口内炎・攻略法
[ 苦悩篇 ]
私は、子供のころから口内炎に悩まされていました。
厳密に言うと、「アフタ性口内炎」というやつです。
これは、歯肉炎のような、ただ腫れたりするだけのヤサシイものではありません。
最初、ポツっと小さな白っぽい傷口のようなものができ、次第にそれが拡大していって、最後には火山の噴火口のような状態になるものです。
(参考資料:火口)
その辺り、ちょっと不思議なんですよね。
たいていの傷って、負った時が最も大きく、だんだん縮小に向かっていくものじゃないですか。
それが、アフタ口内炎の場合、最初の10倍くらいにまで拡大するんです。どんな理屈だよ、って感じです。
だいたい4~5日で最大期を迎え、その後は自然に収束して治るのがパターンです。
時間が経てば治るので、その間我慢すれば良いのですが…食事の時にしみたり、場所によっては会話するだけでも痛いということもあるので、その間はかなりの苦痛となります。
昔から、なんとかこれにならないように、なったら早く治るようにできないものかと思っていました。
原因は、昔から色々推測はされていました。しかし、はっきりとはわかっていないようです。
Wikipedia「口内炎」によると…
・偏食による鉄分やビタミンの不足
・ストレスや睡眠不足
・不正咬合や、歯ブラシなどによる粘膜への物理的刺激(口内を噛むなど)
・唾液の不足、口腔の乾燥
・口腔内の不衛生
・歯磨き粉成分による粘膜の損傷(ラウリル硫酸ナトリウムなど)
自分で聞いた事のあるのも、だいたいこんな所でしたね。
思い当たるのは、「口内を噛む」ですね。
私の場合、引き金は大抵これです。
しかし、これが分かった所で、何にもならない。
場所がいつも同じなら、その部分の歯並び等の問題だろうと思いますが、そういうわけでもありません。
かつて医者に行った時は、ビタミンBの不足だと言われました。
それで、錠剤をしばらく飲んだりもしましたが、あまり効果はありません。
少なくとも、出来てしまった口内炎を治す力は無さそうなので、これもあまり意味無いです。
「口内炎治療」を謳う薬品も昔から出てはいました。
シールみたいに貼るものや、ステロイド系の軟膏など…。
しかし、使ってみても、効果的に効いたと思えるものはなかなかありませんでした。
シール系は、たしかに防御用(傷に当たるのを回避)には良いですが、治るわけでは無かったですし、場所によってはすぐ剥がれちゃうんですよね。軟膏も同じで、そもそも口内は湿っているので、塗ってもすぐ流れてしまいます。
民間療法的には、「ハチミツ」を塗ると良いなんてことも言われました。しかし、効かない上に、これが痛いのなんの…。
どうも、口内炎ってあまり研究されてないんじゃないかなという疑いも…。まあ、命に関わるわけでもないし、体験者じゃないとこの苦しみはわかりにくいですからねえ。
そんな感じで、子供時代からン十年…効果的な治療法が見つからぬまま最近までに至っていました。
[ 模索篇 ]
大人になってからのこと。
その後も、無駄と思いつつも色々な薬を使っていたのですが、その中で、ちょっと効いたように思えるものを発見しました。
「サトウ口内軟膏」(佐藤製薬)
「クリーンピットAZ」(明治乳業)
前者は、ぱっと見は普通の軟膏のようなものなのですが、水分を含むとゼリー状になって固まり、普通の軟膏より剥がれにくいです。
軟膏が保持されている間は痛みも引きますし、ちょっと早めに治ることもありました。
ただ、微妙に塗るのがめんどくさいのと、さすがに夜寝る前に塗ると、朝にははがれて唇に引っ付いたりして、気持ワルイという問題もあり。
後者は、見た目のどスプレーですが、口内炎にも効くようです。軟膏よりやや効果は落ちるものの、手軽に使えて勝手が良い。こちらも痛みを緩和し、早めに治るようです。
実は、この二つには共通する成分「アズレン(水溶性アズレン)」が含まれています。
消炎剤のようですが、どうも、この成分が効いているようです。
まあ、劇的な効果とはいえないですし、効いたり効かなかったりもありですが、それでも私にとっては今までに無い快挙でした。
[ 解決?篇 ]
まあ、そんな感じでなんとかやり過ごしていたのですが、ある日…。
とある番組で、口内炎特集がありました。
「ためしてガッテン・口内炎スピード完治!」2009年02月25日放送(NHK)
ほほう。これまで長年にわたって苦しんできた口内炎に、そんな画期的な方法があるなら、見せてもらおうじゃないの…と、私はかなり期待せずに見ました。
番組によれば、口内炎を悪化させているのは、なんと口内の「雑菌」だというのです!
(参考資料:ザッキン)
おいおい…なめるんじゃないよ。
口内殺菌を謳うマウスウォッシュ系のうがい薬なんて、もう何度も試したって。
フッ、天下の「ガッテン」も、その程度か…と、その時はがっかりしたものでしたが…
その後、また口内炎ができ始めた時、たまたま使いさしの「イソジン」があったので、使ってみたのです。
イソジンは殺菌力では定評ありますね。細菌だけではなくウィルスまで殺すとか。
口内炎にはかなりキツイ…しかし我慢してうがいをし、さらに少し直接口内炎に塗布したりしました。
すると…。
なんと、口内炎がその後縮小に転じ、大きくならずに治ったのです!!!
いやいや…これは偶然に違いない、とその後も何度か試したのですが、かなりの確率で治るじゃないですか!
そう、口内炎には
「イソジン」(明治製菓)
が効きます!!
コツは、なるべく早期に使うこと。まだ小さいときほど効果が高いようです。
どうしても直したいという時や、痛い時は、アズレンも併用するとさらにグッド。
こんな身近に回答があったなんて…(イソジンはうがい薬としては昔も良く使っていたので…)。
今やすっかりイソジンファンになってしまいました。ちょっと殺菌力が強すぎて、あまり使いすぎると体を壊すんじゃないかと心配になったりもしますが…。
効果には個人差があるような気はします。どなたにも有効かはわかりません。
それに、そもそもなぜ口内炎になるのか、という問題も残ります。
やはり、体調が悪かったりストレスが溜まったりすると、出やすいようではあります。
原因の方も取り除かないと、たとえ治ってもすぐに新しいのができたりもしますからね。
こんな感じですが、口内炎にお困りの方の参考になれば幸いです。
(2009.12.12)
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 謹賀新年2021(2021.01.05)
- 2020年末(2020.12.29)
- 新案・涼しいマスク(2020.09.08)
- ココログリニューアルの罠(2020.07.06)
- Amazon返品(2020.05.19)
コメント
まるで同じ境遇です。。。
イソジン試しました!
あなたが神様のようにおもえました!!
本当にありがとうございます。
投稿: 口内炎患者 | 2011年6月22日 (水) 15時36分
いえいえ、私ではなく、ためしてガッテンのおかげですよ…。
私もこれで8割治すことができるようになりましたが、場所や体調などで、時々今でも悪化させてしまいます。
実は今も、初期消火に失敗してしまって、ちょっと口内炎に…。
投稿: 適研所長 | 2011年6月24日 (金) 22時30分