福島・2
間が空きましたが、福島の旅、その2です。
こんな感じで、不定期で続ける予定。
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大内宿~湯野上温泉駅を後にして、1時間ほど車で北上。
福島といえば(ちょっと古い話だけど)、「八重の桜」の舞台でしたね。
今回は、その関連。
[ 飯盛山 ]
福島県会津若松市。
車で旅行すると、駐車する場所で悩むんですよね…。
「山のお店でハンコ押したら無料になる」という駐車場に停めました。
(wikipedia「飯盛山」を調べたら「無料の看板で駐車場へ誘うものの一定の土産物屋で買い物を迫る「買うように迫る商法」とよく言われ、強烈な誘いで有名。」と書かれていた・笑)
飯盛山は、「白虎隊」で有名な場所ですね。
山を登る長い階段。右手には有料のエスカレーターもあります。
左手には白虎隊記念館。
白虎隊記念館。
我々は、階段をまっすぐ登らず、記念館のところで左折し迂回。
というのも、第一の目的地は白虎隊ではなく、別にあったので…。
[ さざえ堂 ]
さざえ堂というのは、珍しい建築のお堂で、↑にあるように、
- 上りも下りも階段がない。
- 一度通ったところは二度と通らない。
という不思議な作りをしています。
…これだけでは、ちょっとわかりにくいですかね…。
さざえ堂。(円通三匝堂)
たしかに、ちょっとサザエっぽいかも。
さざえ堂は、群馬県や埼玉県にもあり、そちらには以前行ったことがありました。
合わせて、「三大さざえ堂」と呼ばれる…らしいです。三大さざえ堂制覇。
ここ飯盛山のさざえ堂が一番見事で、有名なんじゃないですかね。
入ると、このようなスロープになっています。一方通行で進みます。
最上階。
ここから登戸は別のルートで下ります。
このさざえ堂には、仏像が無いんですね…。廃仏毀釈のためだそうです。
外観は立派ですが、中はちょっともの足りない印象でしたね。
(以前行った別のさざえ堂には、何体もの仏像があったので、そういうものと想像してましたが…。)
私には、これ以上説明できるほどの知識はないので、詳しくは他サイトなどを参照ください…。
(「日本すきま漫遊記」さんが、詳しいです。私も参考にさせてもらいました)
[ 白虎隊 ]
さざえ堂がメインとはいえ、当然、白虎隊ゆかりの地も見ておきたいと思ってました。
(「八重の桜」は見てましたし。)
白虎隊の若い隊士たちが、この飯盛山から鶴ケ城の方角の火災を見て、落城したと思い込み、自刃した…というのがよく知られたエピソードですね(異説はあるようですが)。
飯盛山から見た鶴ヶ城。(高いアンテナみたいなものが邪魔…。)
白虎隊の悲劇は、八重の桜でも印象的なシーンでした。
隊士たちは、忠義を貫き、生き恥をさらすまいと思ったのでしょう。
白虎隊には哀悼の意を表します。
しかし、賞賛されるべきものなのかは、ちょっと疑問に思ってしまいます…。
忠誠心や生き恥なんてものは、支配者の論理ですよ。当時の封建社会では価値あるものだったかもしれませんが、この現代ではちょっと時代錯誤。未だに忠誠なんてものを強要するのは犯罪組織や、独裁国家やブラック企業くらいじゃないですか。
白虎隊が愚かだったとは思いません。そういう時代の中で生きてきたのですから、しかたない。
さらに、殿様が悪いとも思わない。おそらく、殿様も彼らの死を望んではいなかったと思います。
彼らを追い詰めたのは、当時の価値観だった…と私は思います。
飯盛山には、他にも面白いものがありました。
古代ローマ時代の円柱も用いた記念碑。ムッソリーニから贈られたもの。
(調べたら、半ば無理やり送ってもらったらしいが)
1935年に駐日ドイツ大使館員のフォン・エッツドルフが飯盛山を訪れた時に、白虎隊の少年たちの心に深い感銘を受けて個人的に寄贈した記念碑…だそう。
1935年のドイツといえば、ナチス党。
先のムッソリーニといえば、ファシスト党。
…まあ、そういうことなんだろうか。
ちなみに、山の店にあった資料展示では「自刃したのは白虎隊のほんの一部で、ほとんどは生還しています。そこを勘違いしないで」というようなことが強調して書かれていました。
たしかに、そういえばそうですね。
[ 鶴ケ城 ]
ここも、八重の桜の縁の地ですね。来てみたいと思ってました。
もう夕方近かったので、中には入れませんでしたが、外観だけ眺めに行きました。
美しいですねー。
戊辰戦争の時には、砲撃などでボロボロだったようですが(説明板に当時の写真があった)、美しく復元されてます。
この日は、猪苗代湖の近くのホテルに泊まりました。
GW直前になって探したホテルだったのですが…なんとエアコンがなく、しかも当日エラく暑くて(5月の福島ってこんなに暑いの?たまたま?)、よく寝られませんでした…。
旅行の計画は早めに立てよう(教訓)。
[ 会津磐梯山 ]
翌日は、猪苗代湖周辺から観光。
走っていると、会津磐梯山が美しく見えました。
山の形が、カッコイイですよね。
標高は、群馬の赤城山の方が若干高いですが、赤城山は裾野が広すぎて、ややメリハリに欠けるような気がする。
(地元だからといって贔屓目で見ない。客観的に評価するのが我が方針なのです)
[ 猪苗代湖 ]
初めて来ました。
砂浜の感じとか、海みたいですね。
日本で4番目に広い湖なのだそう。
巨大な白鳥遊覧船が見える。群馬の榛名湖にも白鳥船あります。諏訪湖にもあったな。
日本各地の湖に、白鳥船ってありますよね。けっこう現役で頑張ってる。
しかし、なんとなく時代を感じるんですよね…。
猪苗代湖を見下ろす高台に建つ、明治の建築。重要文化財。
こっちは裏口だと思いますが、こちら側の方がイイ感じに思えました。
今回はここまで。続きは後日…。
(2015.5.26)
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