ゲームにスキップ機能!?
ゲームの苦手場面、飛ばして先へ 任天堂が「スキップ機能」(IT-PLUS)
今後、任天さんのゲームには、「難しい部分を飛ばして先に進める機能」が付く…ということのようです。
いやー、思い切ったことをしますね!!
賛否はあると思います。個人的にも…現時点では評価しにくいです。
良い面を言えば…
私自身もあまりゲームは上手くないですし、クリアできなかったゲームよりクリアできたゲームの方が評価は高く感じますので、この機能があったら喜んで使うだろうなあ…と思います。
とにかくクリアできれば嬉しい、という人も多いでしょう。「一切苦労しないゲーム」の方が好きというユーザーも増えている…とも聞きます。
まあ、一般的にはゲームなんて息抜きのようなものですから、仕事で疲れて、その上ゲームでも疲れてどうする!というのはありますね。
その意味では、さすが任天さん、いつもながら先見の明があるなあ、と感心してしまいます。
(写真と記事は関係ありません)
ただ、あえて危惧面も書いてみると…
ゲームの、あの「何度もやり直して、やっとクリアした達成感」というのが無くなってしまうのかな、と思ったりもします。
根性無い私なんか、同じ場所で3回もゲームオーバーになったら、クリア機能を使いたくなっちゃいますね。
でも、4回目、5回目にはクリアできたかもしれません。その達成感を感じることはもう出来ないのかも…。
エンディングを見た後に、あらためて再挑戦するのでも良いとは思います。でも、エンディング見ちゃったゲームをあらためてやり直す人って、どれくらいいるんでしょう?
私自身は、割とクリア重視派なので、一度クリアしたゲームは、その後ヤリコミ要素などあっても、もうやらない…ということは多いです。
あと、作り手側の話をすると、この機能に頼って「ゲームのバランス調整が、おざなりになる」可能性もありませんかね。
「この機能があるんだから」とバランスの詰めを甘くして良いという風潮が蔓延したりとか…。
(メーカー的にはバランス調整が楽になっていい、なんて話もあるかもですが…)
でも、本来レベルデザイナーなどは、適切なバランスを取るために腐心し、また、それができる才能を持つ人間が重宝されてきたと思うのですが、その存在意義が否定されるのかな…なんてちょっと哀しい気持ちにもなったり。
そもそも、任天さんの「ゼルダ」なんて、毎度あのギリギリのバランスが職人技だな…と感動して来たものですが、今後はスキップしちゃうかもしれませんが、良いんですかね。
とはいえ、おそらくこの機能はアクションゲームなどに限るんですよね。
どんなゲームにもこの機能がついたりはしないでしょうね。
例えば
- 勝手にコーナーをガンガン曲がってくれるレースゲーム
- 何もしなくても謎が勝手に解けていくアドベンチャーゲーム
- なかなか痩せられなくても勝手に体重が減っていくWiiフィット
なんていうのは、さすがに無いでしょうね…。
いや、まじめに今回の任天さんの英断は、ビデオゲーム世界のパラダイムシフトなのかもしれません。
それとも、もしかすると、ビデオゲーム世界の終焉なのかも…。
(2009.7.6)
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