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2010年11月

なぜ人はヘビを恐れるのか

こんな記事を見ました。

「ヘビ怖がるのは本能」京大発表、3歳児も反応
(読売新聞 11月27日(土)10時36分配信)

「「人がヘビを怖がるのは本能」とする研究結果を京都大学の正高信男教授らが発表した。」(上記より引用)

こんなことが、まだはっきり分かっていなかったんですね。

私は、人間がヘビを怖がるのは完全に本能だろうと確信していて、すでに科学的にも証明されているものだと思ってました。

「世界中でヘビを恐れない文化はなく、本能なのか学習なのかの論争が19世紀から続いてきた。」(上記より引用)

そんな昔から論争が続いてたのか…。
意外に、難しい問題だったようです。

まあ、今回もこれで解決というわけでは無いのでしょうけど。
その可能性が高くなった…という感じかな。

逆に、人間がヘビやクモを怖がるのが後天的学習によるものだとする方が難しそうに思うのだけど。

ヘビやクモが怖い人で、実際にそれらに噛まれたりヒドい目に合わされた人って、どれくらいいます?
多分、ほとんどいないんじゃないかと思います。

毒さえなければ、仮にヘビやクモに噛まれたりしても、たいしてヒドいことにはなりません。
犬や猫に噛まれる方がもっとヒドいくらいじゃないかな。

で、日本本土においては、毒蛇は数種しかおらず(マムシとヤマカガシくらい)、毒グモに至っては、在来種では事実上存在しません※。

※ クモは多かれ少なかれ毒を持っているのですが、人間に害があるほどの毒が無いとドクグモとは言われませんね。
昔、ウヅキコモリグモが「ウヅキドクグモ」と呼ばれてましたが、実際にはドクグモというわけでは無く、現在改名されてます。あと、在来種でもカバキコマチグモはやや毒性が強いらしく、ドクグモと言えなくも無いようですが…毒性で言えばハチの方が怖いです。

また、知識として危険を知ったために怖くなったというのも、ちょっと無理があるような気も。
本当にヘビ・クモが嫌いな人って、写真を見ただけで嫌がりますよね。
写真まで嫌がるのは、理屈に合わない。

Snake1
(ヘビ。怖いですか?)

だから、後天的にヘビやクモが怖くなったというのは考えにくいのではないか。
やはり、本能的なもの(先天的、遺伝子的なもの)と考えるのが理にかなっている気はします。

本能説を推理すると…
かつて人類やその祖先が生活していた頃、そこには致死的な有毒種のクモやヘビも多かったのではないでしょうか。
それらを恐れる遺伝子を持つものと、持たないものがいた場合、持つ方が生き残りやすかった。
それが連綿と受け継がれ、今に至っているのではないかと。

同じようなことは「ゴキブリ」「ネズミ」などでも言えるのではないかと思います。
ゴキブリやネズミに関しては有毒種はいないのですが、致死性の病原菌を媒介することがあったとすれば、毒と同様かもしれません。

ちなみに、私はヘビ・クモはまったく怖くないです。
子どもの頃、よくヘビを捕まえて遊んだりしました(噛まれたことも…)。

時代や環境によってヘビによる死者が減ってからは、恐れ遺伝子を持たない人間も生き残りやすくなったため、私のような人間も許容されるようになったのかなと推測します。

ちなみに、私の父親はヘビが嫌いらしく、私が食事時などにヘビの出る番組を見ていると、「チャンネルを変えろ」と言ってました。
これは、遺伝説を否定しそうですが、むしろその様子を見て自分もヘビを嫌いにならなかったことから、学習説の方をより強く否定する気がします。

母親の方は、そこまで嫌いでも無かったようです。私がヘビを家に持って帰っても、悲鳴を上げたりはしませんでした。(捨ててこいとは言われましたが…)
そちらの遺伝子を受け継いでいるのかもしれません。

以上は、あくまで仮説に過ぎません。
このくらいの仮説は、19世紀の昔からあったと思います。
しかし、仮説はいかにもっともらしくても仮説でしかない。

今回の研究は、その仮説を実験によって検証したところに価値があるわけですね。

逆に、「実験室で育てられたサルは、ヘビを怖がらない」という研究もあったりするらしいので、今後さらなる検証も必要なところでしょう。

(…もっとも、それが分かったところで、何になるんだという話もありますが…)

Snakegirl

(ヘビを巻く女の子。カンボジア。ここの方々は先天的に怖くないのかな? まあ、環境によっては「慣れ」っていうのもありますよね)

(2010.11.30)

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ラビリンスメイカー・2

(前回の続きです)

