円筒分水堰
以前、「ナニコレ珍百景」でも紹介されていた、珍(?)スポット。
[ 長野堰用水円筒分水 ]
群馬県高崎市。
この奇妙な構造物は、「円筒分水堰」というもの。
農業用水などを一定の割合で正確に分配するために用いられる利水施設(Wikipedia)。
中心から湧き出した水が、周囲に落ちる際に、決められた量だけ正確に各集落に流れていくように造られています。
全国的にも珍しいものだそうです。
分配された水は、複雑な水路を通って、各地に流れていきます。
複雑な立体交差となった水路。これも珍しい気がする。
これもまた、複雑な水路。
この円筒分水堰は、長野堰という、高崎市を16kmに渡って流れる用水路の一部です。
長野堰は、今から1000年あまり前に開削されたもので、水利の悪かったこの辺りに水を供給しました。
少し前に、高崎市のシティギャラリーで、「長野堰を語りつぐ会」による展示イベントがあり、見に行ってきました。(「ナニコレ珍百景」で紹介された際のビデオも上映されていました)
円筒分水堰の存在は以前から知っていたのですが、展示を見てあらためて興味がわき、今さら写真を撮りに行ってみたのでした。
円筒分水堰ができる以前、この辺りでは、旱ばつのたび血で血を洗うような激しい水争いが起こっていたそうです。(このエピソードも、ナニコレで知った)
ちなみに、円筒分水堰ができたのは1962年だそうです…って、わりと最近の話じゃないか!? (江戸時代とかの話ではなく)
そんな最近まで、水争いなんてことしてたんですね…。
農家(農民)て、実はけっこうバイオレンスなのである。
(2015.7.10)
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