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2014年5月

「日本のトイレ」に物申す

日本のハイテクトイレ、なぜアメリカで普及しない?“未知の恐怖”を海外メディア指摘
(NewSphere 2014.5.28 )

“夢のトイレだ…” TOTOの自動洗浄乾燥便座(100万円)、英メディアが絶賛
(NewSphere 2014.3.9)

「ウォシュレット」のような自動洗浄便座が普及している日本のトイレはすばらしい!

…というのは、もはやステレオタイプな日本自慢ネタのひとつになってる気がします。

日本に来た外タレが、そのすばらしさを語った、という話はよく聞く。

「カーズ2」で、日本のトイレが超ハイテクでビックリするという(誇張された)ネタがありましたね。

少し前にも、バラエティ番組でこの話題で盛り上がってるのを見ました。

…でも、これで「日本のトイレはすごいぜ! 世界一!」というのは、ちょっと待てといいたい。何か、見落としてないかと。

私はその前に、まず主張したい。

「駅や公衆トイレの個室の洋式率を高くしてくれ!」

確かに、外タレの泊まる高級ホテルや、新しいショッピングセンター、コンビ二のトイレなんかは、けっこう洋式化されていて、自動洗浄機も付いてたりするんですが…

公衆トイレ、駅のトイレ、ちょっと古いデパートやスーパーのトイレなんかは、まだ和式が主流だったりしないですか?

実際、外国人観光客も利用すると思われる、東京や埼玉のJR駅トイレ個室。

いまだに和式3:洋式1くらいの比率が多いんですよ。(男子用・数件の調査)

はっきり言って、私は洋式を使いたい。なのに、洋式1個しかないから、たいがい埋まってるんです。腹立つー。

外国人観光客、「夢のトイレ」を想像して駅のトイレに入ったら「オー!ノー!」って感じじゃないか…?

…和式トイレって、けっこうな確率で、汚れてるしな!

Toilet

九州のトイレにて。観光客向けの張り紙か。
これ見て思ったのは、韓国でも、しゃがむトイレは珍しいってことなのかと。
(ネットで調べたら、やはり都市部では洋式がほとんどらしい。)

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トイレうんちく(トイレだけに・笑)のコーナー!

和式トイレで大をすると、洋式より臭くなりがち。
(洋式だと、大が水に閉じ込められるのでニオイが広がりにくい)

それを緩和するには、大をした後に、すぐトイレットペーパーを上にかぶせてしまうと良いぞ! ニオイ=揮発性の物質なので、それが拡散しないようにすれば良いのさ!

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だから自動洗浄機とか言う前に、まずは洋式化しないと。自慢するのはその後だろう、と。

「和式トイレにも、良いところはある。便座に尻を接触させなくて良いから、清潔だ」

確かにそうなんですが、それはちょっと話が違う。

「ウォシュレット」のようなハイテクトイレがすごい、って話なので…

ウォシュレット付きの和式トイレって見たことあります? 私は無いです。
構造的に無理な気がする。だから和式じゃダメなんです。

オリンピックの2020年までに、日本各地のトイレをぜひ洋式3:和式1 以上の洋式率にしてほしい。

一方で、海外のトイレについてですが…。

外国にも、しゃがみ式のトイレはあるんですよね。東南アジアの方だったか、和式とはちょっと違うタイプのしゃがみトイレを体験したことはありました。

でも、それはまだ良いんです。

Toilet2

(タイのトイレの男子用表示。 男前。)

それよりも海外のトイレで嫌だなと思うのは、洋式でも紙を流してはいけないトイレ。

これが、けっこうあります。
去年行ったメキシコもそうでしたし、イスタンブルもそうでしたし、他でもありましたね。

この場合、拭いた紙は設置してあるゴミ箱に入れなければいけません。
これが個人的に、すごく抵抗あるんですよ…。(非衛生的な気もするし)

これはどうやら、トイレの水流が弱いせいのようです。
日本のように、潤沢に水を使えないからでしょう。

で、思うんです。

私は、日本の自動洗浄便座を自慢して世界に普及させるより、「少ない水で流せるトイレ」を普及させた方が、世のためなんじゃないかなと。実際、そういうトイレも開発されてますよね。冒頭の記事でも「トルネード洗浄」について触れてます。

(自動洗浄便座でも、乾燥機付きなら紙がいらないので、より良いですが…日本のトイレですら、自動洗浄機はあっても乾燥機までついてるのは少なくないですか? 乾燥機の無い洗浄便座だと、むしろ余計紙を使ってしまう気がする…。)

ぜひ、自動洗浄機なんて贅沢品よりも、むしろ切実なこっちを頑張って欲しい…と思うのは私だけでしょうか。

※ 海外トイレの理由が、「下水管が狭いから」だと、水流だけでは解決できないかもですが。

(2014.5.29)

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ハンミョウ2014

去年、ハンミョウ(ナミハンミョウ)の生息地を発見して大感激だったのですが、今年はどうだろう、と再びその場所に行ってみました。

去年よりやや早めの訪問でしたね。去年は6月に入ってからでした。

場所は、群馬県利根郡川場村。

いましたよ、今年も!

