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古のゲームビデオ

実家の物置の奥底から、懐かしいものを発掘してしまった。
かつて自分で買ったが、引っ越しの際か何かに物置にしまい込んでしまったもの。

Gvtr01

古〜いゲームのビデオソフト。
ゲームのプロモ映像やプレイ映像が収録された市販ビデオです。

当時(80年代)、ビデオゲームの映像なんて実際にゲーセンに行かないと見られませんでしたから、ゲームマニア(私のような)にとっては、こういうものに需要があったのです。

今だと、本物そっくりの家庭用機移植版もあるし、映像だけならYouTubeなんかでも簡単に見られますから、こういう映像作品は絶滅してしまった感がありますね。
(ゲームセンターCXみたいなのはありますが…あれはジャンルとしてはお笑いかな…)

かろうじてビデオデッキが使える状態だったので、見てみました。
うーん、懐かしい。

(※ 本当は映像もご紹介したい所ですが、面倒なのと、著作権の問題もありそうなので、しません。多分、ネットを探せば何処かで見られるのではないかと思います。私は調べてませんが)

まず
「The Legend of namco ナムコの伝説」

Gv_n01

これは、ナムコのプロモーションビデオ集。
「ドラゴンバスター」「バラデューク」「ドルアーガの塔」「ギャプラス」「源平討魔伝」の5作が収録されています。

Gv_n02

おそらく、これは販売目的ではなく、当時、営業用として作られた物をまとめた物なのではないかと思います。
コンシューマ系だと問屋さん向けに、プロモビデオを作ったりしますが、アーケードゲームだと、ゲームセンター向けなのでしょうか(アーケードに携わったことがないので知りませんが)。

内容は、プロモというには直球勝負。
あまり飾り気の無い素直なゲーム紹介です。
世界観の紹介と、ゲームのプレイ方法、登場キャラクター紹介などを律儀に紹介しています。
(昨今の営業用を考えると、もっと売りポイントをしっかりアピール…みたいに言われそうですが。当時は恵まれた時代だったのか)
まあ、だからこそ私のようなユーザーにも楽しめる物になっているのかなと思いますけど。
(ゲーム好きとしては、TVCMみたいなものを見せられても嬉しくないですからね)
特に、ドットキャラクターのアップ映像での紹介などは、当時も(今も)とても興味深く見られます。

特に面白いのは、ドルアーガの塔。
営業用ビデオとしても、ゲームの真の姿(謎解き要素について、とか)は、あまり明らかにしていません。「本格的迷路脱出ゲーム」とか言っています。
その割には、ドルアーガの映像や、最終面の謎を解いている映像なんかも出ちゃってますが。
まあ、営業サイドも、このゲーム、どうやって紹介したものか、けっこう悩んだんじゃないですかね…。

ラインナップの中で、源平討魔伝だけは、ちょっと異色の物になってました。
説明がほとんど入っていませんし、まだプロトタイプ版らしく、ゲーム映像も実際の物とは違っています。
もしかしたら、これだけは、このビデオのために開発中の物を収録した物なのか?
それとも、この頃になると、営業も二段構えになっていて、開発途中のものをプレビューする必要があったとか?

そのことを裏付けるようなのが、このビデオ。
「源平討魔伝」

Gv_g01

ゲームプレイでは、一応、鎌倉(ボス頼朝)までの映像が収録されています(全ステージではないですが。でも、ちゃんと「だじゃれの国」なんかもあり)。
「ナムコの伝説」の源平とは違い、ちゃんと完成版の映像です。

いやあ、今更ですが、源平討魔伝の映像、好いですね。芸術作品です。
ドットで見るとそんなに上手い訳ではないのですが(失礼)、全体の雰囲気として素晴らしいです。曲も良いですしね。

時代設定も好きです。歴史ものとしては、世間的には幕末と戦国時代が人気のようですが、平安や鎌倉時代も、ヨーロッパの暗黒時代に相当する趣があって良いと思うんですが。
もっとみんな大河ドラマ「平清盛」も見れば良いのに(関係ないか)。

さらに、このビデオには、ゲームプレイ映像の他にも特別映像が収録されています。
ひとつは実写版。けっこう特撮も(当時としては、CGもなしで)よくがんばってる。

もうひとつは実写版にアニメとゲーム映像を加えた、プロモーションビデオ。
そう、コレがあるので「ナムコの伝説」の方はプロモとして使用された物ではないという憶測が成り立つのです。

このプロモビデオは、スタッフも凄い。(というのを今回見直して気付いた。当時は分かってなかった。)
演出に、あの雨宮慶太さん。なるほど、「未来忍者」はこの縁からだったのか…。
それから制作スタッフの中に、イラストレーターの寺田克也さんの名前が。
そういえば、アニメのキャラデザの絵が、寺田さんぽいという気も。

ここまで来ると、プロモビデオらしい本気感を感じますね。
でも、当時は楽しんで作っていたんだろうなあ。

ちなみに実写版は、PSのナムコミュージアムVOL4(源平がラインナップされてる)で、起動時にLRを押し続けていると、見られるようです。最近WikiPediaを見て初めて知り、試してみたら本当に見られました。画像はあまり良くないし、ビデオのものとちょっと編集が違ってますが。

最後は、
「SEGA SPECIAL」

Gv_s01

パッケ裏面を見ると、
「ここまで来た!DIGITALアニメーションの極地!見ているだけでウマくなる」
なんて書いてあります。
このころはまだ、ゲームが上手くなることに価値のあった、古き良き時代だったんですね。

それはともかく、「DIGITALアニメーションの極地」というのには、うなづける物があります。

この頃のセガさんの作品は、かなりアートな感じがしますね。
スペースハリアーも、ファンタジーゾーンも、まさに天才の仕事です。ああいうゲームにああいうビジュアルデザインを当てるというのは、尋常な感覚では考えられない。かなり前衛的なニオイを感じます。

アウトランの方は、デザインとしては突飛ではないですが、レースゲームなのに美しい景色を見ながら彼女とドライブを楽しむ、というようなコンセプトが前衛的。
また、そのコンセプトを体現するために、背景作りが美しい。
この血を受け継ぐ、最近のOutRun2も名作です。

そして、この3作は、曲も良いんですよね。
当時、FM音源がゲームに採用され始めた頃のものですが、ここまでインパクトのある曲は、最近のゲーム(既に音源はPCMやストリーミングだったりしますが)にも滅多に無いとすら思えます。

この頃のセガの作品は、映像作品としても価値が高いと(個人的には)思います。
後世まで残してほしいものです。

こういう、レトロゲームの映像集みたいなDVD版って、出てないのかな。
私が知らないだけなのか?

おっと、あまりレトロゲームのことばかり褒めてると、後ろ向き過ぎるな。
最近だって面白いゲーム、色々ありますよ。
コンシューマーでも、モバイルでも。

(2012.6.8)

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