赤城大沼用水からの頭文字D
前回の記事は、今回の前振り…のようなもの。
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群馬県、赤城山の南面にも、水が不足する地域があり、激しい水争いが絶えなかったらしい。
そのため、赤城大沼から水を引く「赤城大沼用水」が造られました。
古くは、老農・船津伝次平(江戸~明治の農業研究家。群馬では、楫取素彦=小田村伊之助より有名)の頃から、提案されていたが、完成したのは1957年。
赤城山のふもとの方から、赤城大沼用水をたどってみました。
(県道4号線)
[ 第二円筒分水 ]
そう、こんなところにも、円筒分水堰が。水争いある所、円筒分水あり。
高崎の円筒分水に比べると小さいですが、中が覗けて構造がわかりやすい。
さらに登る…
[ 第一円筒分水 ]
上流にも、また円筒分水が。
このようにして、赤城山の大沼から引かれた水が、南面の農地を潤しているわけですね。
用水路は、山へと続く。
更に赤城山を登っていきます。
この道から山頂へ向かうと、頭文字Dで有名な、赤城の峠道に至ります。
その峠道の途中にも、赤城大沼用水関連の施設があります。
[ 赤城大沼用水のトンネル出口 ]
(向かって右が、山頂に至る方角です)
この道は昔から何度も何度も通ったことがあり、このトンネルの存在も知っていたのですが、正体を知ったのはつい最近でした…。
看板も、わりと最近設置されたのだと思う。
これが、大沼から続くトンネルの出口で、この水が先ほどの円筒分水まで流れている…というわけです。
面白いのは、ここが頭文字Dに登場するコース上だということ。
なので、頭文字Dなど、峠を題材にしたレースゲームで、ここが再現されているんです。
(PS2版、頭文字D)
↑コレ。どうです? わりと再現度高いでしょう?
ゲームグラフィックを描いた人も、これが何なのか、知らなかっただろうなあ。
(自分も知らなかったけど)
地域の地味な歴史的建造物が、図らずもゲームに再現されている…というのは、面白いですね。他にもあるかもしれない。
赤城大沼。
最近、古い方の赤城神社が、再建されつつあります。
「艦これ」で参拝者が増えたからなんじゃないかと、邪推したり。
(参照・過去の赤城山の記事)
(2015.7.14)
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