(写真はクリックで拡大します)

Hanmyo2_640_02

前回と、時間帯が少し違うせいか、色味も少し違って見えますね。

ちょっとコントラスト高めかな。

しかし、これはこれで、やはり美しい!

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ハンミョウ得意の、体を浮かせた待機ポーズ。

獲物をねらう肉食獣の雰囲気。

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壁をよじ登っているところを激写。

羽にちょっと傷がある? 今回、他にも羽に傷が付いてるヤツや触角が欠けてるヤツを見ました。 去年はそういうのみかけなかった気がするけど。何か理由があるのか? たまたまか?

Hanmyo2_640_08

前から。この凶悪な面構えが良いよね。

人間大のハンミョウがいたら、恐怖だろうなあ。
(人間大になったら、あの素早さは出ないって? まあ。)

Hanmyo2_640_07

真上から。 公式ポートレート(笑)。

ハンミョウってすばしっこいんですが、それ故の余裕なのか、ゆっくり近づいていくとけっこう逃げないで、写真を取らせてくれる。
なかなかいないよ、こんな良い性格のムシは。

Hanmyo2_640_06

周辺には、幼虫の巣もたくさんありました。

じっとしていると、中から幼虫が顔を出す。
幼虫もなかなか凶悪な顔。大きなアゴと、丸い複数の目。

ちょっとでも危険を感じると、スッと引っ込んでしまう。成虫より警戒心が強い。

子供のころは、輪ゴムで釣ったりしましたね。
(ナミハンミョウの幼虫ではないけど)

…てな感じでした。

ハンミョウはもう写真も山ほど撮ったんだし、そろそろ次のターゲットを目指すべきなんだろうけど……これほど達成感のありそうなモノがいなくて。

ツチハンミョウとか、ラクダムシとか…地味だ…。ダイコクコガネは、さすがにこの近辺にはいないだろうしなあ。

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(オマケ)

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キアゲハ。

わりときれいに撮れた。(珍しくは無いけど)

 

(2014.5.26)

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核融合とキヌア

5月18日放送の、NHK Eテレ「サイエンス・ゼロ」は

「“地上の星”を手に入れろ! 核融合研究最前線」

核融合発電の話題でした。個人的に興味ある話題。面白かったです。

サイエンスゼロでも、核融合発電について取り上げるのは初めてだそうで、基礎的な部分から説明してくれて、分かりやすかった。

ヘリカル融合炉、カッコイイなあ。SFメカですね。
レーザー核融合って、あんなビーズ玉みたいなものにレーザー当てて核融合させるのか。知らなかった。

いつもポジティブ(楽観的?)な雰囲気のサイエンスゼロ。これなら、もうすぐ実用化か、なんて、期待感高まったりしますが…

少し前には、「超能力」の話題とかやってたんだよなあ、これまたポジティブな感じで。(ラディン博士とか出てたな…)

まあ、話半分くらいで見るのがちょうどイイのかも。

(ちなみに、番組でもさすがに「実用化も間近ですね」とまでは言ってなかったですけどね。道のりは長そう。)

再放送は、5月24日(土)昼0時30分~だそうです。

核融合の話題の一方で、

大飯原発の運転差し止め命じる 福井地裁が判決
(福井新聞ONLINE YAHOO経由)

各地の原発で、こういう裁判が起こされてるらしい。
さあ、政府は原発を再稼動できるのか?

