ホフマン輪窯
最近お気に入り(笑)の、渋沢栄一ゆかりの地をめぐる旅。
埼玉県深谷市深谷市上敷免(じょうしきめん)。
日本煉瓦製造株式会社、旧煉瓦製造施設。
ホフマン輪窯の特別公開があり、見に行ってきました。
国重要文化財。
[ ホフマン輪窯6号窯 ]
簡単に概要を書くと…
明治政府は、欧米列強に対向するため、東京にレンガ造りの洋風建築群の官庁街を作ることにしたが、そのために煉瓦が大量に必要になり、うーん、どうしよう…そうだ! こんな時は彼に頼もう!! …ってことで、渋沢栄一に依頼して創られたのが「日本煉瓦製造株式会社」。
これにより、当時の深谷は一大レンガ製産地になりました。
駐車場からの眺め。高い煙突が目立つ。
このトタンの建物の中に、ホフマン窯が。
当時は、木造3階の上屋がある建築物だったらしい。
入り口で、ヘルメットを借りて、中へ。
ホフマン窯、開口部
窯の中。
ホフマン輪窯は、ドイツ人ホフマンが考案した、当時最新式の煉瓦窯。
ぐるりと廻る焼成室を18の部屋に分け、窯詰め、予熱、焼成、窯出しの行程を順次行うことで、連続的に大量のレンガを焼くことができる煉瓦窯です。
生産能力は、月産65万個だったそうです。
中は自由に歩けるわけではなく、見学エリアは限定されています。
が、覗いてみるだけで広さはよく分かる。
ぐるっと廻ってます。
ガイドの方の話を聞いたり、周囲の解説板を見たりして見学終了。割と短時間ですが、窯の中は結構蒸し暑かった…。
ホフマン窯の隣には、煉瓦製造の旧事務所の建物があり、こちらも見学できました。
工場建設と煉瓦の製造指導にあたったドイツ人煉瓦技師ナスチェンテス・チーゼの住居兼事務所だそうです。
中は資料館になってます。
当時の様子を再現したジオラマ。
最盛期には、ホフマン窯が6基もあったのだそうです。
事務所内。
展示してあった「犬釘」。ちゃんと犬の顔に見える!
事務所の裏手には、旧変電室。レンガ造りの建造物です。
この建物のレンガは「ドイツ積み」ですね。
ドイツ人技師の指導によるものなので、当然か。
そういえば、深谷駅の駅舎もドイツ積みでした。
ここに来て、レンガの積み方について、日頃思うことをちょっと書きたくなってきました…が、それはまた別の機会に。
(2015.7.24)
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