自分も子どもの頃、迷路を作って遊んだことはありました。
その時の迷路は、方眼紙に細かく線を引き(ウィザードリィのマップのように角は90°になる)、分岐や行き止まりを多く作り、プレイヤーを惑わせようとするタイプの、ごく普通の迷路でした。

しかし、小学一年生の迷路は、そんなありきたりなものではありません。

当時、遊んだ後にその迷路をくれた子もいました。(そして、その子は次の「新作」に取り掛かるのです)
私は、その中で特に出来の良かったものを1つ、記念に保存していたのでした。

その子も、今では、もうすっかり大人になって、就職さえしている年齢のはず。
私の事はおろか、昔迷路を作ったことさえ、覚えていないでしょうね…(しみじみ)。

その子の著作物であるという部分には敬意を払いつつ、譲渡されたものということで…
ここに公開してみたいと思います。
(もし、万に一つの可能性で、ご本人からクレームがあったら、削除します…。)

これが、その迷路です。

Maze_all

(「ぼーるおさざせめいろ」…?「ゴールを目指せ迷路」という意味かな)

ご覧のとおり、単なる迷路では無いのです。
すごいと思いませんか?

何が何だかわからない?

私も、当時そうでした。
でも、作者の子は、ちゃんと解説をしてくれました。

(作者の子を仮に「まさおくん」としておきましょう)

・スタート地点

Maze1

右上の矢印がスタートです。

迷路がウネウネとクネリながら伸びて続いています。

…しかし…ウネウネはしているものの、実は一本道。迷路になっていない…(笑)

いやいや、まあ、小学一年生ですから。

当時の私も苦笑しつつ、鉛筆の先でウネウネをたどって進みました。
すると、行き止まりになって、黒い点が描かれています。

私「これ、何?」

まさおくん「ワープするの。」

そう、この穴にたどり着くと、次のステージにワープするのです!!

すごい。通常の迷路の概念を超越しています。

ワープした先には次の迷路(2)が。

しばらく先に進むと、今度の迷路は、終端が広くなっており、そこには恐ろしいものが…。

私「こ、これ、何?」

まさおくん「。」

この迷路、敵がいるのか!!
どうやら、この敵を倒さないと先には進めないようです。

「どうやって倒すの?」と聞くと、まさおくんは鉛筆の先で敵を指し、

まさおくん「二ーーーーって。」

と、その上でグシャグシャっと鉛筆を細かく動かすマネをしました。

どうやら、鉛筆の先で戦っているマネをしていれば、そろそろ敵の体力が無くなったと思われる頃に、まさおくんが「もうやっつけた」と判定してくれるようです。

「ニーーー…」というのは、敵のHPバーが減っていく音だったようです。
(私が鉛筆で戦っている間、まさおくんは「ニー…」という効果音を出しててくれました。)

そうして、私は無事(?)、敵を倒し、また次のステージにワープしました。

こんな感じでどんどんワープを繰り返し進んでいきました。

そして、ステージ4。

Maze2

今度は、迷路の道がギザギザになっています。

私「これ、何?」

まさおくん「当たるとダメージ。」

…だ、ダメージってなんだ!?

どうも、この迷路をたどるプレイヤーに、「体力(HP?)」のような概念があったようです。
ということで、ギザギザには触れないように進みます。

(迷路の幅が細すぎて、絶対触りそうなところもあるんだけど…。そこは見逃してくれました)

ステージ4には、巨大な敵が。
剣も持っています。これは強そう。

まさおくん「これ、中ボス。」

…なるほど、強そうなわけだ。

まあ、しかし、これまでと同じ要領で相手にダメージを与えられるようです。
(ただ、HPが大きいので「もうやっつけた」と言われるまでの時間が長い…)
何とか倒すことに成功。

さらにワープをして先へ進んでいきます。

ステージ5。

Maze3

最終ステージのようです。

ここでは赤鉛筆で書かれた迷路に行き当たりました。

私「この赤い道は、何?」

まさおくん「溶岩。触ると死ぬの

…迷路で、「即死壁」ッ!?

そうか…!
今まで、これはいわゆる迷路のようなものと思っていましたが…
実はそうではなく、ゲーム性的には「電流イライラ棒」のようなものだったのです!

※ ちなみに、「電流イライラ棒」が登場した「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー」は、1995年~2000年の放送とのことですが、この迷路が書かれたのはそれ以前のことです。すごい…。

その後、その溶岩壁も避け、ステージの最後にたどり着きました。

そこには、赤い体を持つ「大ボス」が。
おそらく、ボスに普通に触れたら即死かダメージなのでしょう。

実際どうやって倒したか、はっきり覚えていないのですが…
頭上のアイテム(?)を取ると攻撃できるようになった…とかじゃなかったかな。

ともあれ、なんとかそれも倒すことに成功し、私はこの迷路の攻略に成功したのでした!

