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実現したらいいけどな…(2)

実現したらいいな…と思いつつ、生きているうちには無理かなあと思うこと、その2。
前回の続き。

3.ベーシック・インカム

ベーシック・インカム(BI)とは、「政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を無条件で定期的に支給するという構想」(Wikipedia)

BIについては、実現可能かどうか以前に「こんな、人を堕落させるような制度には反対!」という人もいそうですが、個人的には、そう悪く言ったものでもない…むしろアリなんじゃないかと考えはじめてます。

世界的には徐々に動きが出てきています。

フランス元老院、ベーシックインカムの試験導入を認める答申
(Businessnewsline 2016.10.24)

フィンランド、ベーシックインカム支給実験の詳細が確定・実施開始は来年から
(Businessnewsline 2016.9.1)

あと、去年の記事ですが…

"ベーシック・インカム"必要最低限の給付をオランダで実験「幸福度が増す」
(The Huffington Post 2015.7.13)

少し前に放送された、池上サンの番組でも取り上げられてましたし、最近、注目度は高まっていると思えます。

(もっとも、スイスでは国民投票で導入が否決されたりしましたけどね…。)

メリットについては、上記の記事でも色々語られてますが…

個人的にはまず、「今後の社会変化への対応策」という点を重視してます。

これからの社会、仕事(雇用)というもの自体が、だんだん減っていくものだと思うんですよ。
その主な理由は、「自動化(ロボット化)」によるもの。
私は、ホーキング博士ほどはAiの席巻を恐れてはいないですが、それでも、機械やITがどんどん人間の肩代わりをしているのは感じてます。

ここ数年、身近で自動レジが普及してきてます。自動運転カーもかなり現実的になってますよね。自動化とまでいわずとも、あらゆる分野で省力化は進んでます。つまり労働力の必要性は減る傾向にあるということ。
この流れを止めることはできません。

となると、もはや「仕事が少なくても生きられるような社会」を考えるべきなのではないか、と。

(「実現したら…(1)」の続きとして、↑を書き溜めていたら、つい最近ほぼ同じ趣旨の記事を見つけてしまいました。まあ、有識者も同じことを考えていたということで…。

「ロボットが人々の仕事を奪う将来は政府がベーシックインカムを払うことになる」とイーロン・マスク氏が発言」(Gigazine 2016.11.8)

もうひとつ。BIは「雇用者と被雇用者の関係を少しでも対等に近づけられる」のではないかということ。

本来、雇用関係というのも対等な物々交換の延長だと思うんですよね。
しかし現状、金を払う側、雇用側が圧倒的に力を持っているのが事実。

それは被雇用側に「職を失ったら、その後どうなるかわからない」という不安感があるためではないでしょうか。そのため無茶な要求にも耐えざるを得ず、社畜やブラックという事象をもたらすのではないか…。

<電通>社長説明に社員違和感 長時間労働、改善疑問視」(毎日新聞 2016.11.8)

「「(電通では)これまで部下の評価は上司の好き嫌いが唯一の基準だったが、こうしたことが見直されるようになれば」と言う。」(引用)

BIがあれば、被雇用者は「なんなら辞めてもいい」というスタンスで仕事ができて、雇用者(上司)も、無茶な要求は出しにくくなるのではないでしょうか?
もちろん、雇用者側にとっても辞めさせやすくはなりますが、必要な人材にまで去られたら会社側も立ち行かなくなりますし、部下が頻繁に辞めてしまうような上司がいたら、さすがに会社から問題アリと判断されるでしょう。

(まあ、BIがあっても、責任感の強い人だと「俺が辞めたらみんなに迷惑が…」等の理由で、辞められないんだろうけど…。)

BIは、共産主義的なイメージもありますが、決して「平等な社会」を作るものではないですね。今同様、才能のある人や努力する人は、より良い暮らしができます。

仕事がうまくいっている人は、BIがあるからって、仕事をやめようとは思わないですよね。大人気の芸能人が、BIが導入されたからといって、仕事のオファーを断るものだろうかと。

勤労意欲の低下という面ではあまり心配ないんじゃないかな…と思えます。

もちろん、一切働かなくなる人も出てくるだろうけど、仕事自体が減る前提なので、それで労働者が足りなくなるということもなかろう、と思います。

むしろ、食い詰めた人が思い余って犯罪を犯す…などということが減り、治安は良くなるんじゃないだろうか。

もちろん、課題もいろいろあります。

まず、欧州での社会実験が成功するかどうか。結果が出るのにも時間かかるはず。仮に欧州で成功したとして、人口の多い日本で同じように行くかどうか。欧州とは別の手法を探らなくてはいけない可能性も。

それに、やっぱり財源が大きな問題。社会保障費の一本化だけでは難しそう。やはりどこかに負担してもらう必要がありますね。平均的に賃金は安く抑えられる可能性があるので、その分法人税を上げるとか…累進課税をきつくして富裕層に負担して貰うとか…しかしそうなると企業や富裕層が国外に逃げてしまう可能性も…。(ピケティ先生の言うような全世界的な合意が必要かも)

また、外国籍の居住者など、どこまでを給付対象にするのか…。本当に働けない人に対し、BIだけで充分なのか…など…。

仮に、BIは良いものだと仮定し、日本でも前向きに考えるようになったとしても…
50年以内に実現する可能性は低いように思えますね。

そもそも「生理的」に反対する人が多そうだし、BIの導入って、大きなパラダイムシフトなわけで、導入には慎重にならざるを得ないでしょう。まず、政治的な面で話が進まないでしょうねえ。

もうひとネタ書きたかったが、長くなりすぎました。別の機会に…。

(2016.11.13)

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