宮古島・2(動物編)
前回の宮古島旅行記事のおまけ、動物編です。
……といっても、当研究所の常として、いわゆるカワイイ動物じゃありません。むしろ「虫注意」ですので、その辺よろしくお願いいたします。
まず、今回の真打から。
[ ヤエヤマサソリ ]
この姿かたち……そう、サソリですよ。
日本在来種のサソリです。日本にも、サソリがいるんですよ!
サソリといっても、大きさは尻尾入れても3cm程度。非常に小さく、毒もほとんど無いそうです。
ちょっと怒ったところ。
これ、探して見つけたわけではなく、栗間島の竜宮城展望台に、たまたまいたんです。
こいつを長い間見たいと思ってたんですよー。
以前、サソリモドキの記事でも書きましたが、かつて学生時代、これが見られるという言葉にそそのかされて沖縄に行くことになり、それ以来旅行好きになってしまったという、因縁のムシなんです。しかし、結局見られたのはそれから何十年も後の、今回という。(まあ、細かいことを言えば、後年、研究室の後輩が採ってきたのを見せてもらったことはあるんだけど、自力で見たのは初めて)
今回の宮古島旅行は(天気がイマイチとかあったけど)、これを見れただけで、元を取った気になりました。
[ アシヒダナメクジ ]
これも、初めて見ました。
夜中、雨が降ってたんですけど、宮古島の街中の植え込みの近くにいました。
大きさは、6~7cmくらいだったかな。
ナメクジにしては不思議な形ですよね。
Wikipediade調べたら、厳密にはナメクジの仲間ではないそうです。
農業害虫で、広東住血線虫の中間宿主だそうです。
触らないほうがよさそうですね…
[ アフリカマイマイ ]
細長い貝殻をもつ大きなカタツムリ。
貝殻は、よく店で売ってる大きめのヤドカリの家になってますね。
これも、宮古島の夜の植え込み近くにいました。
やはり、農業害虫で、広東住血線虫の中間宿主だそうです。
名前の通り外来種で、うっかり本土に持ち込んだりしたら、罰せられる類の動物です。
[ ミヤコマドボタル ]
ホタルの一種。初めて見ました。
調べたところ、宮古島に固有の種みたいですね。
沖縄の別の島には、これに近い種のマドボタルもいて、そっちの幼虫とメスは見たことありました。
幼虫は、本土のホタルと違って陸生なんですが、怪獣みたいでカッコいいんですよ(いや、虫好きでなければ検索とかしないほうがいいです)。しかも、光ります。
メスには羽がなくて飛べないというのも、本土のホタルとは違いますね。
[ サツマゴキブリ ]
沖縄だけでなく、九州などにもいるそうですが、関西や関東では見られないので、私にとっては珍品でしたね。
これが成虫かどうかはわかりませんが、成虫もこんな感じで、短い羽しかありません。
なんか、三葉虫みたいで、そんなに気持ち悪くはないでしょう?(そんなことない?)
口直しに、海の綺麗な生き物シリーズを。
[ カツオノカンムリ ]
クラゲの一種です。初めて見ました。
青い円盤状の傘の上に、直立した帆のようなものが立っていて、ヨットのように風に乗って進みます。
ただ、風まかせで、自分では行く先を決められないんでしょうね。砂浜に大量に打ち上げられていました。哀れ。
クラゲだけに、やはり毒があるそうで、触らないほうが良いみたいです。
[ スベスベサンゴヤドカリ ]
沖縄ではよく見かけるヤドカリで、珍しくはないですが、色がきれいで名前が面白いのでピックアップしてみました。
宮古島には、おなじみのオカヤドカリもいました。
[ サンゴ ]
沖縄ですからね。潮が引くとサンゴも見られます。
種類はよくわかりません。
これも、サンゴの一種、ソフトコーラルの仲間ですね。
やはり種類はわかりません。
[ ???? ]
謎の生物。
一見、クモヒトデの足かなと思ったのですが、柔らかい感じ、軟体に見える。
なにげなく触りそうになって、思いとどまりました。
これ、もしかすると、猛毒のヒョウモンダコではないか…と!?
ヒョウモンダコって派手なイメージがありますが、怒ってないときはわりと地味らしいんですよ。
まあ、そうでなくても、正体のわからないものには、触らない方が良いですね……。
…と、宮古島で見れた動物は、そんな感じでした。
今回は、あまり収穫なかったと思ってましたが、集めてみるとそこそこ良い出会いがありましたね。さすが、沖縄。
(2016.7.20)
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 野木町煉瓦窯(2019.12.10)
- 埼玉県立歴史と民俗の資料館(2019.11.26)
- 台風19号の記録(2019.11.04)
- 八ッ場ダム 満水(2019.10.27)
- いきもの狂騒曲(2019.10.18)
「動物」カテゴリの記事
- 最近のガチャ2019(2019.12.03)
- いきもの狂騒曲(2019.10.18)
- 意外にリアル(虫注意)(2019.10.08)
- キャンベルタウン野鳥の森(2019.08.14)
- ハクレンジャンプ(2019.08.03)
コメント