迷路をクリアした私に、まさおくんは満足そうでした。
(そして、賞品として(?)、この迷路をもらえたのです)

しかし…当時もこの発想にド肝を抜かれたのですが…

ゲーム作りに携わるようになった今、あらためてこれを見ると、さらに驚くべきものがあります。

ステージが切り替わるというのは、ファミコンゲームの模倣と考えればそう不思議でもないのですが、そのステージ進行について「レベルデザイン」の思想が既に存在するという事実。

「レベルデザイン」というのは、ゲームの進行度に合わせて、徐々に難しくしていくというような、ゲーム作りには基本的なデザイン作業の事です。

それが、この迷路でも

  • 最初は普通の道
  • ダメージの道
  • HPの高い中ボス
  • 即死の道
  • 触れたらダメージの大ボス

というように、きちんと難易度がデザインされているのです。

これは、スゴいことではないだろうか、と。
(市販のゲームの中にも、稀にこのレベルデザインを失敗しているようなものもあるくらいなのに…)

そう考えると、この迷路を作った子の「才能」にあらためて目を見張らされます。
もしかして、この子、今ではゲームクリエイターになっていたりして…。

いや…考えてみれば、ここまで完成度は高くないにせよ、こんな感じのものを、当時、何人もの一年生が作っていたわけです。

もしかすると、子どもはみんな天才クリエイターなのじゃないか?

そんなことすら、思えてしまいました。

------

今、この迷路に絡めて、Flashゲームを製作中。

さあ、どうなるかな…(思いつきではじめたことに苦労しているという事実…)。

(2010.11.26)

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ラビリンスメイカー・1

唐突ながら、思い出話から…。

学生時代、教育学部だったので、当然、教育実習というものも経験しました。

教育実習というと、生徒の人気者になり、男性なら女生徒に、女性なら男生徒に過剰に慕われて、困りつつもちょっぴり嬉しかったり、終了の日には寄せ書きなんかもらってちょっと涙したり…なんて心温まる思い出もありそうなものですが…

私の場合、一回目は小学校一年生、二回目は高校三年生(男子校)という、両極端なもので、そんなものは一切ありませんでしたね(笑)。

とはいえ、それぞれ得難い経験で、面白いことは多かったです。

特に小学一年生。
当時、このような小さい子どもとあまり接したことが無かったので、かなり新鮮でした。

言い方は悪いですが…小学一年生って、「まだ人間じゃない」って感じでしたね。
あまり、まともな意思疎通はできない。
かなり相手目線になってあげないと会話が成立しない雰囲気。

教生の例に漏れず、生徒たちから慕ってはもらえたのですが、その慕われ方が、「抱っこしてー」みたいな感じで…。
休み時間には、クラスのほとんどの子に「高い高い」してあげなければならない事態になりました。

担任の先生は「ビシッ」とした老練な感じの女性教諭だったので、抱っこなんて絶対しそうもない。
ゆるそうな私なら大丈夫だろうと、本能的に察知されたのかもしれません…。

さて、そんなクラスでしたが、当時(もうン十年前)はファミコンが全盛で、小学一年生でも男の子は、よくファミコンの話題なんかをしていました。
(「月風魔伝」の話とかしてた記憶が…。一年生にあんな難しいゲーム出来るのか??)

当然、学校にはゲームなんて持って来られないので、その埋め合わせという事なのか、男子の間で、迷路を作り合って、お互いで遊ぶ…というのが流行っていました。
(似たようなこと、自分も子どもの頃やりましたが…)

私のところにも、何人かの子どもたちが「先生、迷路やって~」とやってきて、その迷路を渡されたりもしました。

まあ、その時には、なかば苦笑しながら遊んであげたものですが…
この迷路が、実はなかなか凄いのです。

迷路と言っても、通常の概念のものではありません。
ファミコンの影響なども受けているのか…それまで見たことも無い、クリエイティブなものだったのです。

(ちょっと長くなりそうなので、続きはまた後ほど)

(2010.11.23)

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お前を見ているぞ…(怖)

80年代ポップス好きなんですが、ふと、気になることがありました。

"Every breath you take"(ポリス)

好きな曲です。

Mr.ビーンのオープニングシーンでも使われていた曲。
(DVD版では似たような別の曲に差し替えられていたが…)

まあ、恋の歌だと思うんですが…

[ 歌詞 ]
"Every breath you take
Every move you make
…(中略)…
I'll be watching you"

