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巨星墜つ

前衛芸術家の赤瀬川原平さん死去
(NHK NEWSWEB 2014.10.27)

「前衛の芸術家で、作家としても芥川賞を受賞し、「老人力」という流行語も生み出した赤瀬川原平さんが、26日、敗血症のため、東京都内の病院で亡くなりました。」(引用)

赤瀬川原平さんをとてもリスペクトしていたので、この報は衝撃でした。

赤瀬川産の偉大な業績といえば、まず、「トマソン」でしょう。

Photo

トマソン:ヒサシ物件

自分が現代芸術好きになって、ビエンナーレやトリエンナーレに頻繁に行くようになったのは、このトマソンという存在を知った影響が大きいです。

まあ、トマソンは「超芸術」であり、いわゆる芸術を飛び越えたところにある概念で、どんな最新の前衛芸術も、決してこれを超えられない…それくらい凄いものだと思ってますけどね…。

あと、そこからゆるく繋がっていく「路上観察学」。これも赤瀬川さんが世に知らしめた概念ですね。(そういう行為自体は古くからあったにせよ、それを「学」としたのは、赤瀬川さんの功績かと。)

自分が、街歩きでヘンなカンバンや廃墟のような家なんかを見て、面白いというか美しいというか、そんなキモチを感じるのも、この辺に原点があるのだろうなと思います。

そのトマソンや、路上観察学などを面白いと思えたのは、その視点の面白さだけでなく、それを紹介する赤瀬川さんの文章力によるところが大きいと思えます。赤瀬川さんの作家としての側面にも惹かれていました。

以前も書いたことがありますが、赤瀬川さんのあのフワッとした文体が好きで、読んでるとシアワセな気分になれるんですよ。

「超芸術トマソン」「路上観察学入門」ももちろん、「老人力」なども言うに及ばず、「優柔不断術」「新解さんの謎」「外骨という人がいた」「正体不明シリーズ」なんてのも面白いですね。
とかいいつつ、芥川賞作品は読んでなかったりしますが。

一度は、生で拝顔したかったですね。一度トリエンナーレのトークイベントでその機会があったのですが、時間が合わず果たせなかった。
もはや叶わないとなると、残念です。

ご冥福をお祈りしつつも、赤瀬川さんの数多の偉業は永遠に廃れないと確信しています。

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時を同じくして、CG作家の秋元きつねさんも亡くなってるんですね。

CG作家・秋元きつねさん死去 代表作に「ウゴウゴルーガ」「せがれいじり」 」(ねとらぼ 2014.10.27)

「ウゴウゴルーガ」好きでしたし、「せがれいじり」なんかでゲーム製作に関わっていたりして(ちょうどその頃、自分もPSゲーム開発に関わっていた頃じゃないかな)、ちょっと親近感ありました。こちらも「芸術家」といって間違いでないような方ですよね。実際、横浜トリエンナーレにも出品されていたそうですし(多分見ているはずだが…)。

まだお若かったのに、残念です。ご冥福をお祈りします。

(2014.10.27)

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