文化・芸術

金沢21世紀美術館

北陸新幹線を使って、金沢に行ってきました。
北陸新幹線には初めて乗りましたが、群馬からだと2時間ほどで金沢に行けちゃうんですねぇ。

金沢には以前にも行ったことがあり、その時には有名な「ひがし茶屋街」がメインでしたが…
今回のメインは美術館。

[ 金沢21世紀美術館 ]

現代美術館です。
何度かテレビで紹介されているのを見て、ずっと行きたいと思ってました。

K21m01

美術館、外観。
建物を上から見ると、円形になってるみたいですね。建築としてもアートっぽい。

で、ここの「名物」といえば…

K21m02

「レアンドロのプール」。
一見、ただのプールに見えるが…

K21m03

おおっ!? プールの中に人が!!

K21m04

プールの中から、上を見上げた景色…

まあ、タネを明かせば、プールの表層にだけ水が張ってあるということなんですが。
その発想を、実現してしまうところが面白い。

…しかし、誰にでもわかりやすい面白さで、個人的には「アート(ゲージツ)」というより、遊園地などに置かれる「アトラクション(ミラーハウス的な)」のようにも思えるが…。

ちなみにこの作品、上から見る分には、チケットなしで無料で見られます。
この他にも、いくつか無料で見られる常設展示がありました。
(次の作品も)

K21m06

「タレルの部屋(ブルー・プラネット・スカイ)」

部屋の天井に空。

K21m07

屋根に立つ人間の像は、「雲を測る男」。
作者のヤン・ファーブルは、あの「昆虫記」のファーブルの子孫だったりする。

K21m08

こちらは有料の企画展会場のひとつ。
海岸に打ち寄せられたゴミを使った、ヨーガン・レールという作家の作品。

この方の一連の作品は、印象に残りました。覚えておこう(覚えやすい名前だし)。

企画展の作品は基本的に撮影不可ですが、上も含め一部は撮影OKでした。

K21m05

「M-02」
ナウシカのメーヴェを実現! 
実際に人を乗せて飛ぶ映像も上映されてました。

ちゃんとし過ぎてて、アートというより実用品じゃないかという気さえしますが。
作者の八谷さんは「ポストペット」を作った人だそうな。

K21m09

今回の展示の中で、私がこれぞ現代アートだと思ったのは、コレ。
「突然の子供」
泉太郎さんは、もともと好きな作家なのですが、今回もやってくれましたね。

右の屋台でポップコーンを買って、会場(部屋)の中で食べながら、作品(映像)を鑑賞できます。

この作品というのが…有名な絵画作品(私が見たのは、「Astrolabe」(Francis Picabia))の映像を2時間に渡って延々と上映するというもの。
絵画なので動きも変化も全くないんです。延々同じ絵が映されているだけ。私もさすがに2時間は見ませんでした。…が、ずっと見ていると…突然!!!???

ポップコーン屋台も含めた、このバカバカしさ全体が作品なんですね。これぞ、コンセプチャルアート! 素晴らしい。

せっかく金沢に来ているので、当然その他の観光もしました。

金沢城公園とか、長町武家屋敷とか。
でも、その辺りの話は割愛。

[ 近江町市場 ]

K21m10

ここも含め、外国人観光客多かったですね。
外国人に人気の観光スポットのひとつなんでしょうね。

K21m11

ウニ! うまそう! 
もっとも、この辺ではウニよりカニかな?

K21m12_2

せっかくなので、海鮮丼を食べました! 
ウニもカニもノドグロも入っていて、超美味しかったです。
お値段はそれなりに張りましたが…岩手のウニ丼の時のように、狙ってた名物を食べ逃すことも多いので(特に海鮮系)…今回は躊躇しませんでした。

K21m13

あと、こちらも名物らしい「ハントンライス」。
ケンミンショーか何かで見てたのかな。
由緒正しいB級グルメという感じで、美味しかったです。

(2017.11.3)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

旧太子駅

中之条ビエンナーレ関連のこぼれ話。

[ 旧太子(おおし)駅 ]

2011年と2013年には、中之条ビエンナーレ会場に使われていた場所です。

Oshi11

2013年は、こんな様子。
一応、駅名表示板のようなものは設置されていますが、大半は土で埋もれ、草で覆われ、打ち捨てられた廃墟というか、遺跡のような状態でした。

前回2015年からは会場になっておらず、しばらく行ってなかったのですが…
今回、ビエンナーレの帰途にふと立ち寄ってみたところ…びっくり!!