[ 直訳 ]
「あなたの吐息のひとつひとつ
あなたの動きのひとつひとつ
…(中略)…
私は見つめているだろう。」

…良く考えると、なんか怖いです。

終盤は、
"I'll be watching you
I'll be watching you
I'll be watching you
…"
と繰り返しになります。

怖いです。

曲調は、ほのぼのしてるんですけどね…

"Eye In The Sky"(アラン・パーソンズ・プロジェクト)

好きな曲です。
"Don't Answer Me"の方が好きだけど。

(「アラン・パーソンズ・プロジェクト」の名は、「オースティン・パワーズ」でギャグに使われてましたね…。)

[ 歌詞 ]
" …
I am the eye in the sky
Looking at you
I can read your mind
…"

[ 直訳 ]
「私は天空の目。
あなたを見つめている
心だって読めるんだよ。」

…怖いです。
オカルト入ってます。

これも、曲調は美しくて感動的なんですが…

"Private Eyes"(ホール&オーツ)

好きな曲です。

当時のジョン・オーツ兄貴って、スーパーマリオ似でしたよね(笑)。

[ 歌詞 ]
"Private Eyes
They're watching you
They see your every move"

[ 直訳 ]
「秘密の目が…
あなたを見つめているよ。
あなたの動きのひとつひとつを見ているよ。」

怖えーよ!

やはり、後半
"Watching you
Watching you
Watching you"

と繰り返しが入ります。

怖いなあ…。

これも、メロディアスでいい曲なんですが…。

なんか「あなたを見ている」のが好きな人、多いですねえ…

私も、それほど多くの洋楽を知っているわけでは無いですが、その少ない中でもこんなに「あなたを見ている」曲があるなんて。

80年代欧米には、ストーカー趣味の人が多かったのか!?

逆にこんなのもありました。

"Somebody's Watching Me"(ロックウェル)

[ 歌詞 ]
"I always feel that somebody's watchin' me"

[ 直訳 ]
俺、いつも誰かに見られている気がするんだ

もう、ヤバいです。
これは、歌詞全部こんな調子で、曲自体もちょっと怖いです。

そんな曲が「ベストヒットUSA」とかでランキングされていた80年代…。
素敵な時代でした…(笑)

まあ、私は基本、洋楽を聞くとき、歌詞の意味とかあまり考えてないですけどね。
(だから、これもようやく最近になって不意に気になった…)

ところで、歌詞とかを不用意にBlogに書いたりすると、怖い人が来て連れて行かれるってホントですか?

(笑)

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(おまけ)

「BIG BROTHER IS WATCHING YOU!」
(ジョージ・オーウェル 1984)

(2010.11.19)

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シェンムー街

鈴木裕氏の超大作『シェンムー』が復活
(ファミ通.com 2010年11月1日…少し前の記事)

「鈴木裕氏総指揮のもとドリームキャストで発売された『シェンムー 一章 横須賀』(1999年12月発売)、『シェンムーII』(2001年9月発売)の外伝的作品が、ケータイ向けの“モバゲータウン”と、PC向けの“Yahoo!モバゲー”でソーシャルゲームとして復活することに。その名も『シェンムー街(シェンムーガイ)』」(上記より引用)

あの、「シェンムー」が復活するのだそうです。
「シェンムー街」公式ページ

「シェンムー」の名を聞くと、苦笑いをする人もあります。

作品そのものの良し悪しよりも、「物凄い開発費をかけて、モノにならなかった作品」としての知名度が上回っているように思えます。
(I、II合わせて、開発費70億円とも言われています。一方、販売本数は開発費に見合うほどは伸びなかったようです)

WikiPediaで「シェンムー」を調べると、概要説明で以下のように書かれています。

「発売前の情報では「行きたい所に行き、見たい物を見て、触わりたいものを触わる」というコンセプトを発表していたが、実質的に触れたり操作出来るものは、オブジェクトの膨大さと比較すると意外と少なく、目に映る物を操作することはほとんどできず、現在出回っているゲームソフトなら容易に押し倒せるようなポリバケツや空き缶等、固定された場所から動かしたりすることもできない。」

…ちょっと悪意のある書き方のような…。
シェンムーをあまり好まない事情通の方が書いたんじゃないかな…。
(現在出回っているソフトと比較したってしかたないのに…)

実際、関わった方から、色々大変だった話なども聞いたことはありました。
あと、嘘か本当か、「プレイヤーが絶対見ることのできない裏側の絵まで、丁寧に作り込むよう指示された」…なんて話もあったとか。
(ビンボー症の私からすると考えられない…。私なら、そんな所を作りこむ人がいたらむしろ止めておけと言いそう)

