袈裟丸山の寝釈迦像
群馬県に、「寝釈迦」があるらしい。知りませんでした。
(私は、群馬のことを全然知らない…)
例のごとくカミサン情報。前々から行ってみたかったのだそうだ。
寝釈迦って、タイなんかにはよくあるけど、日本では珍しい気がします。
ということで、行ってみました。
群馬県みどり市。
国道122号。
ちゃんと案内看板があります。
思ったよりマイナーな場所ではないようです。
登山口。
寝釈迦は袈裟丸山の登山道の途中にあります。
それほど険しい山ではないとの情報を聞いていたのですが…現地の看板には「健脚向きに設定しています」と書かれている…。
いきなり、壊れかけた橋…大丈夫なのか?
山道は、さほど急な傾斜ではないのですが、あまり整備された感じではなく、道が分かりにくいし歩きにくい。
けっして楽な登山ではなかったです…。
あちこちに、ケルン(というのかな)が作られてました。
道が分かりにくいので、目印として作られたものかもしれません。
これを見ると、ここを登山する人もけっこういると推察されますね。
この日は、誰にも出会いませんでしたが。
巨大な石に、たくさんの「つっかい棒(?)」が。
これはさすがに、意味があるわけではないと思いますが…
ちょっとした「アート」になってますね。
一人がやったものか、複数人によるものなのか…謎だ。
私も、一本参加しておきました。(こうやって、数が増えているのかもしれない…)
寝釈迦付近に到着。
登り口から、約1時間強。けっこう時間かかりました。
マジな山登りでした…。
この岩の上に、寝釈迦があるらしい。
岩は遠目に見るとこんな感じ。これ自体、ちょっとした奇岩。
登ってみました。(手すりもあって、登りやすくはなっている)
岩の上の黒っぽいのが、寝釈迦らしい。
脇はコンクリート補強されているようです。
いよいよ、岩の頂上へ…
ドーン! これが「寝釈迦像」です。
岩の上に浮き彫りにされています。けっこうデカイ。(全長約3mだそうです)
それに、こんなにちゃんとした造形のものだったとは。
もっと稚拙な感じのものかと(事前に写真は見ていなかった)。
ちょっとアップ。
岩の上は狭く、しかも向こう側は切り立った崖。
高所恐怖症には、トリハダものです。全体像が撮りにくい…。
大きさが分かりにくいですね…
頭の横に、スマホを置いてみました。比較セヨ。
頭の側から。
この寝釈迦像、いつ、だれによって作られたのかは、不明だそうです。
弘法大師(平安時代)説もあるようですが、まあ、ありえないかな。(こういうときよく出てくる大師説。大師どんだけ日本中で活躍してるんだという話で)
先日書いた「角地蔵」の話しにも出てきた高山彦九郎の旅行記に「近の作なり」とあるそうなので、江戸時代説が有力でしょうか。
まあ、それにしても、こんな場所にこれだけのものを彫るのは、たいしたものじゃないですかね。
見る価値アリの、珍しい物件に思えました。もっと知名度があっても良いのではないかと思います。(ここまで来るのは、なかなか大変ですけど…)
このすぐ近くには、「相輪塔」と呼ばれる奇岩もあります。
高さ18m,天狗が造ったとの伝説がある。
ただ、近づきにくい場所にあって、遠くから木越しにしか見えないのが残念。
余力があれば、もっと登ったところにある「賽の河原」という場所も面白いらしいです。
(私は寝釈迦までで疲れてしまって、そのまま戻りましたが…)
(おまけ)
(2015.11.3)
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