ホヤは我らの仲間
「ホヤって、何の仲間? 貝? ナマコ?」
最近、そんな話題になった時があって、
「ホヤは、ホヤの仲間です。原索動物っていうグループで、貝の仲間でもナマコの仲間でもカイメンの仲間でも無いんですよ。けっこう高等な独特の動物の類なんです」
なんて答えました。
(動物の話題になると、少し饒舌になってしまう…)
(ホヤ)
ホヤって、成長すると、こんな良くわからない、ブルトン(怪獣)のような姿になりますが、幼生時代はオタマジャクシに似た、泳げる姿をしています(本物は見たこと無いけど)。その頃には原始的な脊索(背骨のようなもの)も持っています。
「何の仲間?」という質問、本来なら、近縁の動物の名前を知りたかったのだと思います。
この「仲間」というのは、私は「門」をイメージしていました。
「門」というのは、生物を分類する大きなくくりです。
例えば…
- ヒトデ、ナマコ、ウニの類…棘皮動物門
- 貝やイカの類………………軟体動物門
- 昆虫やカニやミジンコ………節足動物門
しかし、その時は、ホヤ以外の原索動物でわかりやすいものを思いつかなかったので(ナメクジウオって言っても、説明にならないだろうし…)、あんな曖昧な答えをしてしまいました。
後で、ちょっと気になってWikipediaを調べてみたら、こんな記述があって驚きました。
「脊索動物(せきさくどうぶつ)とは動物の分類群のひとつで、トカゲ、ヒトなど脊椎(背骨)をもつ動物である脊椎動物と、それと近縁な動物群である原索動物(ナメクジウオなどの頭索動物と、ホヤ類などの尾索動物(被嚢動物)を指す)を合わせたものである。」(Wikipedia「脊索動物」より)
え、原索動物って「門」じゃないの!?
我々人間は、「脊索動物門」に含まれ、魚や爬虫類、鳥などと同じグループになります。
「門」のレベルで言うと、人間も魚も同じ仲間なんですね。
で、Wikipediaの記述によれば、ホヤは、「門」のくくりで言うと、この脊索動物門になるとのこと。
つまり、ホヤは人間と同じグループという事になります。
だから、冒頭の質問では、こう答えるべきだったのです…
「ホヤって、何の仲間?」
「人間の仲間ですよ」
これで納得してもらえたのだろうか…。
(ホヤT。岩手県で購入)
ちなみに私は、ホヤを食べたことがありません。
不味いという説もあり、旨いという説もあり。
いずれ試してみたいです。
※ 「セキツイ動物」「ムセキツイ動物」というくくりだと、人間はセキツイ、ホヤはムセキツイということになります。ただ、この区分は正式な分類ではないようです。
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(業務連絡)
数日留守にします。
音信不通になりますが、ご了承ください(関係各位)。
(2010.10.29)
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