そんなシェンムーですが…

実は私、シェンムー大好きなんです。
I、IIともにプレイしました。IIに至っては2回プレイしています。

純粋なプレイヤーとして考えると、別に制作過程がどんなドロドロしていようが、どんなに赤字になってようが、関係ありません。
(というか、そんな話、シェンムーでなくても良くありますよね。ゲームに限らず、映画やアニメ等でも…)

要は、出来上がった作品が楽しめれば良いのです。
で、私は楽しめました。

このゲーム、当時としてはなかなかエポックメイキングな部分も多いのです。

前半こき下ろしていたWikipediaでも、後半で以下のように書かれています。

「しかし現在の視点から見れば、仮想的な街空間をまるごと再現して自由に行動できるというフリーローミングスタイルの先駆けであり、その後2001年に発売された『Grand Theft Auto III』が、この世代のゲーム機最大の大ヒット作となったことからも、非常に惜しい先見の明があったソフトと振り返ることもできる。(ただしシェンムーは観光気分で街を散策する一方、GTAは犯罪を中心にしてゲームを進めるという点で根本的に目指す方向性が異なると言える。)」

(まあ、書いたのが前半と違う人なのかな・笑)

Grand Theft Auto(GTA)は、世界的に大ヒットしました。ギョーカイでも良いゲームとして評価されています。
その礎となったのですから、シェンムーも評価されて然るべきではないかと。

ちなみに、私は、正直GTAは好きではありません。
一度プレイしたことがあるのですが、「ターゲットの人間を、チェーンソーでぶった斬って来い」というようなミッションが出て、続ける意欲を無くしてやめました。

それに比べると、シェンムーの世界観は(暴力シーンもありますが)、素朴な正義感に包まれていて、プレイしていて気分が良いです。

加えて、世界が自由でリアル(時間経過や天気の変化もある)なので、実際にこの世界で暮らしている感覚を味わえます。
(まあ、時間制限があるので、あまりのんびりもしてられないけど)

私はシェンムーIIの方が好きなのですが、あの香港の街は楽しかった。

裏路地に入ってみたり、誰もいない九龍城を探検してみたり。
街ゆく人はみんな、話しかけると(一応)反応してくれますし。
本当に「世界街歩き」しているかのような感覚になれました。

好きが高じて、そのプレイ後、香港に実際行ってしまいました(笑)。
(そして、香港の裏通りを、あのBGMを聞きながらそぞろ歩きました)
まあ、既に九龍城は無く、現存する場所も細かい所は全然違いましたけどね。

Bunbu
(文武廟。美人拳法家とかはいませんでした)

世界観に加えて、登場キャラクターが良い。

まず、主人公の芭月 涼。

このリョウ君、男前で腕っぷしは強いものの、朴訥で単純で天然なキャラです。
大事な任務の合間に、お金が足りなくなって、荷物運びや、露店の「落とし玉」(スマートボールみたいなやつ)の店番バイトをやったりします。
落とし玉、やっていきませんか~」「落とし玉、いかがですか~
(↑まじめに呼び込みをするリョウ。まあ、プレイヤーなわけですが)。

そこに現れる、香港の男レン。
彼は逆に、(根っからの悪人ではないものの)小ズルく、しばしばリョウ君を騙したりします。
でも、リョウ君、騙されたことに気付いて怒っても、すぐにレンに言いくるめられて「あ、そう…」みたいに許してしまいます。
なんてイイやつ(というか、単純)。
一見、リョウ君がいじめられっ子のようにも思えてしまいますが、戦ってみれば圧倒的に強い。
その内に秘めた実力と、ボケキャラのギャップが微笑ましくて良いのです。
ツッコミのレンとボケのリョウは、徐々に良いコンビに見えてきたります。

そして終盤、リョウは物語の核心にせまり、レンたちと別れてひとり桂林に向かいます。

そこで出会った、ヒロインの莎花(シェンファ)。
その彼女が、これまたリョウに輪をかけた天然キャラ(に見える)…。

桂林の山道を長々歩いて、目的地に向かう二人のやりとり。
天然同士のかけあいが、らちが明かなくて可笑しいこと。だれか突っ込んでやれよ、と言いたくなる。
「もやもやさま~ず」を見ているかのような感覚です。
(で、時々川の一本橋から落ちて、「リョォォ~!」とシェンファに叫ばれる・笑)

いや、ふざけて書いているように見えるかもしれませんが、この全体的に、ほんわかした雰囲気が、すごく居心地が良いのです。
(本来、ハードボイルドな話のはずでは…)

唯一文句があるとすれば、続編が出ていなかったことです。

それが、今回の『シェンムー街(シェンムーガイ)』で復活とのことで、ちょっと興味あるところ。
もっとも、ソーシャルゲームになるという話なので、昔のシェンムーとはちょっと楽しみ方も違うのかなと思いますが。

