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旧陸軍熊谷飛行学校桶川分教場

旧陸軍熊谷飛行学校桶川分教場を見学してきました。

埼玉県桶川市。

きっかけは「空から日本を見てみよう」。
この番組で紹介されていて興味がわき、行ってみたくなりました、

最近(3/18)、NHKの朝のニュースでも取り上げられていましたね。

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敷地の入り口。

桶川分教場は昭和12年に開校した航空兵を教育する学校でした。
昭和20年2月以降、特攻隊の訓練基地として使用された場所だそうです。

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守衛所。

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車庫。
ボロボロですが、それも当然。当時の建物なのです。

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車庫内部。
ここや敷地が、2015年公開予定の映画「空人」のロケで使われたそうです。

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兵舎遠景。

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兵舎。

終戦後、これらの建物は満州引揚者などの住宅として使われていました。
その間4回の火災があり、焼けてしまったものもありますが、平成19年まで居住者が存在したため、奇跡的にこれらの建物が壊されずに残ったそうです。

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兵舎入り口。
ボランティアの方が、施設について、ていねいに説明をしてくれます。

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廊下。各部屋は展示室になっています。
飛行学校として使われていた当時に関する資料などが見られます。

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ヘルメットや軍用電話など。
陶器製の地雷なんてのも存在したんですね。知らなかった。

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千人針。
ここに展示された資料は、戦争の虚しさを訴えています。

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ここは、特攻隊の訓練基地だったので、特攻隊に関する資料も置かれています。
ボランティアの中に、当時整備兵として勤務し、出撃地まで特攻機に同乗した方がいるそうです。
しかも、その機体は、戦闘機ですらない、武装を持たない練習機だったのだとか。
はなから、特攻するしか攻撃方法がないという…。

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特攻隊の最年少は17才。まだ子供ですよ。
そのほかにも未成年者が200人以上も。
ほとんどは戻らなかった。

撃ち落とされ帰還した隊員は、上官に「面汚しめ」と罵られたという。やれやれ。

そういえば、去年は「永遠のゼロ」という映画がヒットしましたね。
私は見てませんが。

特攻は悲惨で愚かなもの…なんていうのも、今更安っぽく聞こえてしまうが…
深く考えるほどに、虚しい気分になってきます。

本来、「国」が最も守らねばならない子どもや若者を、砲弾として送り出す…って。戦って勝てば戻れるならまだしも。原理主義者が子供に自爆テロをやらせるのと思考は変わらないじゃないか。

しかも…その行為はなんのためだったのか。
「日本が戦争に負けたら、大変なことになる」と信じて散った方々。
結局、日本は負けましたが、その結果が、世界一の長寿国であり、一時はGDP世界第二位の経済大国になった。
戦争に負けたから、今の日本がある? 私は、日本が仮に戦争をしていなくても(あるいは、もっと早く降伏しても)、最終的にはここに至れたと思ってます。

つまり、無意味だったということでは…。

「問題なのはオレたちが無能な官僚や参謀の盾になって死ぬことなんだ」(機動戦士ガンダムより)

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見学に来ていた、老年の方々が展示を見ながら「そうそう、あの当時、飛行機が空をぐるぐる旋回して…」などと、戦時中の思い出を話していました。

戦争を実体験した人も、どんどん少なくなっていきます。
今のうちに、もっと話を聞いておくべきですね…。

…などと、いろいろ考えさせられる施設でした。

まあ、現状、展示などかなり「雑な」感じはありますが(もったいない)…近々改修の予定があるそうです。今の姿を見られるのはそう長くないかも?(現況をなるべく保存した改修になると思われますが)

それから、この施設の近くには、当時練習場として使われた、現ホンダの飛行場があります。そちらも見学しましたが、面白かったです。

(2015.3.20)

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