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幽霊の設定

いつかこのネタで書きたいと思ってたのですが...チャンスかなと。

私は「幽霊は存在しない」派です。
(でも、本当はいて欲しい。死んだら無になるっていう方が怖いですから)

「ニセ科学問題」で知られる阪大教授の菊池誠さんは、「科学者にも怖いものはある」というエッセイ(webちくま・現在は見られません)で、「幽霊の存在は否定するが、幽霊は怖い」と書いていました。
すごく正直でいいなあと思いました。

私は怪談やホラーゲームも好きですし、「戦慄迷宮」をクリアする程度は大丈夫なので、菊池さんほど怖がりでは無いつもりですが、やはり深夜に墓地に一人とか遠慮したいですし、ましてや墓石を蹴り倒せと言われたら拒否します。

幽霊の存在に恐怖を感じるのは、人間の本能なのではないかと思ってます。

では、なぜその恐怖の実感があるのに、否定派なのか。

真偽が不明確な物を推測する場合、小説の登場人物を考える時のように、その「設定」を考えるのが良いと思っています。
その「設定」に矛盾があれば、存在に無理があるとも考えられます。

体験談などから推測できる幽霊の「設定」と疑問を考えてみます。(長いです)

・幽霊は服を着て出現する

アンブローズ・ビアスだったと思いますが、著作の中で
「なぜ幽霊はいつも経帷子(死に装束)を着ているのだろう。経帷子も幽霊になるのだろうか」
というようなことを書いています(うろ覚えで済みません)。

幽霊というものが100%生物由来の物であるなら、生命の無い服などは失われているはずです。
でも、素っ裸の幽霊など、あまり聞いたことがありません。

これについての反論を想像すると「幽霊は、自分の出たい姿で出現できる」という「設定」でしょうか。まあ、それもアリと思います。

だとすると、生前の好みがファンキーでパンクなら、そんな幽霊が出てもおかしくないということですよね。あまり聞いたことはないですが。

もし、自分の好きな容姿で出られるなら、私なら現実より美形でスタイル良く出たいですね。

・幽霊になるのは人間だけ?

「体験談」が好きで、たくさん読んでいるのですが(「新耳袋」なんかも好き)、犬や猫が霊となって現れる話も稀にあります。多くの方々は、人間以外の動物も霊となる「設定」に異論は無いんじゃないかと思います。

だとすると、霊になる/ならないの境界はどこなんでしょう。
例えば、生物なら全て霊になるとすると、昆虫やアメーバも霊になる…ということですね。

ところで、人間の個々の細胞は、アメーバなどとほとんど境が無いような気がします(白血球なんかかなりアメーバっぽいですし、細胞を単品で培養して「生かして」おく事も可能ですからね)。
となると、生物は細胞単位で幽霊になるのでしょうか?

皮膚や毛髪などは絶えず「死んでいる」ので、毛髪や皮膚の幽霊が巷にあふれていてもおかしくないですが、そんな話は聞いたことありません。

特定のレベル以上の生物でないと幽霊になれない…という設定でしょうか。
となると、進化の過程で、それまで世界に存在しなかった「霊魂」というものが、ある段階(魚段階なのか、トカゲ段階なのか、犬段階なのか分かりませんが)で突如降って湧いたということになりますね。
なんか、設定としては無理がある気がします。

・霊は写真に写る

Oya
(右下に、足のようなものが…。いや、想像通り、シャッタースピードの問題です)

幽霊は、目には見えなくても写真に写ることはできるようです。

カメラは光の反射を受け止めて写真を生成するわけですが、幽霊は物理的に何らかの光を反射して感光してるのでしょうか。

しかし、通常のカメラでは可視光以外は写真に写りませんから、目に見えないものが写るというのも変な話です。

とすると、幽霊は、自分が「写りたい」と思うことで写ることができるという「設定」でしょうか。
しかも、フィルムカメラと同様に、全く違う仕組みのデジタルカメラの写真にも写ることができるようです。ちょっと都合良すぎの気がします。

ところで、怪談ではよく落ち武者の霊が出たなんていうのも聞きますが、心霊写真で鎧武者とか見たこと無いですね。
さらに言えば、みずらをゆった古代人の霊とか、毛皮の原始人の霊とかも、たまには写真に写っても良いんじゃないですかね。これも見たことありません。なぜでしょう。

最近流行りの3Dカメラで幽霊を写すと、どう写るのかも知りたいです。
実際にモノが存在するなら3Dで写るでしょうね。
幽霊の意思で感光しているとしたら、左右同じ画像が写って、3Dには見えないはず。
興味深いですね。

(ところで、昔の心霊写真の方が、はっきり人の顔とか写っていた気がします。これは単にカメラの性能が上がって、二重露光とかしなくなったためじゃないですかね…)

・死んだ時の年齢や姿・能力で幽霊になる

まあ、だいたい幽霊は死んだ時の年齢で現れることになっていると思います。
ということは、ボケてしまった老人が亡くなったら、ボケた幽霊になるんでしょうか。
高齢化に伴い、最近はそんな霊が増えていたりして?