正直言えば、また「俺自身が芭月 涼」となって、主人公としてあの世界に浸りたかったです。
それに、あのリアルな街並みが無いとね…。

あの作りで、続編を作って欲しかったです。

桂林からアジアを横断し、中東、ヨーロッパそしてアメリカへ…(勝手な想像)。
IIの香港のように、世界各都市の街歩きを楽しめるゲームにして欲しかった…。

(2010.11.16)

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ドクターフィッシュ

「フィッシュセラピー」というものがあります。

直訳すれば、「魚療法」って感じかな。

フィッシュセラピーといえば「ドクターフィッシュ」ですね。

この魚、正式名称は「ガラ・ルファ」といい、トルコなどに生息するコイ科の魚だそうです。

Drfish01

大きさはだいたい5~6cmくらい。コイ科とはいえ、ぱっと見の印象としてはあまり鯉には似ていません。
ちょこまかした動きも含めて、アクアリストには御馴染みの、アルジイーターという魚にちょっと似てる気がします。

この魚には、ヒトの古くなった角質を食べる習性があって、皮膚病の治療効果があるといわれています。
このフィッシュセラピー、現産地トルコが発祥だと思いますが、今や世界的に広まり、近年この日本にも知られるようになったようです。

少し前、私も、このフィッシュセラピーを体験しました。

群馬県、草津熱帯園。
温泉で有名な草津にある、動物・水族園です。

Kusatu

ビューティーフィッシュ? ドクターフィッシュじゃないの?

Beautyfish

「…膚をきれいにしてくれる魚という意味でドクターフィッシュと呼ばれるようになりましたが、日本ではこの名が某会社によって登録商標されているため使用できません

え、そうなの? 知らなかったな。
う~ん、魚にも色々複雑な事情があるようですね…(苦笑)。

魚の種類は、ちゃんと「ガラ・ルファ」(ドクターフィッシュ)のようです。

Drfish02

水槽に足を入れると、魚が集まってきます。
足のあちこちを、つんつん、つつきまわってきます。けっこうかわいい。

「角質を食べる」とのことですが、痛いことは全然ないです。
むしろ、くすぐったい感じですね。

しかし正直、これをやったところで、美容に良かったり、皮膚病が治ったりするとは思えないですが…(角質を取りたいだけなら、単に体を洗えばよいのではないかと…)

でも、なんか、面白い。
くすぐったいこともあって、つい笑みがこぼれてしまいます。
これなら、ある意味ストレス解消にはなるんじゃないかな。
その意味では精神的「セラピー」と言えるかもしれない…とは思いました。

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実は、「フィッシュセラピー」体験という意味では、上記が初めてではありませんでした。

その少し前、マレーシアに旅行に行った際…
マーケットの一角に「フィッシュスパ」と書かれたコーナーを発見しました。

Cutefishspa
「キュート フィッシュ スパ (カワイイ魚スパという意味か)」
10分5リンギット(125円くらいだったかな)

フィッシュスパ(フィッシュセラピー)は未体験でしたが、知識としては知っていて、ドクターフィッシュが「ガラ・ルファ」であることも既に知っていました。

で、面白いそうだし、足が疲れていたので、ちょっとやってみようか、ということになったのですが…
水槽を見てみると…

!?

Fish01
Fish03

(写りは悪いですが)

これ、「ガラ・ルファ」じゃ無いじゃん!??

断定はできないですが、シクリッド(カワスズメ科の魚)の一種じゃないかと…。
(学生時代、研究室で育てていた魚に、良く似ている…)
けっこうでかい(20cmくらい)魚も混じっています。

それでも、せっかくの機会でしたので、やってみることに…。

足を入れると、やはり魚が集まってきて、ちゃんとつついてくれます。

…が、その勢いがハンパじゃない!!

Fish02

激しく足のあちこちをパクパク…パクパク…。
決して痛くは無いですが、そのくすぐったいこと…。
「ひいい…」「ううう…」「ひゃはああ…」
こんな場所で大笑いするのも変なので、なんとかこらえようとしましたが…耐えきれず、挙動の怪しい人になってしまいます。
これはもう、拷問に近い…。
(今から思うと、ガラ・ルファはだいぶマイルドな気がします。)

隣を見ると、欧米系の女性観光客が、やはり魚にくすぐられて悶えている…。
(何か話しかけられたが、よくわかりませんでした。すいません)

ところで、この魚に、ガラ・ルファのような角質を食べる性質があるのかな…?
ただ、人に慣れていて、エサがもらえると思ってつついてくるだけなんじゃ…?