Oshi01

Oshi04

すっかり整備されて、デカくなってる!?

…いや、デカくなったわけではなく、どうやら地面に埋まっていた大半が掘り起こされたものらしい。埋まっていた部分は、露出していた部分よりもむしろ保存状態が良く綺麗。

プラットホームもできていたり、説明板も設置されて、もはや観光スポット化されている感もあるのですが…

はっきりした駐車場もなく、近くの大通り(国道292)に案内板などもなくわかりにくいし、遺構の傍らにまだ重機が置かれてたりして、なんか中途半端な状態にも見える。

Oshi07

当然、「立ち入り禁止」などとも書いておらず、中も自由に見学できます。

ここはもともと、かつて存在した「群馬鉄山」(現チャツボミゴケ公園)の鉄鉱石を輸送するために造られた駅で、廃線に伴って駅も無人となり、長らく廃墟と化していました。
(写真の遺構は、鉄鉱石積み下ろしのためのホッパーという構造物)

それが、今になってこの整備…いったい何があったのかと思っていたところ…

この後に行った中之条ビエンナーレのある会場で、これに関する新聞記事を見つけて、おぼろげに状況がわかりました。

2014年の記事でしたが、中之条町は「産業市場の価値が高い」として、この「埋もれた資産」を生かそうと、公園整備化を計画しているというものでした。いずれ、同線を走ったC11型蒸気機関車なども展示する構想だとも。

最近、この施設と関連するチャツボミゴケ公園が天然記念物指定され、観光スポットとしても注目されていることも関係しているのかな、と思います。

…が、記事では2015年公開の計画と書かれていました。
まあ確かに、すでに公開されているとも言えますが…アナウンスの少なさからしても、どうもまだ正式オープンに至っていないような気もします。まだ蒸気機関車もありませんし。

もしかすると、完成が遅れているのか? 
もうしばらくすると正式オープンして、大々的にアナウンスされる…のかも?

(2017.9.30)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

中之条ビエンナーレ2017

今年は、2年に一度開催される中之条ビエンナーレの年。
毎回楽しみにしていて、ここ数年、毎回観覧に行ってます。
(会期は9/9~10/9まで)

Nkb2017_01

今年は横浜トリエンナーレとも重なって、ゲージツ三昧の年ですな。

今年のガイドブックは分厚い…それだけ参加作品が多いってことか。

まだ全て見終わったわけではないですが、これまでに気になった作品などピックアップ。(敬称略)

上のポスターに使われている写真も、作品のひとつ「中之条三十三観音めぐり」。

観音に扮した中之条町民を、それぞれの思い出深い場所で写真に撮る…という作品。
中ビ(中之条ビエンナーレ)では、単に作品が展示されるだけでなく、作品の多くが土地や町民を巻き込むイベントになっているのが面白い。作家もそういう前提でアイデアをひねり出してる感じ。この「観音めぐり」もその見事な例ですね。

Nkb2017_03

2年前の同様の作品に、今年さらに加筆された作品。
廃屋が使われてますが…つまり2年間ずっと作品が描かれたままだったということか。

Nkb2017_04

「歴史の庭」という作品。歴史資料館の展示物中に紛れて置かれ、それらしい歴史的な解説もつけられているが、実は創作物という…。こういう、真面目にバカをやる作品、好き。

Nkb2017_06

Nkb2017_07

「無何有の祭り」。
神社の境内のあちこちに、こういう不思議な生き物?が歩いていたり、座っていたり、吊り下がっていたりする作品。神社の境内全体が作品になり、不思議な空間を形成していて…いいね〜。

Nkb2017_08

Nkb2017_15

中ビでは、いくつもの廃校が会場として使われてます。
見慣れた教室に異質なものが闖入している感じがいい。美術館の展示ではできない趣向ですね。
ほぼ全ての作品が、場も含めた作品(インスタレーション)になっている。

Nkb2017_10

「風と土の接点」
屋外作品もあります。作品+田園風景+良い天気がセットで映える作品ですね。
(天気が悪いと、今ひとつかもしれない)

Nkb2017_11 Nkb2017_12

「忘れられた画家」

四万温泉にある廃業した美容室に展示されている、会場を含めて面白い作品。
こういう「被るパーマ機」って、今はもう使われていないタイプなのでは?