しかし、ボケて死んだらボケた霊になり、そのまま(輪廻するまで?)すごさなければならないなんて、悲しすぎます。

それとも、やっぱり、自分の好きな年齢で霊になれるとか?
でも、おじいちゃんが若いころの姿で出てきても、孫には誰だか分りません。
そのあたりの「設定」も、ちょっと説明して欲しいです。

・幽霊は物質に物理的な力を及ぼすことができる

これも怪談ではありがちな話なので、だれも異論は無いでしょう。
ラップ音をたてたり、家具を動かしたり、足をつかんだり、首を絞めたり。
幽霊はなかなかの「エネルギー」を持っているようです。

そこでまず思うのは、そのエネルギーはどこからやってくるのか。
何も無い所から、勝手にどんどんエネルギーを造られては、物理法則的には迷惑な話です。
逆に、幽霊発電とかできれば、無尽蔵のエネルギーが可能に!?
たまには、子孫のためにそんな形で貢献してくれる幽霊さんもいないんですかね。

あと、それだけの力を持っていながら、意外にたいしたことをしない。
体験談では、いいところ手足をつかんで脅かすくらいです。

生者に災いをもたらしたいなら、もっと簡単で凄い技もあります。
例えば、ネット通販の注文数の0を一つ多くしちゃうとか。これは怖い…。
(デジカメに写れる能力があるなら、そのくらい可能でしょう?)

でも、そんな話はめったに聞きませんね。
いや、世の中、歯車ひとつはずれたり、ビットが1書き変わっただけでパニックになるようなことが山ほどあるんですよ。
しかし、それらが概ね問題無く動いているということは…。

・幽霊はとり殺す

上の話とも繋がりますが、怪談では良く、幽霊が恨みを晴らしたり、生者に嫉妬するあまり、人を殺す話があります。
私は、これに大いなる矛盾を感じてしまうんですよね。

とり殺された人も幽霊になりますよね。そりゃ、幽霊に殺されるなんて理不尽な死に方をしたら、化けて出たくなります。
その場合、とり殺した幽霊に対して恨みを晴らしたくなりませんか?。

相手が人間ならあまり幽霊に手出しできないでしょうが、同じ幽霊になったら、立場は対等。
殺された人の方が霊パワーが強くて、ボッコボコにしたりして。

そんなリスクを冒してまで、幽霊は人を殺すのでしょうか?まあ、幽霊に理屈は無いのかもですが。
この辺の設定もぜひ聞いてみたい。

・何のために生物には筋肉や脳があるのか

また上の話とも繋がりますが、幽霊というか霊魂は、それ単体で力を発生したり思考したりできるようです。

となると、生きている時(肉体に宿っている時)にはなぜその力が使えないのでしょう?
霊の「設定」を適用するなら、魂さえあれば(脳や筋肉なんてものがなくても)、生物は考えたり動いたりすることが可能なんじゃないでしょうか?

それを、生物はわざわざ脳や筋肉のような複雑な器官を用意して、考えたり動いたりを可能にしています。
これは、どういうことなんでしょうか。

以上が、私が考えた幽霊の「設定」と疑問です。
霊能力があって、霊とコミュニケーションが取れる人なら、このあたりも説明してくれるでしょうか。
ぜひ聞いてみたいです。

本当は、ここからさらに幽霊の正体に迫りたいのですが…

(幽霊は心の中に出る!?)

長くなるので、また別の機会に…。

※ ちなみに私は宗教や、先祖を敬う伝統等には敬意を払っているつもりです。神社仏閣は大好きですし。また、よくできた怪談には芸術性を感じています。

(2009.10.29)

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コメント

こんばんわ。
ココログで拝見いたしました。
ちょうど100人目でいらっしゃるんですね。
ほんとに面白く参考になりました。
否定派が少数とは思っていたのですがあれほど少ないとは思いませんでした。
でもこちらで見てほんとに心強いです。
ユニークで鋭い発想ですね。
ぼけた幽霊とか笑いました(*^_^*)
ほかにも髪や皮膚の幽霊mネット通販などほんとに感心しました。
言われるとおりですね。
わたしも大変自信をいただきました。

投稿: KOZOU | 2009年10月30日 (金) 00時28分

コメントありがとうございます。

コマネタに参加するのも初めてだったのですが、
ちょうど100人目というのも奇遇だなと思いました(笑)。

アンケートで否定派がここまで少ないのには、私も驚きました。

私も内心信じたい部分もあるのですが、理屈で考えると、矛盾が多すぎて、それに目をつぶってまで信じることはできなくなってしまうんですよね。

肯定派の方にも読んでもらって、意見を聞いてみたいです。このBlog記事を見たらちょっと気を悪くするかもしれませんが…。でも素朴な疑問と思ってもらいたいです。

拙い記事ですが、楽しんでいただけたということでうれしいです。
機会があれば、また訪問してください。

投稿: 適当所長 | 2009年10月30日 (金) 22時47分

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