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[ キヌア ]

テレビで、この食べ物のことを知り、その直後コストコで売ってるのを見て、食べてみようと衝動買い。(少し前の話ですが)

Quinua01

キヌアサラダ。キヌアの入った、サラダ仕立ての食べ物。

Quinua02

黄色い、粒つぶしたものがキヌア。
キヌアというのは、要は穀物なんですね。見た目、鳥のエサのような感じ。

南米原産で、世界的にはマイナーな穀類らしい。
ただ最近、健康食として紹介され、注目されつつあるとか、ないとか。

味は、わりと美味しかったです。
キュウリとかパプリカなどの野菜に、エスニック風味のドレッシング。
あ、コリアンダー(パクチー)が入ってるのが、ちょっと好みが分かれるかな。

これを食べたとき、これからキヌアブームは来るぞ~…と、思ってたんですが、その後、あんまり話を聞かないな…。はずしたか。

(2014.5.22)

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レッドデータ・ゲーセン自販機コーナー3

前回の続き。

私の場合(他のことも、そうですが)、この自販機ゲーセンも血眼で捜したりしてるわけではなく、何かのついでに見かけたら記録…という感じでした。

それでも、気にしていると結構見つかるものですね。

そして、時既に遅し、ということもしばしば…。

[ その12 ]

Gcbc01_01

群馬県伊勢崎市八斗島 主要地方道伊勢崎本庄線(県道18号)沿い。

ビックチェイスという、かなり大きなゲームセンター。

Gcbc01_04

「イニシャルD」なんかもあり、けっこう賑わっているように見えたのですが…

Gcbc01_02

半分は、片付けられた状態に…。

2014年3月いっぱいで閉店とのことでした…。
(行ったのは、3月半ば過ぎ。閉店直前での発見でした)

しかし、ここの張り紙で、系列店が他にあるということが分かりました。

後日、行ってみることに。(別件のついでに)

[ その13 ]

Gcbc02_01

埼玉県児玉郡神川町 国道254沿い。(群馬ではないですが…)

その11と同じ、ビックチェイスという店です。

Gcbc02_02

おお、自販機充実してますね。
このうどんそば自販機、なつかしー! …と思いつつも、これら自販機ゲーセンではけっこうよく見かける。フツーの存在。

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「メタルスラッグ2」(1998年)。メタスラは良く遊んだな。
その横の「タツノコ VS CAPCOM」は、比較的新しいゲームですね。でも、あまり遊んだことが無かったこともあり、プレイしてみました。技とかよくわかってなくても、けっこう長く遊べますね。易しい。

[ その13 ]

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群馬県富岡市桑原 主要地方道前橋安中富岡線(県道10号)沿い。

ここも、ビックチェイス兄弟店。けっこうなチェーン店だったんですね。

Gcbc03_03

いい感じ。

Gcbc03_02

「パルスター」(1995年)

久々に遊んでみました。(当時も、そんなに遊んだわけではなかった)
このゲーム、こんなにR-TYPEっぽいゲームだったっけ。再認識。
でも、それだけに、そこそこ面白いな。

ビックチェイスの旅は、以上。

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[ その14 ]

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群馬県渋川市上白井 17号沿い。

自販機ゲーセンというより、食堂メインの店舗ですね。
この近くには、有名なホルモンの店もあります。
(私はホルモン苦手なんで、寄ったことは無いけど)

Gc0511_03

残念。ビデオゲームは、ほとんどなかった。

でも、この手のゲーム機も懐かしさ漂う系ですね。

こういうのもいずれなくなっちゃうんだろうなあ。
(景品ゲームは、生き残るかな?)

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(おまけ)

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群馬県北群馬郡吉岡町。 渋川高崎線沿い。

この道はよく通るので、この店も見かけたことはあり、いつか寄ってみたいと思ってたんですよね。

安いカレーとかスパゲッティを出す食堂が併設された、自販機ゲーセンだったようです。

この店、界隈ではちょっと有名だったらしく、去年の正月辺りに、タカトシが司会の特番で扱われたりもしてました。

しかし…

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なんと、閉店してしまっていました…ああ、遅かった!

あとはコンビニになるそうで、ある意味、発展的閉店とも言えるのかもしれませんが。

この他にも、既に廃墟になってしまった自販機ゲーセンも何件か見ました。
今回収集したゲーセンも、来年にはいくつ残っていることやら…。

かつて隆盛を誇ったゲームセンターという存在も

「今は、はるか郷愁の彼方へ消え去り
盛衰の於母影をただ君の切々たる胸中に残すのみ、、、、」

(By 源平討魔伝)

(おまけ2)

Gcbc01_03

アウトラン!?
レバーとボタンで遊べって言うのか?