ユアサエボシという方の作品ですが、この他にもいくつか出品していて、今回のお気に入り作家になりました。
昔のアメリカのパルプマガジンのような絵柄も面白いですし…

Nkb2017_13

同じ方の作品「GHQ PORTRAITS」。

瓦に進駐軍の似顔を書いたものが近年発見された…という「設定」なのだが、わざわざその「嘘」の新聞記事まで展示しているという凝ったもの。

Nkb2017_16

個人的には、こういう茶目っ気作品も好き。だけど、本気にした人もいるんじゃないかな…。

中ビは、1日ではとても全て見切れません。
すでに数回行ってますが、近々残りを見に行く予定。

(2017.9.23)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

横浜トリエンナーレ2017

[ 横浜トリエンナーレ2017 ]

Yt2017_01

3年に1度、横浜で開催される現代アートの国際展です。

期間は2014.8.4~11.5。まだまだやってます。

前回2014年も記事にしましたが、今回も行ってみました。

今年のテーマは「島と星座とガラパゴス」
相変わらず、わかったようなわからないようなテーマですが(笑)、
キーワードは「接続性」と「孤立」。ネットワークの拡大と、ポピュリズムなどコミュニティの孤立化という昨今の世相も表現しているようです。(まあ、あまり関係なさそうな作品もあるけど)

今回のメイン会場は、横浜美術館、横浜赤レンガ倉庫1号館、横浜市開港記念会館 地下の三箇所。前回に引き続きサテライトの方には行きませんでした。

今回も気になった作品をいくつかピックアップ。(敬称略)

上の写真、美術館外壁も作品で、アイ・ウェイ・ウェイによる、難民が実際に使った救命胴衣を用いたインスタレーション。うーん、メッセージ性。

Yt2017_02
マウリツィオ・カテラン「無題」。作者の生き写しが、吊り下がっている。

Yt2017_03
ミスターという人の作品。萌えキャラは、ちょっと前なら「ガラパゴス」というイメージだったけど、今はわりとワールドワイドな気もする。村上隆氏の弟子なのだそうだ。納得。

個人的には、商品性の強いものを「現代芸術」と呼ぶのは違和感あるんですけどね。既存の価値観に追従しないのが前衛ってもんではないかと……。いや、あくまで個人の感想ですが。

Yt2017_04
ロブ・プルイットによる、カレンダーの日付に関連する絵を描く作品の一部なんですが…
5月16日が「シーモンキーデー」とは知らなかった。

Yt2017_05
風間サチコ「黒い花電車ー僕の代」
上の方に「涅吐迂世(ネトウヨ?)」と書かれている。絵の内容も含めてなかなか辛辣な作品。
アーティスト(芸術系)の人には、リベラルというか、ラブアンドピースな人が多いような気がする。

Yt2017_06
ワエル・シャウスキーの映像作品「十字軍芝居」で使用されたマリオネット。
登場人物は魚介系の容姿をしている…。このセンス好きだ。
映像作品て、最後まで見たいんだけど、時間がかかるのでね…

Yt2017_09

第二会場の、赤レンガ倉庫。青空に映えるねぇ〜。

Yt2017_11
クリスチャン・ヤンコフスキー「アーティスティック・ジムナスティック」
既存の芸術作品を使って身体訓練をするという一連の作品なんだが…この真面目にバカをやっている感じが好きだ。これと、同作者の、マッチョな集団が巨大な彫像の持ち上げにチャレンジする「重量級の歴史」という映像作品も良かった。今回のイチオシかな。

レンガ倉庫は、作品数はそれほど多くないのだけど、個人的に好みの作品が多かったです。宇治野宗輝「プライウッド新地」、ラグナル・キャルタンソン「ザ・ビジターズ」、小沢剛「帰ってきたKTO」など音楽系もいい感じ。小沢剛は過去作「地蔵建立」も好きでした。

Yt2017_13
開港記念会館の作品。柳幸典「アーティクル9」
憲法9条の文言がLEDで流れている。メッセージ性〜。

個人的には、メッセージが強い作品はあまり好みじゃないんですけどね。これはインスタレーションとして美しかった。

横浜トリエンナーレは、海外作家や豪華な作品も多いのだけど、かつての種々雑多なごった煮的だった頃の方が個人的には面白かった気がする…。サテライトの方にはそういう作品がまだあるのかな…?
…というか、サテライトも含めて2000円以内くらいに抑えてくれれば、行くのに! 

