イスタンブル適当旅行・13
エミノニュ桟橋に着きました。時刻は12:00。
今回の目玉の一つ、「ボスポラスクルーズ」に行ってみようと思います。
ボスポラス海峡は、イスタンブルのアジアサイドとヨーロッパサイドを隔てる海峡。
いわば、「アジアとヨーロッパの境目」ということです。
ビザンチン帝国時代には、海上貿易の重要な航路でした。
定期船もここから出ているらしいですが、航路が今一つ希望と違うので、他のクルーズで行きたいと思っていました。
しかし、その船はどこから出ているのか…。
と、桟橋をうろうろしていると、船の前でお兄さんが呼び込みをしています。
どうやらクルーズに行く船のようです。既に人も何人か乗っています。
船の前にいる、呼び込みの上司?と思しき黒服サングラスの、「MIB」のようなオジサンに色々聞いてみます。
(矢印=呼び込みのMIBオジサン)
値段は20YTL(約1600円)。航路も、第二ボスポラス大橋で引き返すという、希望通りのものでした。
定期船に比べれば高いですが、まあ良いでしょう。これに乗ることにしました。
お金を払っていると、MIBオジサンが話しかけてきます。
MIB「連れは、ワイフか?ワイフは1人だけか?」(実際はブロークンな英語)
私「…ハ、ハイ…(あたりまえだろ…)」
MIB「イスタンブルの女の子をどう思う?」
私「ビューティフルですね!」
MIB「なんならイスタンブルの女の子を、もう一人ワイフにどうだ?」
私「い…いや、それは…(汗)」
(イスラムジョークなんでしょうか…(笑)。トルコは基本的には一夫多妻では無いようですが…。)
船に乗り込みますが、まだお客の呼び込みをやっていて、すぐには出港しないようでした。
ずいぶん待って、お客もかなり乗り込んだ所で、出港します。
船は、金角湾を出て、ボスポラス海峡へ。
そこから北上していきます。
間もなく、第一ボスポラス大橋が見えてきます。ヨーロッパとアジアをつなぐ橋か…でかい!
11月のイスタンブルでも、今まではそれほど寒いとは思いませんでしたが、さすがに海の上は寒いですね…。
それでも、ビューポイントを見逃すまいと、甲板に陣取って目を凝らしています。
次に現れたのは第二ボスポラス大橋、そして、左岸(ヨーロッパサイド)には、要塞「ルメリ・ヒサル」が見えてきます!
「…右手に、高くそびえる円型の塔が目に入ってきた。塔の上には、赤地に白の半月のトルコ国旗がひるがえっている。「ルメーリ・ヒサーリにちがいない。」
(コンスタンティノープルの陥落より)
おお…、当時はこの要塞の攻撃をかいくぐって、商人たちはコンスタンティノープル(現イスタンブル)へやってきたんだなあ。(向きは逆ですが)
感慨にふけっている所で、船はUターン。今度はアジアサイド寄りに進みつつ、エミノニュへ戻ります。
と、左岸(今度は、アジアサイド)には、「アナドール・ヒサル」が見えます。
「しかも、それを避けて、アジア側の岸に近寄ることもできないのだ。そちらには「アナドール・ヒサーリ」がずっと小型であっても存在した。」
(コンスタンティノープルの陥落より)
ちなみに、「ルメリ・ヒサル」とはヨーロッパの要塞、「アナドール・ヒサル」はアジアの要塞と言うような意味だそうです。
コンスタンティノープルへ向かう船は、この両岸からの攻撃を避けながら進んだわけです。
さすがに寒くなってきたので、客室に戻り、チャイを頼んで、温まりながら帰路を楽しみました。
そしてエミノニュへ帰還。なかなか面白かったです。
(そう言えば、例のトプカプのオジサンはこれもススメてなかったっけ。まあ、現地の人にとっては面白くないのかもね…)
時刻は14:00時になっていました。
(つづく)
(2009.12.4)
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