« 総裁の自慢 | トップページ | ガンダムジェットとか… »

はやぶさの帰還

「はやぶさ」が帰還しましたね!

はやぶさ 任務完了…JAXA教授「神がかり的だった」
(6月14日 毎日新聞 Yahooニュース経由)

<はやぶさ>カプセル回収完了 破損ない模様
(6月14日 毎日新聞 Yahooニュース経由)

あらたな「プロジェクトX」の誕生を見た気がします。
(…と言いつつ、プロジェクトXってまともに見たこと無いけど)

あとは、カプセルに採取した物質が入っているかどうかということになりますが…
仮にカプセルの中身が空でも、ここまでの技術の実証という意味では9割方成功と言って良いでしょう。

私は、「イオンエンジン」というのがもはやSFの話だけではないというのを、今回のはやぶさミッションで初めて知りましたよ。打ち上げ当時、「未来が来たなあ」と感じたものです

今さら私が盛り上げるまでも無く、既に巷でもだいぶ盛り上がっているみたいです。昨今の宇宙開発系の話題の中では、稀有なくらいの盛り上がりじゃないですかね。

その理由は、単にミッションの成功だけによるものではありませんね。
数々のトラブルに見舞われながらも、「鋭い機転」や「いざという時の備え」によってそれを克服し、満身創痍になりながらも帰還を果たした所に、心揺さぶられるのではないでしょうか。

人命は関わってませんが、「アポロ13」の逸話にも、ちょっと似ていますね。

そう言えば、イトカワ※1へのアプローチの時にはほとんど話題になってなかった(気がする)所も、アポロ13に似ているかもね…(苦笑)

宇宙開発としては、最近、もうひとつ大きな話題がありました。

宇宙ヨット「イカロス」 “帆”を展開
(2010.6.11 産経ニュース)

「世界初の宇宙ヨット実証機「イカロス」が、帆の展開に成功したと発表した。」(上記記事より引用)

これまた、SFでしかなかった「ソーラーセイル(宇宙帆船)」の実現ですよ。

ソーラーセイルとは、太陽風(太陽が噴き出す水素イオンやアルファ粒子など)※(追記参照)を帆に受けて推進する仕組みのことです。
イカロスは、このソーラーセイルを使って、金星探査に向かいます。

最初話を聞いた時には、内惑星である金星に向かうのに、ソーラーセイルって意味あるのか?向かい風を間切って進むのか?…なんて思ったのですが…
どうやら、セイルでブレーキをかけ減速することによって遠心力を失い、太陽に近づく(=金星に近づく)という航法を取るようです。
これまた、サイエンスですねえ!

いやあ、昨今の日本の宇宙開発技術には、目を見張るものがありますね。

-----

他方、最近韓国でロケット打ち上げの失敗が続いているようです。

韓国、ロケット再打ち上げも失敗 空中爆発
(2010.6.10 産経ニュース)

これを見て、「やっぱ日本は凄いんだよ、他国とは違うんだよ」とお国自慢に浸りたくもなりますが…
それだけ、ロケット打ち上げというのが難しいものだということですね。

もはや忘れられそうな事実ですが、H-IIロケットの開発当時、どれだけNASDA(当時)がバッシングされていたか(というか、我々国民がバッシングしていたことか)。

図書館でこんな本を見かけて、ちょっと苦笑いしてしまいました。

国産ロケットはなぜ墜ちるのか」※2
日経BP社  発売: 2004/2/5

「基本ポリシーの欠如、政府の無理解、貧弱な予算、現場のモチベーションの低下、基本的なプロジェクト管理能力の問題、そして安易なアメリカ追随をこのまま放置すれば、中国ばかりか、インド、韓国に追い抜かれる日も遠くない。」(Amazonの内容紹介から引用)

(その隣に、似たような「なぜ国産人工衛星は故障するのか」みたいな同時期の本もあった。正確な名前は忘れましたが)

いや、この本は決して嘘を書いているわけではないと思います(読んでないけど)。
ただ、少々悲観的に書き過ぎているだけではないかと思います(読んでないけど)。
日本もかつて、こんな雰囲気だったこともあったんですよね。

だから、今の韓国だって、これからということじゃないですかね。
ゆめゆめ嘲ること勿れ。「千里の道も一歩から」というのは、当時の日本がそれを体現しているんですから。

Le_7a_2

(↑再掲。H2ロケットのLE-7Aエンジン at科学未来館

話を戻すと、日本の宇宙開発、この機に乗してガンガン進めてほしいです。

ただ、正直、金星探査にせよ、火星探査にせよ、ISSにせよ、多くの宇宙開発って、現実的な話で言うとかなり「無駄」とも言えます。
日本の話ではないですが、火星有人探査なんて、このご時勢的には、かなり無謀で無駄なモノのように思えます…。

「火星人探査」の実験…男性6人が520日の“密閉生活”
(6月3日17時 サーチナ Yahooニュース経由)

いや、無駄と言っては語弊ありますけど、かなり未来への投資であって、今の我々の利益にはあまりつながらない。

それでも、あくまで個人的に、理屈抜き・感情論の前提で言えば「こういう話、大好きなので」、ぜひがんばって欲しいのです。
応援したいです。多少税金が上がったりしても。

※1 小惑星イトカワの軌道って、地球の軌道と交差してるんじゃなかったかな。先々、地球とぶつかりそうになって悪者扱いされたら皮肉ですね…。

※2 (この本はそこまで酷くないと思いますが) 「なぜXXはXXなのか」というタイトルの本には根拠薄弱なものが多いような気がします…。偏見ですかね。

(2010.6.14)

追記)

ソーラーセイルの件についてコメントをいただき、調べてみた所…
確かに、今回のイカロスのソーラーセイルは、太陽の「光圧」を受けて推進するもののようです。

JAXA イカロスミッション概要

「ソーラーセイル(太陽帆)は、超薄膜の帆を広げ太陽光圧を受けて進む宇宙船です。」

以前に、光圧と書かれた記事も読んでいたのですが、太陽風を一般に分かりやすく書いたものと勝手に解釈していました。
(「初耳」というのはウソでしたね…。見て目に入っていなかったというべきか)

放射圧(光圧)」(Wikipedia)

目ウロコでした…。
コメントにも書きましたが、かつて「ラジオメーター」が光圧でないという話を知って以来、
本当の意味での「光圧」の存在自体が、私の頭からは抹消されていたのでした。

謹んで訂正します。

しかし、質量0の光に圧力があるなんて…。まだ、そのあたりよく理解できてません。

いやあ、知らないことや間違って認識していることって多いもんだと、痛感しました…。

(2010.6.17)

|

« 総裁の自慢 | トップページ | ガンダムジェットとか… »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

イカロスを含めたソーラーセイルは、太陽風ではなく太陽光の圧力で進みます。
結構勘違いされている方が多いみたいです。
イカロス専用チャンネルとかで調べてみてくださいね。
http://www.jspec.jaxa.jp/ikaros_channel/

投稿: 通りすがり | 2010年6月16日 (水) 12時07分

コメントありがとうございます。

光圧ですか!?
それは初耳でした。

かつて、ラジオメーターが光圧で動いていると思いこんでいて
実は違った…なんて経験があって、
それ以来、光圧という物は存在しないと思ってましたが…。

ちょっと、調べてみようと思います。


投稿: 適当所長 | 2010年6月16日 (水) 23時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533792/48630229

この記事へのトラックバック一覧です: はやぶさの帰還:

« 総裁の自慢 | トップページ | ガンダムジェットとか… »