(2014.5.19)

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レッドデータ・ゲーセン自販機コーナー2

しばらく前にも、ゲーセン自販機コーナーについて書きました。

あの後も、たまたま見つけたら…くらいの感じで収集はしてました。

しかし、そんな呑気なこと、もう言ってられないかもしれない。
絶滅は急速に近づいている…。

そりゃ放っておいても早晩滅ぶ運命でしょうが、この春からの消費税が、ついにトドメを刺しにかかっている! 潰れてる…次々と…。

もう数年後には、本当に絶滅するのではないかという気がしてます。
これは、急がないと…。

前回からの連番で。
(もう何ヶ月も前に行った場所なので、既に無いかも…)

[ その7 ]

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群馬県藤岡市立石。国道17号線沿い。
自販機ゲーセンの星、オレンジハットですね。

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かろうじて、マージャン以外のゲームがありますね。
パズルゲームと…

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おお! 「R-TYPE2」!(1989年)
懐かしいなあ。かつてよく遊びましたよ。 
「R-TYPE」だったらもっと良かったな。

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自販機も充実。例のトーストサンドがあるじゃないか。

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美味しかったです。

[ その8 ]

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なんと、先の店の対面にもありました。
こちらは、コインランドリー併設。いわゆる自販機ゲーセンとは若干違うかな?

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おおっ!? これはすごい。

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まれに見る充実っぷり!

ボンバーマン(1991年)に、ナムコクラシックコレクション(1995年)。

他にもスノーブラザーズとか、ストライカーズ1945とか、スーパースト2Xとか。

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そして…「OUTRUN2」(2003年)!

いや、そんなに古いゲームではないですが、愛着あるゲームなんですよ。
辛い時期、これをプレイしてストレス解消することで、なんとか乗り切ったという思い出もあってですね…。
プレイしちゃいましたよ。PS2版もPSP版も持ってるけど。
曲は「SHINY WORLD」ね。

[ その9 ]

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群馬県佐波郡玉村町。
いちおう、自販機ゲーセンの類ということでよってみましたが…
ここは、パチンコやマージャンゲームばかりでしたね。
個人的には残念だったけど、けっこう賑わっているようでした。

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店の傍らに打ち捨てられた、残骸か物悲しい。

[ その10 ]

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伊勢崎市境上渕名。県道2号線(前橋館林線)沿い。 

PLAY7というお店らしい。こちらもパチンコ・スロットと書かれているが…

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シューティングなんかも、一応ある。
「戦国ブレード」1996年。

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カプコンの 「ダンジョンズ&ドラゴンズ」!(これはミスタラ1996年の方かな)
これも当時結構遊びましたね。
でも、個人的には「キングオブドラゴンズ」の方が好き。

その隣にあるのは…例のヤツか!
まあ、大目に見ましょうよ。もはや滅びに向かっているんだし…。

[ その11 ]

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前橋市野中町。 国道50号線沿い。

これは、いわゆる自販機ゲーセンとは違う、ちゃんとしてゲームセンターですが…。

私は、おそらくこの手のゲーセンも、自販機の次には絶滅すると危惧してます。
そして、唯一残るのは、ショッピングモールのゲーセンコーナーのみ。

この手のゲーセンも、最近はほとんどコインゲームかクレーンゲームばかりになってるものですが、ここはけっこうビデオゲームが充実してました。

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おお、「シルバーガン」(1998年)!

これも、けっこう遊びましたね。ギミックがいい。
ただ、難度高くてあまり先に進めない…。

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「ヴァンパイアセイヴァー」(1997年)

シリーズでは、最初の「ヴァンパイア」をよく遊びましたね。ザベル使いでした。
グラフィックとアニメーション、良いですよね。
(職場ではカプコン塗りといってた)スト2とは違う、ライトなアニメ調の塗りが斬新でした。

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「画廊伝説SPECIAL」(1993年)

このころ、よく格闘ゲームやってました。下手だったけど。
ダック・キングが好きでした。ヒヨコ頭。
ギース様、いいよね。

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「アフターバーナークライマックス」(2006年)

あまり古くは無いけど、もうあまり見かけないですね。
こういうゲームが流行れば、ゲーセンも生き残れるんでしょうけどね。

このゲーム、3Dモデリングがリアルでカッコいいんだけど、個人的にはウソ3Dである昔のアフターバーナーのの方が、スピード感があって好きなんだなあ。

とりあえず、今回はこんな感じで。

まだ他にもありますが、それはまた後ほど。

今回、生きているものだけ記事にしましたが…
探していくと、すでに潰れちゃったり、別のものになってしまってるのも結構ありましたね。
「あれ、つい最近までやってたのに?」みたいなのも。

あるうちに探して、見ておかないと。
で、気に入った所には、通わないと。

(2014.5.15)

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江戸時代の農民

江戸時代の人々の暮らしがどんなだったのか、常々知りたいと思ってました。

江戸時代、人口の8割は農民だったので、平均的な人々の暮らしといえば、農民の暮らしを知らなければ、わからない。

しかし、時代劇や大河ドラマで描かれる江戸時代は、武士や町人のことばかり。
まあ、江戸の町を舞台にしたらそうなるか。江戸の町には農民はいなかったですからね。つまり「江戸を見ても江戸時代は語れない」。