中之条ビエンナーレ2017の方も近々レポート予定。

(2017.9.16)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新しい日本語の書き方?

相変わらず、仕事でテキストを書くことも多いのですが……
(上手くもないし、できれば書きたくないんだけど、他に人がいないので仕方なく)

最近、ローカルルールとして「できる限り漢字を少なめに」という空気になってます。

説明文やセリフの文では、漢字が少ないほどパッと見で軽い印象になるし、以前から悩まされている「漢字使用/不使用の不統一」や、「同音同義漢字の不統一」※を避けやすくなります。

※同音同義漢字の不統一
「会う/逢う」など、同じ読み・同じ意味のため、単体で見ると間違いではないが、同作品中では、統一されていないとちょっと恥ずかしいもの

で、漢字使用を必要最低限にとどめようと思うのですが…これがなかなかうまくいかない。

(例)

「友人には、ハエのように煩いやつだと言われている」 


「煩い」「言われ」をひらがなにしたい

「友人には、ハエのようにうるさいやつだといわれている」

ひらがなが続くと、なんか読みにくい。
(あまり良い例ではないですが、推察してください…)

読点(、)を入れて解決できる場合もあるのですが、上の例の場合、読点を入れると

「友人には、ハエのように、うるさいやつだと、いわれている」

読みやすくはなるが、ちょっと読点過剰な文章になってしまう。
(読点は息継ぎのニュアンスがあるので、過呼吸な文になる)

この問題、日本語が基本的に「単語(文節)の間に空白を入れない」言語のため、起こるのではないかと思います。
(これは、日本語が(前回リスペクトした)漢文を元にしているためだと思う。他の言語では"This is a pen."のように、単語の間に空白を入れるものが多い)

この文に適宜空白を入れて書くと…

「友人には ハエのように うるさいやつだと いわれている」

読みやすくなった…と思いませんか? 
読点も不要になるし。
(私、日本語の読点の曖昧なルールも好きじゃないので)

ふと、これで思い出したのは……

現在プレイ中の「ドラゴンクエストXI」のセリフ文。
ドラクエの文章って、適宜空白が入っているんですよね。

(例)
「わしは 魔女の研究のために この国に来た。
本当ならば さっさと研究を終え
出ていくつもり だったんじゃがな……。」

読みやすい!
この文章には漢字も多用されているので、空白がなくても問題はなさそうですが…それでも空白があることで、読みやすくなっていると思います。
読点ではないので、区切り感はありつつ過呼吸感はない。

この「ドラクエ書き」、もともと「ひらカタ」しか使えなかったファミコン時代の名残だと思うんですが……
(例)
「もし わしの みかたになれば
せかいの はんぶんを
おまえに やろう」
(漢字が一切使われていませんが、普通に読める)

他のゲームシリーズでは、漢字を使えるようになって以降、普通の書き方になったものもあります。(FFシリーズとか)

ドラクエでは漢字が使えるようになった今でも、これを意図的に継承しているということです。(ポケモンは最近でもこちらのタイプかな)

これに気づいた時、素晴らしいと思いましたね。

この書き方、正式には「わかち書き」(wikipedia)というんですね。

「わかち書き(わかちがき)とは、文章において語の区切りに空白を挟んで記述することである。」(wikipediaより)

わかち書きをすれば 自分の悩みも かなり解消されるということです。
ドラクエの例で見るように 漢字を無理に使わなくても 読みやすい文章が書けるのですから。

この書き方は ゲームを超えて もっと広まって良いのではないか…と思います。
(全てこの書き方にすべき ということではないが)

文章の書き方の幅が広がるし、まだ日本語に慣れない子供、日本語を学ぶ外国人、機械翻訳※にも 有益ではないかと思います 。

※「わかち書きをしないことにより、日本語はコンピュータによる検索や語数チェックなどのデータ処理が非常に難しくなっている。」(wikipediaより)

もっと わかち書きが 世間に 広まってほしい……。

(途中から わかち書きにしてたの 気づきました?)

