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巨神兵と東京

近頃、東京で色々見たいものができてきたので、一気にこなしてきました。

行った順とは不同になりますが、まずはメジャーどころから…。

[ 特撮博物館 ]

東京都現代美術館(MOT)で最近始まった企画展。

MOTは好きな場所(この記事の後半など)ですが…いつもとちょっと毛色の違う変わった展示をやっています。
(まあ、MOTではよく夏休み時期にジブリ関係の展示をやったりしているので、その流れとは言えるかな)

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Mot02

正式には「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技

庵野監督が館長という設定で、日本の特撮の歴史を追い、当時使われたミニチュアやデザイン画などさまざまな資料(実物やその復元)などを展示しています。

けっこうお客も来てましたね。
いかにも、そのテのものが好きそうな人たちが、たくさん…。

そういう私も、そこそこ特撮好きなので…そのテの一人なわけですが。
今でも部屋に、食玩「ウルトラ怪獣名鑑」のお気に入り(ぺガ星人とかフック星人とか)を飾っているくらい(もっとも、詳しいのはウルトラセブンを中心に、その前後くらいですが…)。
なので、この企画展には、興味がありました。

企画展の内容は…
(基本、撮影NGでした)

かつての東宝の怪獣映画(ゴジラ)やSF映画(妖星ゴラスとか)と、ウルトラマンシリーズがメインですが、その他にも一部かなりマイナーなものもあって、かなり濃い内容です。
しかも、主だったものには、庵野館長のマニアックなコメントが付けられていて、それも面白いです。

圧倒されたのは、当時の特撮ヒーロー物のマスクがずらっと並べられたコーナー。(ほとんど当時のものを網羅してるんじゃないかと。アイアンマンとか、ファイアーマンとか、シルバー仮面とか、トリプルファイターまでも…)
今見ると、当時のヒーローの顔って、かなり宇宙人ぽくて怖いですけどね…。

あと、ウルトラセブンや登場する宇宙人などをデザインしていた、成田亨さんのコーナー。そのコメントは含蓄あって感動します。そうそう、そうなんですよね…。

こういう細かい特撮資料展示もたくさんありましたが…
この企画展の目玉は、短編特撮映画「巨神兵東京に現る」でしょう。

感想を言うと…
あくまで、これは古き良き時代の特撮の手法を使った実験的作品、と取った方がよいでしょう。
その意味では凄いです。ウルトラセブンや、平成ガメラを見たときに感じた、「創意と工夫で、ここまでリアルに見せられるんだ~!」という感動が蘇ります。

残念ながら、真のリアルというのとは、また別物ですけどね。
今となっては、CGには勝てませんよね。

帰ってスピルバーグの「宇宙戦争」を(怪獣物として)見直しましたが、街を歩くトライポッドなど、特撮は断然見栄えよく見えます(特撮以外に関してはアレですが)。

なので、「巨神兵」は、あくまで日本特撮の伝統の技を現代に再現した「芸術作品」だと思います。特撮好きとしては興味深く、面白かったです。

展示の中で、唯一、撮影OKのコーナーがありました。
1フロアほぼいっぱいに、街のセットが再現されているのですが、これは凄い!
感動ものです。

Mot035_640
(クリックで拡大)

↑街のセットと、樋口監督のパネル。

Mot03_640_2
(クリックで拡大)

↑セットの様子。奥に巨人の群れが!(笑)
セットの中に通路も設けられているので、中を歩けます。

Mot04_640
(クリックで拡大)

↑ほぼ人間視点で見る。リアル!

Mot05

↑近くで見てもリアル! これは確かに芸術ですよ。

このセットのコーナーを見るだけでも、価値があります。
とても楽しめました。

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同じ日、MOTに行く前に、ちょっと別の場所を散策していました。

[ 東京都慰霊堂 ]

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↑本堂

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↑裏の三重塔

ここは、関東大震災の当時、陸軍被服廠跡地の広場でしたが、多くの人が避難していたところを火災が襲い、4万人の人が亡くなったのだそうです。

(これは、以前読んだ「東京震災記」で知ったことでした。それで、この場所を一度参ってみたいと思っていました。)

そして、二度とこのような惨禍がないようにとの願いを込め、この場所に「震災記念堂」が建てられました。

しかしその後、再び東京はさら多くの死者を出す大空襲にも見舞われてしまいます。
戦後、戦災者も祭る「東京都慰霊堂」と改称し、現在に至るのだそうです。

Ird03

↑同じ敷地内にある、東京都復興記念館

記念館では、関東大震災と東京大空襲、そしてその後の復興に関する資料が展示されています。
震災と戦災の記録は、ちょっと暗い気持ちになってしまいますけどね…。

初めて知ったのが…
震災の当時、世界各国から支援を受けましたが、その額トップ3(で総額のほとんどを占める)が、アメリカ、イギリス、中国だったそうです。当時も国際協調の意識というのはあったんですね。ちょっといい話。
皮肉なことに日本はその後、それらの国と戦争を行い、アメリカからは空襲を受けるわけですが…。

ところで…

東京都慰霊堂や復興記念館を見学した後、MOTに行ったのですが…
(たまたまの組み合わせだったのですが)

「巨神兵東京に現る」の東京破壊シーンが、慰霊堂や記念館で見たものにオーバーラップしてしまって、若干楽しめないところがありました…。

(2012.7.17)

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