(NHK「タイムスクープハンター」は、たまに地方農民の話をやったりするけど。いい番組だ。)

ネットで検索すればいいじゃないか、とか言われそうですが、意外に「これだ!」という専門ページが見つからないんです。しかたないので、「江戸時代 農民 暮らし」で検索してみると、筆頭に…

江戸時代の農民というのは、どのくらい貧しく、どのくらい苦しい生活をしていたの...
(YAHOO知恵袋)

という記事が出てきました。ある意味、そのものズバリです。
質問自体かなり決め付けな感じなのが、どうかと思いますが…。

で、その答えを見てみると…

(ベストアンサー)
大飢饉や大天災により深刻な状況にでもならない限り、普通に暮らしていました
江戸時代の農民は虐げられていた…というわけではないのです

その他、いくつも回答が寄せられていますが、ほぼすべてが「江戸時代の農民は虐げられておらず、苦しくはなかった」というものになっています。

あれ、そうなの?

先日「天下の義人 茂左衛門」について学んだ身としては、疑問に感じざるをえません。

まず、茂左衛門のいた沼田藩の伊賀乃守信直が悪政を敷いていたことは、訴状の内容や、数々の碑などから確かなようです。(あまりに酷すぎるので、さすがに盛られてるんじゃないか、なんて思ったりもしましたが…数々の証拠は上がってるようで。)

茂左衛門地蔵尊では、伊賀乃守信直の課した租税の一覧を見られました。
その数例をあげてみると…

・土地の検地で石高を5倍にして課税、8公2民。(8割が税ということ)
・薪取りに出ると、山手銭。
・川狩に出れば、川役。
・鍬の柄に、鍬役。
・藍染の着物を着ると、藍役。
・井戸があれば、井戸役。
・家に窓があれば窓役。(窓役を取られないために枠の無い窓を作ってしのいだ農家もあったそうです)

ヒドイです。消費税8%なんて全然甘く感じてしまう。

もっとも、茂左衛門の話は悪領主がいたからこそ残っているわけで、これが稀有で最悪な例の可能性もあります。

良い領主に恵まれれば、幸せな暮らしもできたでしょう。

では、不幸なほうの農民はどれくらいの数だったのか。

こんな資料もありました。

Mozaemon10

江戸時代、一揆は全国で3000件起こっていたそうです。

茂左衛門のような例も「代表越訴型一揆」という一揆の一種なんですね。

江戸時代200年の間に3000件。これを多いと見るか少ないと見るかは解釈次第ですが、とにかく3000件は起こっていたと。

しかも、これは実際に認知された数だけです。

茂左衛門の逸話で分かりますが…この時代、そもそも直訴は死罪なのです。
訴えは正当なものだと幕府に認められたにもかかわらず、茂左衛門は磔刑になってしまいました。さらには、妻子ともども死罪になったとのこと…。

この厳しい措置は、直訴などが頻発することで幕府の権威が失墜することを避けるための施策だったようですが…これって、恐怖政治といえませんかね。

ですから、不満があっても訴え出られず耐え忍んだ人々の方が相当多かったのではないか、と容易に想像できます。この3000件は氷山の一角。

一方で、「農民は伊勢参りもできるくらい自由があった」という話もネットでよく目にします。

伊勢参りには行けたのは確かだと思いますが、それは翻ると、特別な例だということですよね。一般庶民の移動は通常厳しく制限されていたはずです。

群馬でも「碓氷峠の関所跡」という有名な関所跡がありますし、最近、渋川市の杢ケ橋関所(もくがばしせきしょ)跡という川の関所跡にも行ってみました。

厳しいのも当然。藩にとって領民は貴重なリソースですから。勝手に引越しなどされてはまずいわけです。

それでも、楽しみがまったく無いわけでもなく、それなりに幸せに過ごしていた農民もいたでしょう。

でも、それを持ってYAHOO知恵袋の多くの回答のように「普通に暮らしていました」「農民は結構ノンキな生活をしていたことが判ってきました」「全体としては、人並みにくらせたはずです」が一般論であるとするのは、どうも楽観的過ぎると思えます。

それが妥当というのであれば、当時の農民と同等の人口比率である日本のサラリーマンの多くは「普通に暮らし」ていて、「結構ノンキな生活」をしていて、「全体としては、人並みにくらせている」と言えますね。
ブラック企業とか、派遣斬りとか、極悪上司とか、そんなことは例外的な瑣末事ってことになっちゃいます。けど、それで納得できるかって話です。
(その類似でいうと、伊賀守信直はブラック領主といえそう。)

幸せは主観ですから、農民たちが幸せに感じていたなら、どんなに貧しくたって幸せと言っていい…という考え方もありますね。
まあ、とするとインドの「スラムドッグ・ミオリオネア」みたいな暮らしでも、北朝鮮の市民にも、幸せを感じてる人がいると思いますが…そういう暮らしに憧れますかね?

