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雲のオタマジャクシ

以前も書いたことがある気がしますが…

私の愛蔵書「怪奇現象博物館フェノメナ」

まあ、いわゆるオカルト系の本です。
すっかり懐疑派となってしまった今でもなお、この本を読むと夢の世界に引き込まれてしまうかのような魅力を感じます。

この本の記事の多くが、チャールズ・フォートの著作から引用なのですが、フォート特有の、現象そのものを愛で無理に正体(宇宙人だとか、死者の魂の仕業だとか)を押し付けない淡々とした筆致が、自分の感覚に合ってるのかもしれません。

この本の中で、特にお気に入りのエピソードがあります。

「雲のオタマジャクシ」という項の中で語られた短い1エピソードなのですが…。

1870年3月22日、「湖畔の貴婦人」号という船が、不思議な雲を見た、という話。
当時の「気象協会ジャーナル」という本に掲載されたとのことで、誰が言ったか知れない世迷言ということでもありません。

そこで語られた、雲の形というのが…

「形に不安定なところがない円形で、内側に半円があり、四方に放射状に別れていた。そこから一本の長い「尾」が伸び、それは「胴体」へ曲線を描いていた」(引用)

!?!?!? 
何だそりゃ? どういうこと? 全然意味がわからん!

かなり詳しい描写なのですが、その言葉通りに絵を描いてみようと思っても、なんだか訳のわからないものにしかならない。
これはいったい、どういうものなのか??

と、この雲の形がわからぬまま、これまで何十年も過ごしてきました。

しかし! …いやあ、インターネットの素晴らしさよ! いい時代になりましたねえ! 

ごく最近、ふと思い立ってネット検索してみたところ、ようやく謎が解けたのです!!!

本の記述から、1870 march 22 lady of the lake で検索してみたところ…

こんなページを発見! まさに、そのものの絵(二枚め)が出てるじゃないですか!?

ああ! 確かにこれ、まさに想像していたのと同じだ! かなり無理めな形も想像通り。

これ、やっぱり本の記述から想像して描いたのかな…。なら、まあ、似たものになるのもわかる。

そして、このエピソードの出どころが、フォートの著作"The Book of the Damned"ということがわかり…

こんなページも発見!

(The Book of the Damned 22章)

ここには元のエピソードが詳しく書かれていました。

そこでは、この雲について
「明るい灰色または雲のような色」
「風に逆らって浮かんでいた」
「他の雲より下にあった」
「30分も見えていたあと、夕闇にまぎれて見えなくなった」
という追加情報もありました。

さらになんと! この船の船長バナー(Capt.Banner)が、この雲の絵を描いていたようで、その挿絵まで載ってます。

なんだよ、思った通りの形じゃないかよ! しかし、いかに変でも、見た本人が描いた絵というのだから、これは間違いない。

やっぱりこんなだったのか!

(実は以前、"The Book of the Damned"をKindleで発見して、安かったので買っていたのですが、英語なのであまり読み進めてなくて、この記事が載っていたのにも気づきませんでした。ちなみにこちらには挿絵は載っていない)

で、実際その雲って、どんな形だったのか。(Link先を見れば出てますが…)

検索して出た絵そのものをパクってくるのは気が引けたので、自分で描いてみました。

Cloudtp_shape

変ですよね…こんな雲あるかい!

しかし、これが空に浮かんでいたらどんな感じになるのか…

ちょっと試しに作ってみました。

Cloudtp_sky2

こういうこと?

怖ええよ! 
ウルトラサインとか、イデオンのサインみたいじゃないか。

さらに、景色も入れて再現してみた。

Cloudtp_sky

う〜ん、なんだこりゃ…。不安な気持ちになる…。

雲にしては変だし、UFOということでもない。
なんとも分類しようがない不可思議現象。

こういう分類不能の不思議現象こそが、フォートの真骨頂だし、面白くて私は好きなんですよ。

ちなみに、こういう雲(ボルテックスリング)のような現象だったのでは、という説もあるようです。
(それにしては、30分は長すぎるけど)

(2019.11.20)

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