(2017.9.8)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

漢字三千年〜

群馬県高崎市の高崎シティギャラリーで「漢字三千年」という特別展が催されており、観てきました。(9/10まで)

漢字にまつわる、中国の国家一級文物(国宝に相当)が数多く展示されてます。

現在、世界で漢字を使っているのは、中国と日本だけなんですよね。
(韓国では基本的に漢字は使わなくなった)
漢字は「中国と日本の共通の文化の至宝とも言えます」(展示の解説より)

Kanji_01

亀の甲羅に刻まれた、甲骨文字。
紀元前1300〜1200頃のものだそう。日本では縄文時代。
この頃すでに文字があったというのが凄い。

Kanji_02

国家一級文物の銅鼎(どうてい)。
内側に漢字が書かれている。物品の由来などが書かれることが多いみたいですね。これも紀元前1000年前後のものだそう。

Kanji_03

兵馬俑! (鎧甲武士陶俑) 実物は初めて見ました。
秦始皇帝の時代のものですから、紀元前200年頃か。
(日本の埴輪よりずっと古いのに、写実的だなあ…)

なぜこれがこの展示にあるかというと…

Kanji_06

兵馬俑には、漢字で製作者の名前が刻まれているものがあるそうだ。

Kanji_07

始皇帝の時代に交流された石碑の拓本。
篆書(てんしょ)体という古い書体ですが…美しいですね〜。芸術的。

この特別展の解説によると、現在、未曾有の「漢字ブーム」が世界を席巻しているのだそうです。
日中以外で漢字が読める人はまずいないでしょうから、「図象としての美しさ」に惹かれるんでしょうね。なんか、わかる気がします。

Kanji_08

「魏三体石経拓片」
古代文字と、篆書体、隷書体の三書体が併記された石経の拓本。AD200年頃(三国志の時代ですね)のもの。
これまた美しい…というか、字、上手いよなあ(変な言い方だけど)……。

漢字の奥深さと美しさを知れる展示でした。

…と、漢字の歴史と、芸術的側面には敬意を評した上で…

私は、「実用品としての漢字」は嫌いなのだぁッ!!

(過去記事)
漢字が憎い
漢字が憎い・2

最近も、新たに気になったことがあったので、近々書きたいと思ってます。

(2017.9.3)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

房総のむら

ちょっと前に、千葉県の観光地に行ってきました。

[ 千葉県立 房総のむら ]

千葉県印旛郡栄町。

メインは江戸時代や明治時代の建造物を再現したエリアです。
今までに行ったことのある、日光江戸村や太秦ワープステーション江戸庄内映画村、群馬の三日月村、去年末に行った明治村などと似たようなところですね(こういう施設、各県にあるんじゃなかろうか…)。例に漏れず、映画やドラマの撮影にも使われるそうです。NHKの大河や朝ドラ、タイムスクープハンターなどでも使われたらしい。

Bosomura02

エントランス。
復元された建物のある、「ふるさとの技体験エリア」は、有料です。
(300円。さすが県立施設、安い!)

Bosomura03

商家の街並み。
いくつかの店は、中に入ることができ、展示されている関連資料を見られます。
実演や、実際にお店をやっているところもあります。
ほうじ茶作り体験をやりました。

Bosomura04

武家屋敷。中級武士の家だそう。わりと小ぢんまりしてる。
江戸時代の武士って、現代でいう公務員みたいなものですよね。「仕する」って言うし。

外国人観光客の人もいて、ガイドさんに説明を受けてました。
成田に近いし、

Bosomura05

農村エリアに入ろうとすると、道の上になにやら吊り下がっている。
辻切りという魔除けの風習らしい。
ブレアウィッチプロジェクトを連想してしまった…。ちょっとコワイ。

Bosomura08

農村のエリア。

穏やかな天気に見えますが、一時、雪(風花?)が降ってきたりして、えらく寒い日でした。 千葉は温かいところだと思ってたのに…。
(ちなみにこの日は全国的に寒かったんだけど。群馬よりはマシだったんじゃないかな。)

Bosomura06

上総の農家。
名主クラスの家を再現しているとのこと。さっきの武家屋敷より全然大きい。
これだけ見ると、武士より農家の方が恵まれてるんじゃないかと錯覚しそうだが…。
(当時の一般的な農家はこんな家には住んでないと思う)