しかし、まあ、ガラ・ルファの美容効果にも懐疑的な私としては、これだって立派な「セラピー」に思いました。

ガラ・ルファの刺激では物足りないと思う人には、こちらの方がおススメですよ!(笑)

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その後、また別の東南アジアの国に行ったら、フィッシュスパがあって、やはりこれと同じと思われる魚が泳いでいました。

アジア圏では、ガラ・ルファより、こちらの魚の方がメジャーなのかもしれない…。
(単に、この辺りの川に良くいる魚だというだけかもしれない…)

(2010.11.12)

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「いらっしゃいませ」の怪

お店に入ると、あたりまえのように

いらっしゃいませ~

というあいさつが聞こえてきます。

ふと、この「いらっしゃいませ」について、微妙な違和感を感じてきました。

まず、「いらっしゃいませ」の独特のトーン。

柳原可奈子さんのネタで、かなり誇張して表現されたりしますが、あそこまでではなくても、コンビニや居酒屋や家電量販店での「いらっしゃいませ」は、いわゆる日常会話でのトーンとは異質に思えます。
あいさつというよりは、むしろ「かけ声」です。

(シックな喫茶店や、高級なお店では違うと思いますけど。あまり知らないけど)

ふと思ったのは…
コンビニなどで発せられる「いらっしゃいませ~」は、普通の言語として意図されているものでは無く、むしろ、BGM(効果音)に近いものなのではないか…

あのかけ声、あの異質なトーンで言われるから良いのであって、
もし、普通の会話のトーンで語りかけられたら、かえって戸惑いそうな気がします。

コンビニに入るや否や、店員おもむろに近寄り(落ち着いた口調で)「どうも、いらっしゃいませ。」

…なんて言われたら、返事しなくちゃいけないような気がしてしまいます。

別に、近寄ってこなくても、入店すると同時に、複数店員に一斉に、落ち着いた会話トーンで「いらっしゃいませ。」と言われたら、ちょっと引きそう…。

あの独特のトーンで、誰に言うともなく発せられるから、特に意識せず(気持ちよく)店に入れるんじゃないか、と。

そういえば…「いらっしゃいませ」にはもう一つ、言外の用途がありました。

学生時代、ファストフードのバイトをやっていた時に、気付いたのですが…。

あれって、お客のためのBGMであると同時に、別の店員に「客が来たぞ」と知らせる「警報」の意味もあるんですよね。
で、それに合わせて「いらっしゃいませ」を復唱する店員は「俺も気づいたぞ」という「報告」をしている。

どちらにせよ「いらっしゃいませ」の本来の意味とは別モノです。

というか、もう一つの違和感は、この「いらっしゃいませ」という言葉の意味ですね。

なんとなく「ようこそー」みたいな意味に受け取ってますが、実際の言葉的には

いらっしゃいませ = 来てくださいませ

という意味ですよね。
だとすると、既に店に入っているお客に対して言ってもあまり意味がないのではないか…。

まあ、慣用的な言葉には、意味を追及しても仕方ないものもありますけど…。
例えば、「こんにちは」「さようなら」なども、これだけでは意味としてちょっとおかしいし。

ただ、「いらっしゃいませ」に関しては、場所によっては本来の意味でも使われているんですよね。
祭りの露店などでは、呼び込みで「いらっしゃいませー、いらっしゃいませー!」(ラッシャイ、ラッシャイ!)って、言ってます。
これは、道行く人への呼びかけなので、本来の意味「来てください」に合致してます。

海外では、このような「寄ってってー」「買ってってー」みたいな呼び込みは聞いたことありますが、入店時のかけ声みたいなのは無かったような気がします。(日系のスシ店とかは別で)

店員が一斉に「Welcome~!!」とかいうの、聞いたことが無い。

店で品物を見ていると、"May I help you?"とか聞いてくることはありますが、これは「いらっしゃいませー」とはちょっと違いますね。
「何かお探しですか?」みたいな、会話として意味のある問いかけです。

もしかしたら、入店者への「いらっしゃいませ」は、日本独特の文化なんですかね?
(近隣の中国や韓国ってどうだったっけな。よく覚えてないな…)

深く考えるとちょっと変にも思える「いらっしゃいませ」ですが、別に悪い習慣とは思いません。
そもそも、お客さんが気持ちよくお店に入れるための、演出なわけですしね。

その上、日本独特の個性も演出できるなら、なお良いんじゃないですかね。

海外からのお客さんも、最初はびっくりするかもしれませんが、慣れれば気持ち良い物なんじゃないかと思います。
これに慣れ過ぎちゃうと、逆にかけ声のない店が無愛想に思えたりして。

