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停電とロボット

被災の中心地にいるわけではないのだから、そろそろ平常心に戻るべきだと思いつつも、まだ精神的に少なからず引きずった状態になってます…。

私の職場や家の地域でも計画停電が実行され、実際に体験することになってしまいました。
東電さんも、開始する時には冷や冷やしていたでしょうが、実際始まってみると、(少なくとも表面的には)大きな混乱も無く、淡々と過ごせている感じですね。※

家での停電は、朝方でした。
いつも目覚まし代わりに見ている朝のTVも、その日は暗くなったまま。
エレベータの使えない暗いマンションの非常階段を下り、駅に向かいます。
信号機も消えていますが、道を走る車にもとくに混乱した様子は見えませんでした。(絶対量も減っていますが)

Signal
(消えた信号)

駅も停電区域のはずですが、ちゃんと明かりはついていましたね。自家発電でしょうか。
ショップの類は軒並み閉まっているものの、自販機はちゃんと稼働してました(むしろ消してもいいのに…)
電車はほぼ時刻通りに動いています。
ほとんど普段同様、通勤をすることができました。

最近では、停電が行われていなくても、節電協力のためか、街の明かりは普段より落とされていたり、休業している店もあります。
家電量販店に入ってみると、展示してあるTVの画面は消え、照明も減りやや薄暗く、いつもはうるさい「店のテーマソング」も流されず、シーンと静まっています。
まあ、経済的損失なんてことを考えなければ、こんな雰囲気もいいかもしれない、なんて思いました。
なんか既視感があると思ったら、海外のデパート(北欧だか、東南アジアだか忘れましたが)ではこれに似た雰囲気がありましたね。店のテーマソングなんて、無くて普通なのかも。
(でも、日本では、ある方が売り上げが上がるから、こぞってやってるんですよね)

家でもなるべく電気を使わないようにしているため、ちょっと薄暗かったり、少し寒かったりもしますが、耐えられないほどではないです。
そう考えると、最近、あまり「我慢」というものをしていなかったことに気づきますね。
私の子供の頃の家や学校には、エアコンなんてものも無く、もっと冬寒く夏暑い状況を我慢して過ごしていたんですよね。
最近、あまり辛抱のできない体になってました…。この機にまた、我慢というものをしてみようかと。
(まあ、体を壊したら身もふたもない 元も子もないので、ほどほどに)

こんな状況で、せき喘息が目に見えて落ち着いてきたのが不幸中の幸い。
肋骨はまだ少し痛いですけど。

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被災地や原発の報道を見ていると、SF脳の人間としては、こういう状況で日本の誇るべきロボット技術が生かせていないことに、残念な気分になってしまいます。

テムザックの「援竜」とか、こういう所でこそ活躍して欲しいんですけどね。
まだまだそこまでに至っていないということなのか…。

もう20年近く前に出版された「まんがサイエンス・3」で、遠隔操作で動かせる原子力発電施設作業ロボットが紹介されています。
しかし、いまだに実際には使われてないんですね…。遠隔操縦ロボットなら多少高い放射線下でも作業できると思うのに…。

10年前くらい前に「鉄腕ダッシュ」で、やはりテムザックの遠隔操縦ロボット(番組ではテツコって呼んでいた)で、携帯電話のカメラを通して遠隔地で買い物する…というような企画をやってたのを記憶してます。
この時は、携帯電話で操縦していたリーダー城島さんが細かい作業に苦労してましたが…
これはやはり、カメラが単眼で立体視できないのと、ボタンなどでの操作だったためだろうと思います。
前述のまんがサイエンスのロボットは複眼で、腕の操作もマスタースレーブで行えるようになっているようなので、そこそこ融通の利く操縦が出来るのではないかと思えます。

まんがサイエンス3当時からこの20年で、ロボット技術はかなり進みました。当時はまだASIMOは無かったですからね。
立体視の技術だって進んでます。3DTVや「3DS」なんてものが発売されるようになってる昨今ですし。

発達した各種技術を統合し、ASIMOのサイズの、マスタースレーブで遠隔操縦できるロボットを作り、危険環境での作業に使えるようにできていたら…
(電池の問題とか、遠隔操作の通信の問題もあるかもしれないので、なんなら「アンビリカルケーブル」付きでも良いです)

…なんて、夢想してしまう今日この頃です。

まあ、SFでよければ、ガンダムSEEDのニュートロンジャマー(中性子阻害装置…とでも訳すのかな?)があれば良いんですけどね。これは原理がわからないけど…。

(2011.3.17)

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(追記)
※ とはいえ、消えた信号等による事故も、起きてはいるようですね…
  諦観の境地もありましたが、やはり早く復旧して欲しいものです…。

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コメント

原子力発電所用の極限環境ロボットは、JCO臨界事故の後にちゃんと予算が下りて研究されてたようですよ。
http://bit.ly/icYmG9
(リンク先PDFです)
なんで現在の原子力発電所にはないのかというと、やはりお値段のせいでしょうね。原子炉一つに一台ないといけないだろうし、それでも百台以上までの需要があるわけでもなし。

原子力発電を推進しているのは国ですが、実際の施設等は民間会社ですから、そんなにお金を使いたくないんでしょう。
「原子炉ロボ入れたいんで電気代しばらく高くします」
が通るんなら良いんでしょうが。

投稿: 深井 | 2011年3月24日 (木) 01時08分

ちゃんと研究は続いていたんですね。

確かに、事故の時くらいにしか役に立たないロボットを、高いコストをかけて導入するのは、なかなか難しそうですね…。

電力会社全体で数機という感じで導入しておいて、危急の時(今回のような…)に、必要な発電所に送って使う、というのでも良いかなと思いますけどね。

もっとも、まだ実用に足りるほど性能は上がってないんじゃないかと…。
今回のことで必要性が高まって、研究が進むかもしれませんね…。

投稿: 適研所長 | 2011年3月25日 (金) 22時58分

PDF直のURLはダメなのか。
http://157.1.40.181/naid/110002476124

ここの「CiNii 論文PDF - オープンアクセス」で論文が読めます。

投稿: 深井 | 2011年3月26日 (土) 22時59分

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