土間が向かって左側にあるのは珍しい気がする。「左ずまい」というそうだ。

Bosomura07

農家の屋内。いい雰囲気。
昔の祖父の家を思い出します(農家で、昔は土間もあった)。

房総のむらでは、このような江戸期の復元家屋のほか、「旧学習院初等科正堂」などの明治の建物なども見られました。

…というのが、房総のむらのひとつの顔。
で、もうひとつの顔は…

竜角寺古墳群のある「風土記の丘エリア

おびただしい数の古墳が密集してます。群馬も古墳は多いけど、こんなに密集している場所は知らない。(昔はあったらしいが)

このエリアは無料で見られます。

Bosomura10

岩屋古墳。全国最大規模の方墳。

Bosomura12

101号古墳。6〜7世紀の円墳。周囲に埴輪を配置して当時の様子を再現。

Bosomura13

埴輪たち。

Bosomura14

そのほかにも、小さな古墳があちこちに。

Bosomura15

風土記の丘資料館。
昭和のニオイのする、いい雰囲気の建物だなあ。
有料ですが、ふるさとの技体験エリアの入場料を払ってれば無料。

Bosomura16

古墳群の資料館だけに、埴輪が展示されてました。

Bosomura17

白毫があり、仏教の影響があるのではないかと推測される埴輪。
これは珍品ですな!

埴輪といえば、千葉には「芝山古墳はにわ博物館」というのもあるらしい。
房総のむらからも近そうだったけど、さすがにハシゴする時間はありませんでした。
別の機会に是非行ってみたい。

(2017.1.31)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ヘタウマ馬はにわ

「馬型埴輪」というものがあります。

「おーい! はに丸」の「ひんべえ」といったらわかるかな?

Haniuma01

通常↑こんな感じで、けっこう写実的。

ところが…

Haniuma02

白藤-V4号墳出土(前橋市粕川町) 5世紀

…なんか、これ馬と違う…
目が顔の前に付いちゃってるし、足が短くてずんぐりむっくりしている…

「本物の馬を見たことがない人が作ったもの」じゃないかと推測されてるようです。

もしくは「画伯」が作ったのでは?  いつの時代でもダウンタウン浜ちゃんとか、中居クンみたいな画伯は存在するでしょうから…

ぶっちゃけヘタな埴輪なんですが、一周回ってカワイイですよね。マスコットキャラ的なデザインとしてはよくできてる気がします。

この容姿から「ぐんまちゃんはにわ」なんて呼ばれることもあるようです。
(私的には「マキバオー」に見えるけど)

この埴輪、1/14〜1/23まで、高崎シティギャラリーの「東国千年の都」展で展示されてましたが、もともと「粕川歴史民族資料館」に収蔵されてるものです。

以前行った際、「目が顔の前にある埴輪」のミニコーナーで展示されてました。

Haniuma03

一番右のが、「ぐんまちゃんはにわ」ですね。

それもさることながら、一番左のヤツが気になる…

Haniuma04

やはり目が顔の前にある馬ハニワだけど…全体の造形がリアルな分、よけいヤバい…

この展示の説明板には
「赤城山南麓には、目が顔の前についた馬がいたのでしょうか」
とすっとぼけたことが書かれてました。(まあ、学芸員ギャグだと思うけど)

(2017.1.20)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

あそぶ!ゲーム展

10月からやっていた、「あそぶ!ゲーム展 ステージ1:デジタルゲームの夜明け」にようやく行ってきました。

開催期間が長かったので余裕ぶっこいてたら、こんな時期になってしまいました。2/28までなので、うっかりすると行きそびれてしまうところ。

Asobgame01

場所は、埼玉県川口市。
「SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム」。

入館料510円。

Asobgame02

ポスター。

Asobgame03

2/14にはインベーダーの大会をやるそうです。(エントリーは終わってます)

Asobgame04

映像ミュージアムの常設展を抜けて進むと、ゲーム展のエントランスに。

Asobgame14

展示の様子。美術館のような落ち着いた雰囲気。

けっこう子供連れの家族がやってきてますね。
ゲームはフリープレイで、子供たちが喜んで遊んでました。

…子供たち、こんな古いゲームで遊んで、楽しいのかな?