Welcome
(写真と記事はあまり関係ないけど…。セントレア空港のキャラbyアランジアロンゾ)

(2010.11.9)

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霊を信じる37%

こんな記事を見ました。

米国人の3分の1以上、幽霊の存在を信じる=調査
(2010年11月1日 ロイター )

「米国人の37%は幽霊が存在すると考えており、亡くなった親戚や友人が会いに来たと信じている人は23%いることが、調査会社ゾグビー・インタラクティブの実施した調査で明らかになった。」(上記より引用)

そんなに意外という事でもないですが…へえ、そうなのかという感じの記事ですね。

以前、イギリス人がけっこう幽霊を信じているというような記事を見たことがありました。

イギリスでは神の存在よりもUFOや幽霊などの超常現象を信じている人の方が多い
(2008年11月26日 GIGAZINE)

イギリスという国は、雰囲気として幽霊に合っている気がして(ロンドン塔とか、古い聖堂とか、色々な古い民話もありますし)、なるほど、と思ってましたが、アメリカもそう変わらない感じなんですね。

イギリスにせよ、アメリカにせよ、マジョリティはキリスト教徒だと思いますが、ちょっと不思議に思うのは、キリスト教の幽霊観(死後観)ですね。
(前にも似たようなこと書いたかな?)

キリスト教的には、死者は審判の日まで、眠っている…とかでは無かったでしたっけ?
死後の魂がさまよったり現れたりするのは許容できるものなんですかね?

(ちょっと調べてみたところ、どうも、このあたり、聖書の中でもはっきりとは「設定」されていないようですね。)

どっちにしても、イギリスでもアメリカでも、幽霊の存在は物語や映画などで普通に見かけるので、教義に関係なく認知されているのは確かでしょう。

「クリスマス・キャロル」なんて古典から、「ゴースト・バスターズ」(大好き!)や、「さまよう魂たち」(ピーター・ジャクソン監督、マイケル・Jフォックス主演!これも面白い)とか、そのものズバリ「ゴースト/ニューヨークの幻」とか、「キャスパー」とか…

設定の話を言うと、仏教も微妙ですけどね。
輪廻転生するはずの魂が、お盆の度に帰ってきちゃったりして。(我々の「死後観」も、仏教や神道や土着信仰がごっちゃになっているんですよね。)

恐らくは、色々な宗教で、当初は幽霊というような「古い迷信」を払しょくしようと設定を考えるものの、「幽霊の存在を信じる」ということが人間の本能に根差したものなので、どうしても払しょくしきれず、やむを得ず融合されて設定がチグハグになってしまう…というのが真相のような気がしますが…どうでしょう。

ちなみに、日本でどれくらい幽霊が信じられているか…
以前記事を書いたコマネタ「あなたは霊を信じますか」の集計によると「信じる」が58%、「半信半疑」まで入れると80%以上ということになっています。

幽霊と言えば、最近、こんな本が出たようです。

「幽霊」とは何か、東大教授ら珠玉の論考」 (2010年11月4日 J-CAST)

「2010年9月2日、新書館からユニークな新刊本『幽霊学入門』(編・河合祥一郎)が発売されて話題を呼んでいる。」(上記より引用)

へえ、話題を呼んでいるんですか。知らなかったな。

本の内容は
「幽霊の正体とは何か?科学から哲学まで駆使して検証する「幽霊学」(Ghost Studies)の最新ガイド。心霊トリック写真も多数収録。」(Amazon 内容紹介より)

ちょっと興味湧いてきますね。
ただ、別のページで目次紹介を見てみたら、あまり「科学的」な考証の本ではなさそうに思えましたが…。
むしろ哲学よりなのかも。でも、ちょっと読んでみたい。

幽霊関連の本では、少し前に図書館で借りて読んだ
「怪談の科学―幽霊はなぜ現れる」 (中村 希明 ブルーバックス)

が面白かったです。こっちはかなり科学考証よりの本でした。
「幽霊は幻覚だ」ということに終始していて、抑揚に欠ける感はありましたけど。

ちなみに、しつこく書きますが…

  • 私は幽霊を信じていません
  • でも、暗闇の墓地に一人でいるのは怖いです
  • 宗教の効能は否定しません
  • 幽霊や妖怪の話は大好きです

Strangelight
(夜の森の写真にたまたま写りこんだ、怪光。正体は私もわかりません。
…が、99.9%心霊写真ではありません。)

(2010.11.5)

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犬専用

(業務連絡。不在中:自動更新です)

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Dogpark

「犬専用パーキング」

(フィンランドのスーパーの駐車場にて。
買い物中、右上の輪に繋いでおけ…ということかな。)

(2010.11.2)

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