クリスマス2016
毎年のクリスマス恒例になってしまった「はり札」コレクション。(昨年 )
ネタが尽きたらやめようと思ってるのですが、毎年いくつか気になるものが見つかるんですよ…。
1.
酒、ダメですか?
(イスラム教はともかく、キリスト教は飲酒を禁止してなかった気がするが…というか、キリストさまの血はワインじゃなかったっけ?)
私、さほど酒好きってことでもないし、そもそも弱いんですが、最近徐々に酒量が増えてるんですよね…。ストレスかな…。
2.
ちょっと、何言ってるかわかりにくいです…。
「正しくない時代に生きる人々は、神を認めない」ということかな?
今の時代は曲がってますかね? どうでしょう?
「正義」というのは、主観的・相対的なモノであって、定義は不可能…と子供の頃ガンダムを見て悟った気がしてたんですが…
最近、ジョン・ロールズの関連本を読んで、彼が定義を試みた「正義」にちょっと共感を覚えました。
(本当はロールズの「正義論」を読むべきなんだろうけど、あまりに分厚くてデカくて、移動中に読めそうもなかったので…)
要約すれば「自由と平等を重視する」というものですが、自由も平等も無制限ではなくルールを設けてます。
「基本的な諸自由は自由のためにのみ制限されうる」
「不平等は社会的・経済的にもっとも不遇な人たちの権利の向上が見込まれるかぎり許容される」
いわゆる「現代的リベラリズム・社会的自由主義」ってやつらしいです。
(同じリベラルでも、リバタリアニズムではない。こちらはできる限り無制限の自由を求める思想)
おお、確かに、これこそ「正義」の定義といっていいんじゃないか!?
で、上記を妨げようとするものが「悪」ということになります。
例:
世界征服と人類の奴隷化を目論むショッカーは、自由と平等を踏みにじるので悪。
ショッカーを倒す仮面ライダーは、ショッカーの自由を制限するが、「他の人々の自由のため」なので正義。
(↑あくまで、私の独自解釈です)
もちろん、この思想も完璧ではなく、他の哲学者からけっこうツッコミ(反論)を受けたようです。
(それぞれ確かに一理あるんですよね…さすが頭いい人たちだ)
そのツッコミのひとりが「白熱授業」のサンデル教授。
サンデル教授については、以前書きました。
当時も「コミュニタリアニズム」にはイマイチ共感できませんでした(「白熱授業」は面白かったけど)。ロールズの本を読んで、改めてそれを再確認した感じです。
もっとも、最近は世界的にコミュニタリアニズムの方が優勢な気もします。
トランプ次期大統領なんかも、それに近いんじゃないですかね(「アメリカ第一主義」はコミュニタリアニズムに思える)
まあ、最終的に「世界連邦」みたいなものを夢想するロールズに比べると、現実的で実現しやすい正義かもしれないです。
どっちが正しい、と強弁する気もないですが…。
ロールズの思想として、「立場入れ替え可能性の確保」という考え方があるみたいですが、これだけは、あらゆる言動の中で考慮して良いものじゃないかなと思いました。
今年、ドバイに行ってきました。(その件も、いずれ書こうと思ってます)
ドバイ(アラブ首長国連邦)って、敬虔なイスラム教の国なんですが、クリスマスってどうなのかな …と疑問に思ってました。
で、市内観光のガイドさんに聞いた所、「盛大に祝いますよ」と言われて、ちょっとびっくり。
実際に、その光景を目の当たりにしました…
ドバイモールの「ダイソー」にて。まだ11月頭なのに、日本以上のクリスマスグッズの充実度合い。
まあ、ドバイの住人の80%は外国からの移民とのことなので、その人たちが祝うってことなのかな…とは思いましたが。(ガイドさんも、ネパール人だった)
それでも、クリスマスを祝うことを禁じていないのは、リベラルな国だなと思いますね。
(お、ロールズの話につながるな…)
(2016.12.24)
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コメント
キリスト看板を配ってるのはアメリカ人が始めた団体でプロテスタントなんですな。んで、プロテスタンティズムってのは過度の節制をもってよしとする風潮かあるのです。
思い出してください。アメリカは"禁酒法"という法律を制定した過去を持っていますし、未だに多くの州法で「公衆の面前での飲酒」や「むき出しで酒を持ち歩くこと」が禁止されているのです(よくアメリカ映画で見る「ウイスキーの瓶を紙袋に入れて屋外でちびちび飲む」という描写は、この州法から来ているのです)。
なのでキリスト教者が禁酒を叫ぶことにはそんなに違和感を感じません。
投稿: 深井 | 2016年12月26日 (月) 00時32分
なるほど、少なくともこれを貼ってる団体的には、
酒は悪ってことなんですね。
投稿: 適研 | 2016年12月28日 (水) 22時09分