もうちょっと客観的な例で言うと、寿命や死亡率というのはありますね。
死というのは、おおむね普遍的な最悪の不幸といえます。寿命の長さは幸せの尺度といえそう。

江戸時代の日本の人口統計」(Wikipedia)を参照すると、江戸時代の平均寿命は30~40歳くらいだったようです。
これだと、私も既に死んでるトシになる…。

もっとも「江戸時代全般に見られる異常な男女比は嬰児殺しの影響があると見られる」(上記より引用)らしいので、それによって平均寿命が低く計算されている可能性はありますけどね(…って、よけい酷いわ!江戸時代の「間引き」の話は、どこかの歴史博物館でも見た記憶がある。よくある話だったのか)。

…という感じで、これまで私の知る範囲では、とても「江戸時代の農民(=一般庶民)の多くが幸せだった」と解釈はしにくい状況です。少なくとも「現代日本より、江戸時代の方が幸せだ」なんてことはとても言い難い。

ただし、まだまだ情報が少ない。

これからも、機会をみて、色々情報収集してみようと思ってます。

(2014.5.12)

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天下の義人茂左衛門

久々の上毛かるた。

(て) 天下の義人 茂左衛門

群馬で育った人間であれば誰でも、上毛カルタをお経のように憶えてます。これは本当。

しかし、実際お経のように憶えるので、その真の意味までは知らないことが多い。これも本当。(というか、自分がそう)

この茂左衛門という人のことも、「困窮した農民を救った人」くらいにしか知りませんでした。

で、なぜか今(もう群馬に住んで長いのに、今更ながら)、茂左衛門のことを知りたくなり、ゆかりの地へ行ってみようと思い立ちました。

茂左衛門についての知識が深まりましたよ。しかもちょっとした余禄も。

[ 茂左衛門地蔵尊 ]

群馬県利根郡みなかみ町月夜野。

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茂左衛門を奉るお寺です。上毛かるたの絵と同じアングル。

Mozaemon02

茂左衛門の碑。

本堂の隣には小さな資料館があり、茂左衛門について詳しく知ることができます。
(ボランティア?の方もいて、丁寧に説明もしてくれます)

そこで知った茂左衛門の逸話を、かいつまんで……。

時は江戸時代、初期。

杉木茂左衛門は、武士の子として生まれるも、三男だったため身分を捨て、新田開発の農民となりました。

当時この地域を支配していた沼田城主、伊賀守信直が、それはもうとんでもない、「三匹が斬る」の悪役も卒倒するほどの、悪殿様だったらしいです。

その悪行の数々は…

・元々三万石の領地だったところを、見栄のため無理やりな検地で十四万石に。
・年貢の取立てに水増しの枡を使う
・年貢を納められない農民を水牢に入れる
・禁猟の聖山で、犬の代わりに農民を狩り出し、猟をする
・参勤交代の列を横切った幼女を斬り殺す
・二年続きの冷害があったところに、江戸両国橋のための材木を請け負い、多くの農民を狩り出して二重苦に陥らせる

Mozaemon03

左、水牢攻めにされる農民の図。右、逃げ出す農民。

このような圧政に、多くの農民が死に、また逃げ出したそうです。

もう我慢できない! 将軍に直訴するしかない!

そこで立ち上がったのが、茂左衛門だった!

実は、茂左衛門の前に、松井市兵衛という名主が直訴を試みていました。
しかし、結局念願かなわず、「越訴」の罪で斬首されてしまったのでした。

同じ轍を踏まないため、茂左衛門は奇策を弄したのだった。

金菊の紋章の付いた文箱を入手し、そこに直訴状を入れ茶屋にわざと置き忘れる!

紋章に驚いた茶屋の主人から、訴状は将軍家に届けられ、直訴は成功!

