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宇宙庁

最近立て続けに、日本の宇宙政策についてのニュースを目にしました。

「宇宙庁」29年度設置 NSCで宇宙戦略策定要請 自民小委の提言案
(産経新聞 2014.6.6 yahoo経由)

宇宙庁…カッコイイな。そのうち「宇宙庁の職員」という人も出てくるわけだ。ぜひウルトラ警備隊みたいなスーツを着てて欲しい(そんなわけないか)。

「宇宙事業を推進する手段として「国家安全保障宇宙戦略」のほか、2030~50年を見据えた「長期的宇宙インフラ整備計画」を策定するよう提案する。」(引用)

実際には、安全保障が主眼なんでしょうが…宇宙インフラってのも気になるな。

日付は前後しますが…こんなのも。

有人火星探査:2030年代後半に実現を…日本も長期目標
(毎日新聞 2014.05.30)

「文部科学省は30日、国際協力で進める宇宙探査の長期目標について、「火星への有人探査」を掲げた案を公表した。火星には長期滞在や資源利用などの可能性があり、挑戦する意義があるフロンティアだとしている。2030年代後半の実現を想定している。」(引用)

本気か? 火星の長期滞在とか、資源利用? すごくSFな話じゃないですか。
2030年代後半といえば…そう遠い未来でもない。自分もまだなんとか生きているかもしれない。そんな頃に「火星基地では…」とか「火星の鉱山が…」みたいな話を聞くようになるのかなあ。

まあ、日本独自で、ということではなく、国際協力ということらしいので、ISSみたいに建造に協力したり、便乗させてもらったりという話なのかもしれませんが…にしても、なかなか壮大なビジョンではある。

なんにせよ、日本という国も真剣に「宇宙」について考えなきゃならない時代が来たってことなんでしょう。(あまり実感わかないけど)

私は宇宙好きなので、こういう話を聞くとワクワクせざるを得ないのですが…

ただ…アメリカにせよ、オランダ(民間)にせよ、今回の日本にせよ、火星旅行というものを安易に考えすぎてないか…と(余計な?)心配をしてしまいます。

火星行き…たしかに技術的には可能だと思いますが…大変ですよ。

金がかかるというのは置いておくとしても、滞在を含めた往復で1年半くらいを要する期間、ほぼ補給なしで人間を生還させるということに、どれだけのリアリティがあるのか。
(まあ、オランダの場合片道切符のようだが…)

そのための準備は、まだ全然できてない気がするのですが。
釣竿も買ってないうちに、「大物を釣るぜ!」と言ってるような印象。

…などと考えていたら、案の定こんな記事も出ていた。

NASA有人宇宙飛行計画は失敗する、NRC報告書
(AFP=時事 2014.6.9)

「その方法の見直しと、問題を克服するための十分に計画された明快な戦略を描かない限り失敗に終わると警告」(引用)

だよねー。そうだよね。私もそう思う。

「報告書の中で、米政府は火星への有人飛行という目標を達成するための「足掛かり」を利用するべきだと指摘している。」(引用)

「「足掛かり」とは、小惑星の探査、月面前哨基地の建設、さらには中国をはじめとする諸外国との国際協力関係の構築・強化などが含まれるようだ。」(引用)

そうそう。釣竿を買うとは、そういうこと。
まず、その辺の足固めができないうちは、ぬか喜びはできんなあと思うのです。

いや、本心では、ガンバって実現して欲しいんですけどね。

でも、そういう夢のような宇宙話で行けば、宇宙WiFiステーションとか、宇宙太陽発電所とか、地球軌道に小惑星を持ってくるとか(ルナツーですな)、でも良いのですが…というかそっちの方が色々実用的で簡単だったりしないかな?

「人類、火星に立つ」よりインパクトが薄くてダメってことなのか?

(2014.6.10)

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コメント

宇宙インフラはすでに我々の生活に深く入り込んでいますね。
気象衛星、放送衛星、通信衛星、測位衛星、管制衛星、これらは全て人工衛星でなければ実現が難しい社会インフラで、我々の生活はこれらのインフラなしには成り立たないところまで来ていると言ってもいいでしょう。

投稿: 深井 | 2014年6月13日 (金) 13時30分

そうですね。
これまでだって、充分宇宙は現実に浸透してるんですよね。イプシロン打ち上げも記憶に新しいところ。

ただ、これまで政府が音頭を取っている感じが薄かったように思うのが、立て続けに宇宙への言及があったので、何か流れがあるのかなーと思いました。

火星有人なんてのも、これまでの堅実な日本のスタンスからするとずいぶん踏み込んだなあ、と思ったりも。

投稿: 適研所長 | 2014年6月16日 (月) 22時42分

JAXAが出来る前はNASDAはともかくNALは完全に政府の組織だったので、元に戻ったと言えなくもないですね。
一時期の「何でもかんでも政府から切り離しましょう」の流れで必ずしもいい結果が出ていない(主に長期にわたった不景気が原因だと思いますが)ので、揺り戻しが起きているのではないかと思います。
また、宇宙技術はどうやっても軍事技術と不可分なものなので、自民党内で最近勢力を伸ばしているタカ派議員の思惑も絡んでいるでしょう。昨今のウクライナ情勢で、ロシアの宇宙船に頼らざるを得ないISSの現状からも危機感を覚えているものと思います。

まぁ、国内で航空機の開発も自由に出来ないような法律があるような国で(飛ぶことが証明されていない航空機は飛ばしてはいけないという法律がある)、ほぼ100%人命に関わる事故が起きる有人宇宙計画がまともに進められるわけはないので、単なる絵に描いた餅、景気がいいだけのかけ声に終わるでしょうね。

投稿: 深井 | 2014年6月20日 (金) 00時51分

なるほどー。
色々、政治的な思惑も絡んでいそうですね。

>単なる絵に描いた餅、景気がいいだけのかけ声に終わるでしょうね。
確かに、そんな気もします。
それはそれでちょっとさびしいですけどね…。

投稿: 適研所長 | 2014年6月20日 (金) 23時58分

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