Asobgame05

「コンピュータースペース」

世界初の商業用ビデオゲーム。
動いてるのは初めて見ました。こんなゲームだったのか。

Asobgame06

「デスレース」

1976年アメリカのゲーム。
このゲーム、「死神が、車をグレムリンにぶつけて倒す」という設定らしいのだが、単純なドット絵なので、単に車で人を轢き殺すゲームに見え、「残酷だ」と大問題になったらしい。(しかも、「グレムリン」は開発中「歩行者」と呼ばれていたことがリークされ、さらに批判された)

日本にも輸入されたが、やはり問題になって、1ヶ月ほどで撤収されたらしい。なので、この展示はかなり貴重。

そういえば、当時(子供の頃)、「車で人を轢き殺すゲームが問題になった」という話を、警察官だった親から聞いたことを思い出しました。

それから何十年……初めてこのゲームの画面を見ることができました…。ある意味感動。

Asobgame07

デスレース、画面。

こんな感じなので…グレムリンとでも人とでも、なんとでも言える。

当時、このゲームが残酷だと問題になったわけですが…

今、「GTA」とか「ラストオブアス」とか、もっとリアルで残酷なゲームが遊べてしまうんですがね。(まあ、レーティングがあり、建前上子供は遊べないことになってますけどね)

Asobgame09

懐かしい、「スペースインベーダー」のテーブル筐体。

いいなあ、インテリアとして1台欲しい…。

カミサン(ゲームをあまり知らない)が、両側にコントローラーが付いているのを見て「インベーダーって、2人で遊ぶの?」と不思議がっていた。

2人では遊べません。1機やられる毎に交代交代で遊ぶのです。
考えてみると、意味不明な仕様ですね…。でも当時はそれが楽しかった。

Asobgame08

インベーダーの開発資料。
テキトーな原画が、ちょっと微笑ましいですね。

実は10年ほど前にも、恵比寿の写真美術館で同様のゲーム展があり、この資料は見たことがありました。
写真も撮ってあり、いつかネタにしようと思ってたのですが…遅かった。

Asobgame101

「平安京エイリアン」 。

久々に遊びましたが、これは今でも面白いなあ。
穴を掘って敵を埋める…この発想、当時にしても凄いと思う。

Asobgame11

パックマンの初期資料。これは初めて見ました。

よく見ると面白いことが書かれている。
当初企画では、ドットが3種類あり、大きいドットほど食べるのに時間がかかる…というシステムだったようです。パワーエサのことは書いてなさそう。その代わり、シャッターというギミックが想定されていたらしい。(レディバグとかロックンチェイスみたいだな)
そこから、どんな経緯でか、あの名作に変化したわけですね。
まさに「企画は1日にして成らず」ですねえ。

小学生がパックマンをプレイしていたが、すごく上手だった。
パックマン、遊んだことがあるのか?

Asobgame12

「ジャンプバグ」

独特の雰囲気のあるゲームですね。
当時、あまり好きではなく、上手くもなかったのですが…久々にプレイしたら、初めて1ステージクリアできました。(多分、難度が低く設定されていたのだろう)

Asobgame13

「ディグダグ」

このゲームは、私にとっての「神ゲー」ですね。
良いゲームのすべてが詰まっている。

今回のゲーム展は「STAGE1」ということで、このあたりまでの時代をフィーチャーしていました。

いずれ「STAGE2」が開催されるようです。また楽しみ。


「映像ミュージアム」は、常設展も面白かったです。

Asobgame15

映画「ジュマンジ」で使われたゲーム板。

Asobgame16

「スターシップトルーパーズ」で使われた模型。(全部CGだと思ってたが、模型も使われていたらしい)。

これは、「ロジャー・ヤング」ではなく、同型艦「ヤマモト」だそうだ。
(記憶にないが…DVDを見なおそうっと)

(2016.2.12)

 

| | コメント (3) | トラックバック (0)

中之条ビエンナーレ2015・その3

中之条ビエンナーレ2015。
今年もう2回行っていますが、見切れていなかったため、先日残りを見に行ってきました。
(会期は10/12まで)