Mozaemon09

(訴状の写し)

その結果、伊賀守は改易、出羽国山形に流され、腹心の三人は切腹、領地は将軍家召し上げとなったのでした。インガオホー。

伊賀守の悪政は発覚し処罰されたものの、この時代、内容に関わらず直訴は罪なんですね…。

隠れ潜んでいた茂左衛門は、幕府の放った隠密により発見され…

結局、捕らえられ、ここ月夜野で磔刑に処せられてしまったのでした。

Mozaemon05_2

左、磔刑に処せられる茂左衛門 。右、赦免の使者が走る! 
(しかし、この説明の絵が劇画タッチで異様に上手いのが、なんとも…)

実は処刑の直前、幕府から赦免の使いが向かっていたのですが、間に合わず。
使者は面目ないと切腹してしまいました。

また、訴状を清書した昌月法印という僧侶も、石子詰の極刑に処せられました…。

茂左衛門の死をいたんだ領民が刑場跡に建てた地蔵尊が、この場所の由来です。

月夜野にはそのほかに、茂左衛門の墓、首塚、昌月法印、切腹した使者それぞれの塚が残っています。

Mozaemon06

茂左衛門奥之院本堂。茂左衛門が捕らえられた場所。

Mozaemon08

茂左衛門の墓。地蔵尊の近くですが、ちょっと分かりにくい場所にありました。

この墓とは別に、さらし首になっていたのを哀れに思った領民が奪い、葬った首塚が山の中にあるとのことでしたが、この日はちょっと尋ねられませんでした。

上毛カルタの一枚の札に、これほど劇的な逸話が秘められていたとは、今更ながら驚きでした…。

そして、この逸話から、もうひとつの情報も引き出すことができます。

それは、私が常々知りたいと思っている、「江戸時代の農民の暮らし」の一例。

長くなったので、その考察はまた後ほど…。

(2014.5.8)

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(追記)
タイトルの誤字を修正しました…。
(2014.5.11)

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めでたいことラッシュ

ここしばらく、(個人的に)めでたいと思うニュースがたて続いてます。

これからしばらく、面白いことになりそうだぜ。

まず…

島本和彦「アオイホノオ」柳楽優弥×福田雄一でドラマ化
(コミックナタリー)

「アオイホノオ」は、自分が買っている数少ないマンガのひとつ。マイナーメジャーという印象でもあったので、これがドラマ化されるとは、ちょっと意外にも思いつつも、期待しちゃいますね。
作者の島本先生ファンでもあるので、そこも含めてうれしい。

最近、サブカル回顧ネタが注目されてるのかな?
ちょっと前にやってたドラマの「ノーコンキッド」なんかも、ゲームの回顧ネタだったし、(最近じゃないけど)賞を取った山本弘さんの「去年はいい年になるだろう」も、SFの体を取りつつ、回顧ネタ満載の小説でしたし。

マイナーメジャーという意味では、

ニンジャスレイヤーがアニメ化
(コミックナタリー)

ちょっと前のニュースではありますが、これまた個人的には注目。

いずれアニメ化するだろうと予想はしてましたけどね、フフ。
ただ、アニメ化が現実となると、心配なこともいくつかありますね。

まず、残虐描写が多いこと。
これはまあ、今やってるJOJOや、かつての北斗の拳という例もあるので平気かな。

もっと心配なのは、アニメでの「地の文サン」の扱い。あれが実際面白さを倍化させてる気もするので、それがなくなると実際物足りないかも。それとも、ナレーションを入れるのか?サツバツ!コワイ!ゴウランガ!!

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めでたい話としては(上記とはちょと毛色が違うけど)、こんなのもありました。

富岡製糸場 世界遺産に イコモスが登録勧告
(上毛新聞ニュース 2014.4.27)

これもちょっと前のニュースだったらしいですが、知りませんでした。
最近たまたま富岡製糸場への最寄駅を持つ上信電鉄の駅に行ったところ…

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これらを見て、初めて知ったのでした。

富岡製糸場に関連したことは、ここでも今までに何度か書きました。

富岡製糸場

荒船風穴

高田食堂

今回、イコモス(国際記念物遺跡会議)という組織が「登録を勧告」したということで、まだ正式決定じゃないんですね。喜ぶのは早いんじゃないの…??

と思ったら、イコモスの「登録勧告」というのは、これまでの前例からすると、ほぼ決定ということらしいんです。なんと!

「6月にカタールの首都ドーハで開かれるユネスコ世界遺産委員会で、登録が正式決定する見通し。」(引用)

富岡製糸が世界遺産登録を一生懸命目指していることは、今までもヒシヒシ感じていましたが、なかなかハードル高いだろうなーと思ってました。よかったですねえ。

決定は来月ですが、早くもテレビでは、これに絡めた群馬に関しての話題をポチポチ見るようになってます。

「群馬の野望」と「群馬DC」で群馬プチブームのピークは終わりと思ってましたが…今年また来るかもね!

