クロメマトイ
また、マイナーな昆虫シリーズ。
というか、もはや知りたくもない昆虫情報シリーズと化している…。
名称 :クロメマトイ(ヒゲブトコバエ)
体長 :3mm程度
生息場所 :本州~九州?(よくわかりませんでした)
特徴 :目を狙って飛んでくる
パワー :★☆☆☆☆ (※深い意味なし)
ハエ目ヒゲブトコバエ科の昆虫。
山道を散策などしていると、時々、目の前に虫が寄ってくる事がありませんか?
偶然などではなく、明らかに目を狙って寄って来る。
手で払っても、しつこく寄って来る。
時折、目の中に特攻して、涙に溺れて自爆する奴までいる(迷惑な上にバカだ…)。
ハエの一種だろうとは考えていたものの、最近まで名前を気にすることもありませんでした。
それが、たまたま最近、その名前を知ることができました。それが…
「黒目纏=クロメマトイ」
要は「黒くて目の前をまとわりつくムシ」というストレートな名前だったのです!
(なんか、妖怪の名前みたい…。「アズキアライ」とか「スネコスリ」とか…)
ネットを調べてみたところ、「ヒゲブトコバエ」という正式名称があるようです。
ただ、「クロメマトイ」の名前も、ローカルな方言などではなく旧名だそうで、今だによく使われているみたいです。
なぜ目を狙って向かってくるのか…
あくまで推測ですが、「涙」を狙っているのではないかと考えました。
涙にもタンパク質など栄養分は含まれていますからね。ある意味、吸血の一種のようなものです。
ただ、涙のニオイに誘われて向かってくるのでは無さそう。
カメラを構えていると、レンズや液晶モニタに向かって来るヤツもいます。
確かに、レンズは見た目、眼球に似てますが…だとすると、視覚的に「目」に見えるものに向かって来ているということか?(あ、思いつかなかったですが、絵でも描いて実験してみればわかるか…)
遠くからはニオイを頼りに近づき、最終的には目視で突っ込んでくるのかもしれません。
しかし、ここまでの危険を冒して目(涙)を狙う意味はあるのでしょうか?
意外にトロい虫なので、手でも簡単に捕まえられます(それで、写真も撮れた)。
彼らにとって、目を狙うことによる死の危険は大きい。
もし、間違ってカエルの目なんか狙ったら、食われます。
それとも、哺乳類の目しか狙わないのか?
(カメラのレンズを眼と間違えるようなヤツに、そんな識別はできるのか?)
も、もしかすると(考えたくはないけど)、卵を産むなど寄生するために目を狙っているのでは!?
だとすれば、命を賭した特攻にも、納得できる所はありますが…。
そう思って、ネットを調べたところ、幼虫は「オオワラジカイガラムシ」を捕食しているとのことです。
どうも、寄生目的では無いようですね(ホッ)※。
だとすると、いよいよこの「目への執着」の意味が分かりませんが…。
ちなみにハッカスプレーを使ったり、ミントタブレットを食べることで、ある程度対策できるようです。(ネット情報)
(※ただ、こいつ自身ではなく、別の寄生虫の中間宿主になっていることもあるらしいので、多少は気を付けた方が良い、かも…)
(2010.6.30)
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コメント
私は森の中をウォーキングするのが趣味で、今までこの虫が目や耳にまとわりつき、時には目や耳、鼻から呼吸とともに肺に入ってきたりして、とても胡散臭いやつがいるものだと諦めていました。
ところが最近、サイクリングをはじめて、多摩川沿いを走ると、所々にこのクロメマトイが塊となっている所を通過すると、時々目に鼻に入ってきます。先日は、両目に入ってしまい、ひどい目にあいました。そこで早速、安いサングラスを買ってサイクリングすることにしました。今まで、こうした小さな虫はブヨと思っていましたら、クロメマトイといわれていることを知りました。ありがとうございます。
クロメマトイ=黒目にまといつく虫と覚えることにしました。
投稿: | 2012年12月30日 (日) 10時53分
コメントありがとうございます。お役に立てて幸いです!
私も、この時初めて正体を知ったのでした。
最近でも山を歩いてたりすると、よくまとわりついて来ますね。うっとうしいです。
血を吸われたりわけではないので、単にうっとうしいだけなんですけどね。
投稿: 適研所長 | 2012年12月31日 (月) 23時22分