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レイク・ウォビゴン効果

レイク・ウォビゴン効果……というのがあるらしい。

日本語Wikipediaでは項目が無いようです。英語版にはあるのですが。

以前、「カラパイア」の記事で見て知りました。

10の魅力的な科学効果と心理効果
(カラパイア 2013.4.29 1年近く前の記事ですが…)

「  優越性の錯覚として知られる、偏った認識のひとつである。自分が特別な能力、技能、知性を持っていて、他人より優れていると思うこと。ガリソン・ケイラーの小説に出てくる町レイク・ウービゴーンの子供たちが並外れていたことから、この名前がつけられた。」(引用)

根拠無く、自分のある能力が、他人のそれより優れていると思うこと…ありますよね…。

上記記事では、こんな例が挙げられていました。

「ドライバーによく見られる傾向。1981年、アメリカ人、スウェーデン人のドライバーを対象に研究した結果、93%のアメリカ人、69%のスウェーデン人が、自分は普通の人より運転がうまいと自己評価していることがわかった。」(引用)

まさに、あるある~!(笑)。

以前、ツインリンクもてぎに行った記事を書きましたが、その最後の方で…

「運転歴がそこそこある人間は、大抵、「自分は運転が上手い」と根拠なく思っているものだが、実際はそうでもない」

そういうことですな。

運転の上手い下手なんて、タイム計ったりしないとわかりにくいもので、しかも普段の運転では速いことよりも、乗ってて快適か、とか駐車がスムーズか、とか漠然とした部分が評価点になったりしますから、そりゃあ良い様に解釈できますわな。

こういうのって、他にどんなのがあるかな…と自分の経験から考えてみたのですが

・ 写真

・ 文章

なんていうのも、その類かなと。

写真の上手い下手ってのも、やっぱり漠然としてますよね。
いや、実際だれが見ても上手い/下手な写真てのもありますが、たいていは、「なんかイイ感じ」みたいなモヤっとしたものだし、逆にけなすのも「アングルが平凡」とかこれもナンとでもいえる感じ。

そんなもんだから、他人から「イマイチ」と言われても納得し難く、ムッとしてしまいます。
(ピンボケしてるとか、明らかな根拠があればムッとしないのだけど)

文章もそうですね。

明らかな誤字とか脱字ならともかく、「なんかこの表現は違う」…なんて言われれても、単なる好みの問題じゃないか? などと反論したくなるんじゃないかなと。

実際、文章が上手いかどうかって難しい。論文やマニュアルの文章なら、まだ分からなくもないが、文芸の類になると正解なんて無いんじゃないかとも。

ずっと前に、記事で書きましたが、赤瀬川さんとか、ラブクラフトとか、漱石とか、果たして「上手い文章」なのか。私は好きですが。

さらに、最近だと「ニンジャスレイヤー」。
本編自体にも、「実際安い」とか「ちょっとやめないか」とか「頭髪が奇妙だ」とか名文が多いのですが、さらに「ほんやくチーム」と称する人たちのツイートの文章などは実際良すぎて実際凄いと思わざるをえないのです。

ぱっと見、下手な機械翻訳文(笑)なんだが、見続けているとこれが上手くコントロールされた、意図的なものなんじゃないかとすら思えてくる。

(ほんの一例を引用すると…)

「(ではこのインシデントはなぜもたらされているか?当然それはココナッツ収穫研修だ。はっきりいって相当に激しく収穫している。これはニンジャアトモスフィアのための全力行為なので、なんか温泉とかでアクティビティ活動をしてフリークライミングで遊んでるとかではない。正常化をお待ちください)」

「◇「ニンジャ、ニンジャ……僕はとにかくニンジャが必要なんだ。視界に入れないと症状なんだ。そんなとき、手ぬぐいが役に立った。何しろ手を拭くんだからね。そして、これは僕の発見なんだが……お弁当を包むこともできる」「なんだって!?」「もはや待ったなしか……」◇」

天才的だ! モダンアートの世界。日本語の可能性を拡張したといってもいい。(言い過ぎか)

このように、上手い/下手の多くは、主観的なもので「自分の方が上手い」などと安易に思い込むものではない。
それはきっとレイク・ウォビゴン効果なのです。

…なんで、こんな話を書いたかというと…

最近、他人の文章校正の仕事がしばしばあり、相手はプロのライターさんなのに、ともすると、自分の表現の方が適切なんじゃないかと思うことがままあるので…。

それは錯覚。ウォビゴン効果なんですよね。

だいたい、後からのチェックなんてのは誰でもできるものです。
最初の一文字を書きはじめるのが一番大変なわけで。

それに、文学作品を作っているのではないので、むしろ変な表現でネットミームになってくれる方が、成功といえるのかもしれないし。

「大丈夫だ、問題ない」とか「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ」みたいにね。

(ちなみに、かつて自分も、最初の一文字から書く仕事をすることがありましたが…やはり山のように赤チェックをもらったものでした…。)

(2014.2.25)

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