群馬ネタに、またやりがいが出でてきたな!

(口では「さほど郷土愛はない」なんていってる割には、群馬ネタの多いこのBlogなのでした…)

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ぐんまちゃん+富岡工女さん

(2014.5.5)

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鼻血とタオル

「美味しんぼ」が福島の件を描いて、物議を醸したそうです。

美味しんぼ鼻血 誌面で釈明へ」(2014.5.2 オリコン Yahoo経由)

「28日発売の『スピリッツ22・23号』に掲載された『美味しんぼ』(雁屋哲作・花咲アキラ画)で、風評被害を助長するような描写があったと指摘された」(引用)

「放射線で鼻血が出た」みたいなことを言っていた人は、今までもけっこういましたね。(もっとも、最近はだいぶ沈静化してきた気がしますけど)。

知名度の高いマンガだったので、これだけ話題になったということかな。

問題点としては

・ 科学的に根拠が無いことを言っている。(根拠に関しては後述)

・ この発言は、福島に風評被害をもたらす。

ってことで、指摘や批判(特に福島の人からの)があっておかしくはないと思います。

ただ、今回この件で意外だったのは…

現在ではこの認識(福島に行ったからといって被爆で鼻血が出たりしない)の方が一般的で、勢力が強いんだなあ、ということ。

こういう場合、むしろ「美味しんぼ、よく言った!」と賛同する人の方が多いのかなと想像してましたが…。

まあ、よかった…って言っていいのかな。

今回のこの話題を読んで、ふと気になったのは…

被爆すると鼻血が出る」っていう話には、どんな根拠があるのか。

ほとんどの人は、大方、何かの漫画とか映画で見た記憶で漠然とそう思っているだけで、根拠なんか知らないんじゃないかな。

そういう自分も、ハッキリとは知らなかった…。

で調べてみたところ…
(今はネットで調べればあっという間に答えが見つかる。ええ時代や)

放射線 放射性物質 Q&A 鼻血は被ばくが原因か」(福島民報)

「■県内の一般住民は無関係 1度に500ミリグレイ以上で症状」(引用)

「血液細胞をつくる骨髄に障害が起き、白血球や赤血球、血小板が減少するため、感染症が起きやすくなったり、貧血になったり、出血が止まらなくなったりします。」(引用)

なるほど、要は血小板が減少するので、血が止まらなくなる…ということか。

ということは、別に鼻血に限らず、血が出たら止まりにくくなるわけだ。
症状が鼻血だけなら、おそらく違うでしょうね。(今の季節だったら、花粉症を疑うべきなんじゃないか…)

それに、もし鼻血が出て心配だったら、血液検査して血小板の数を調べればいいわけですね。著しく(血が止まらなくなるほどに)減少してなければ、放射線のせいじゃないということだ。

そもそも、1度に500ミリグレイ被爆しないと、症状が出ないそうです。

500ミリグレイって言われてもピンとこないが…

放射線被曝量 単位/時間計算機

よく聞く「マイクロシーベルト」という単位に換算してみると

500 mGy/時間 = 400000 μSv/時間

4十万マイクロシーベルトだそうです。
ちょっと普段目にしない数字ですよね。

(ちなみに、今日の群馬県は0.028μSv/h だそうだ。ケタが違う…)

こんなこと書いてると「原発推進派か!」とか言われそうですが…そういうことでもないのです。
(以前も書きましたが)再稼動は適宜やるべきだが、縮小はしていき、(何十年先になるか分かりませんが)最終的には原発はゼロにすべきだと思ってます。

その意味では、圧倒的に原発推進派である自民党が特にツッコミを受けないのが、かつての風潮からすると不思議でならないです。
(Blogやってると、その当時の空気感なんかも記録に残せてよいですね)

あ、私は反自民というわけでもないですよ。
すべて賛成とか、すべて反対とか、そういう方が稀だというだけで、ごく普通の立場です。

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関係ないような話題ですが…

よくテレビの旅番組の温泉シーンで

撮影のために特別にタオルを使用しています

って出るけど、必要あるのか? と思う。

多分、クレームがくるってことなんだろうケド…
テレビなんだから、視聴者も大目に見てやればいいのに。

「湯船にタオルを入れない」ってのには、伝統や文化以外の合理的な理由って、あまりない気がします。

そりゃ、石鹸が大量に付いてるまま入れるのは良くないと思うけど、それはタオルに限ったことではなく、体だってそうでしょう。

それに「タオルは汚い」って言う人がいるけど、ケツや足の裏の方がもっと汚くないっすかね。

…えっと、クレームつながり?の話題でした。

(2014.5.2)

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