« お台場ガンダム | トップページ | ドラクエ9をちょっとフォローしてみる »

スライム考古学(ドラクエ9発売記念!)

大昔、サークルの新歓コンパで「スライムのモノマネ」を披露して失笑を買った私ですが、何か?

ドラゴンクエスト9が発売になりましたね!

予約していなかったので、無理かな~と思っていたら、意外に発売翌日でも買えました。

さっそくプレイしてます!

Amazonさんでは、ネガティブな評価もあるみたいですが…まあ、他人の意見は気にしないことにしておきます。

Slime

ドラクエと言えばスライム。

今や、日本でスライムといえば、ドラクエのことを思い出す人が圧倒的だと思います。

でも、そんなスライムさんにも歴史があるんですよね。

スライム(slime)という言葉はそもそも「汚泥、ヘドロ」というような意味合いです。

「セサミストリート」のゴミ缶の住人オスカー・ザ・グラウチの数少ない友達に、ミミズの「スライミー」というのがいます。つまり、スライムという言葉は、そういうものなわけです。

そんなものを「商品」として世に広めたのは、言わずと知れた玩具(ツクダ/マテル)、ねばねばびろーんとした緑のアレですね。

しかし、これはまだRPGとは関係ありません。

これを最初にファンタジー世界に登用したのは、偉大なるD&Dだと思います。

その赤本(BASICルールブック)に、グリーンスライムという怪物が掲載されています。
(グリーンなところからすると、玩具のスライムからインスパイアされていると思うのですが)

私も当時、マスターをやっていた時に何度かシナリオに登場させましたが…このころのスライムは強かった…。

まず、剣などの物理攻撃が効きません。それどころか強力な酸で鎧などの金属を溶かしてしまいます。

さらに、それに直接接触されたものは、やがて自分自身もスライムと化してしまうのです!!

弱点は火と寒さ。取り付かれた場合は、火傷も顧みず火で焼き払うしかありません。

「緑色スライムは日(ママ)と寒さ以外のいかなる攻撃でも傷つかない」
Green Slime cannot be harmed by any attacks except fire or cold.(赤本より引用)

まあ、まともに戦うような相手ではなく、トラップの一種という感じですね。
(ちなみに、モノマネをしたのはこのスライムの方。どんなものだったかはご想像におまかせします…)

※ グリーンスライムは、D&D新版には存在しないようです。ウーズはいるのに…。

その後、このD&Dを元に、コンピュータRPG「ウィザードリィ」が登場します。私もハマりました。

これに「バブリースライム」という敵が登場します。このスライムは、最もレベルの低い場所に登場し、ご先祖と違って特殊能力も持ちません。
言わば「やられ役」です。

そう、あの強かったスライムの凋落は、ここから始まったのですね・・・。

ウィザードリィは名作ですが、当初日本ではそれほどの知名度では無かったと思います。

日本でスライムの地位を確立させたのは「ドルアーガの塔」でしょう。

これには、グリーンスライムという敵が登場します。その姿はヘドロというより、草もちのよう。

やはり序盤に登場し、やられ役となっています。
(もっとも、移動中には絶対倒せないので、ある意味最強ともいえますが)

国産RPGでスライムが弱い敵の定番となったのは、ここからと言って良いでしょう。

作者の遠藤雅伸さん自身が、「日本に弱いスライム像を定着させてしまった」と、どこかで悔悟の念を述べていました。

その後、「ハイドライド(ソラマメ風)」や「ゼルダの伝説(ゾルとゲル)」でも、その仲間たちが登場します。

そして、「ドラゴンクエスト」によってその知名度を不動のものにするわけです。

実は、ドラクエの作者堀井雄二さんは、もともとあんなカワイイイメージを持っていたわけではなかったようです。鳥山明さんに渡したコンセプト画では、もっとどろどろした原典のスライムっぽいイメージでした(by ドラゴンクエストモンスターズ 鳥山明イラストレーションズ 集英社)。

それを鳥山さんが、独自解釈であんな感じに。結果的には大成功でしたが、もしかすると堀井さん、当時はそれを見て頭抱えてたりしてないかな…。

その後もこのスライム像は踏襲されていくのですが、それに反旗を翻す作品が現れます。

「ファイナルファンタジー」です。

ファイナルファンタジー1のスライムは、そのどろどろした見た目もさることながら、「物理攻撃がほとんど効かない」「火の呪文では簡単に倒せる」「毒を持つ(接触汚染のイメージでしょう)」など、原典D&Dの設定をかなり忠実に再現しているのです。

当時D&Dを至高としていた私も、これには度肝を抜かれました。
(ファイナルファンタジー1は、これ以外でもD&D/AD&Dのデータをかなり参考にして作られているようです)

ここまで衝撃を与えてくれたFFのスライムですが、世間的にはそれほどのインパクトではなかったのか、「2」以降では、顔もついてちょっとかわいくなってしまいました。もしかしたらドラクエのスライムを意識したのかもしれませんが…その地位を脅かすことはできませんでしたね。

で、今、日本のRPGでスライムといえば、ドラクエのあのカワイイのが定番の地位に君臨し続けているというわけです。(そういえば、はぐれメタルは、ちょっと原典に近いですね。)

そのドラクエとFFは、今やスクエニさんという一つの会社が創っているんですよね。時代を感じますねえ。

ちなみに、「スライム」はツクダさんの登録商標なので、うかつにゲーム等で使うと問題が起こる…といわれています。実際に問題が起こったという話は寡聞にして知りませんが…。

えー、たかがスライムごときで長々書いてしまいました。お疲れ様でした…。

おまけ)
RPGでは無いですが、アーケード版の「ソロモンの鍵」のスライムの動きは秀逸です。
コンシューマではPS2の「テクモヒットパレード」に収録されてます。

(2009.7.14)

|

« お台場ガンダム | トップページ | ドラクエ9をちょっとフォローしてみる »

ゲーム」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

たっくんです
スライムの画像もらいたいのですが
よろしいですか?
よかったら、コメを返しといてください。

投稿: たっくん | 2011年7月26日 (火) 18時18分

こんばんは、たっくんさん。

スライムの画像ですね。
どうぞ、ご自由にお使いください。

投稿: 適研所長 | 2011年7月26日 (火) 21時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533792/45594705

この記事へのトラックバック一覧です: スライム考古学(ドラクエ9発売記念!):

« お台場ガンダム | トップページ | ドラクエ9をちょっとフォローしてみる »