また、ほんの一部を紹介。

「佐渡・暮坂エリア」。

Nakanjo15_3_01

まず、丸伊製材という会場から…

Nakanjo15_3_02

「光の独白」

倉庫にある節穴から差す光で、吊るしたすりガラス?にピンホールカメラ的に外の景色が映り込む。

Nakanjo15_3_03

外の様子がハッキリ映ってます。面白い。アイデア賞って感じ。

Nakanjo15_3_001

佐渡ギャラリー。

話によると、ここはもともとまんじゅう屋になる予定で作られたらしいが、近くに別のまんじゅう屋ができてしまったので、一度も使われないまま廃屋となってしまったとのこと。

Nakanjo15_3_002

「関係Sept.2015 at 佐渡ギャラリー」

石と紐の作品。この石は実は「松代象山地下壕」の石…つまり、あの「皆神山」の近くにある、「太平洋戦争末期、軍部が本土決戦最後の拠点として極秘裏に着工したものの、結局使われなかった巨大な地下壕」の石なのだそうです。

「作られたが結局使われなかったもの」繋がりという意味があるようです。

Nakanjo15_3_04

蛇野。
これが、会場です。使われなくなった、かつての鳩舎。
前回も会場になってましたが…去年の雪にも耐えて残ってたんですね、ここ。

この鳩舎の中に作品が展示されています。

Nakanjo15_3_05

「No-Sightシリーズ 中之条」

中之条の景色の写真が飾られてました。

Nakanjo15_3_06_01

暮坂牧水茶屋。

入り口には、会期直前に亡くなってしまった、スタン・アンダソンさんの過去作品が展示されてました。

今年の作品「犬の散歩道」は、作家が整備した山道を案内するコンセプチュアルアートだったので、開催中止となってしまいました。残念です。

次は、「十二みます」会場。

キャンプ場やつり堀に併設された元民宿の施設をまるまる使って
「逃走の巣」
という、一人の作家の作品が展示されてました。

Nakanjo15_3_09

可愛い感じの鳥の絵。

Nakanjo15_3_08_02

謎のメッセージ。

Nakanjo15_3_08

目の部屋…。

って感じで、一見「病んでる系」の作品かと思いましたが…
詳細な解説を読むと、製作中に印象に残った言葉の引用など、エピソードがあり、意外に深いというか面白い意味を持つ作品でした。

最後、「六合(くに)エリア」。

Nakanjo15_3_10

高野長英の隠れ家、湯本家(会場のひとつ)。

会場の建物自体が貴重で興味深いですが、毎回ここには多数の作品が展示されます。

Nakanjo15_3_11

「隙間 赤岩湯本家」

建物にできた傷や穴に、詰め物をするだけという…よく見ないと気づかない、隠れキャラのような作品です。
作品の近くに、小さな「Do mot touch!」が貼ってあり、これも含めてコンセプチュアルアート作品という感じ。こういうの、けっこう好きです。

Nakanjo15_3_12

「Room of a Pagan」

様々な家具や調度品や絵で構成された作品。一見、もともとこういう部屋のように見えつつ、微妙に場違いなものがあったりと、違和感を感じさせる。

Nakanjo15_3_13

「共生」

湯本家あった江戸時代の薬草標本にインスパイアされた作品。
作家さんがいて、詳しい説明を聞けました。作家さんのキャラがなんか良かった(笑)。

Nakanjo15_3_14

付近の山道にも作品がありました。
「六合に舞う」

何も知らず、突然山道でこんなものに出くわしたら、ブレアウィッチプロジェクトかと思うな、きっと…。

あと、山道では「きざしの里」という作品が行われていました。
これは「山中に、旧い自然崇拝を想起させる場所をみいだし、架空のパワースポット巡りとして展開する」というコンセプチュァルアート。ルートによって「家内安全」「商売繁盛」などそれらしい設定があり、そこを巡りながら願い事を書いた短冊を結びつけてくるというもの。(ちょっと時間なかったので、自分はやりませんでしたが)

世間によくある「にわかパワースポット」の皮肉にもなってる気がして、面白い。
「体重減少」という願のルートが最も体力を使うようになっているというのも、よくできてる(笑)。

Nakanjo15_3_15

赤岩公民館。 「永遠の思考」

これ、作家とその家族が20年間食べてきた卵の薄皮とのことです…。

20年前から構想してたってこと? どうやって保存していた?
など、謎の多い作品…。

Nakanjo15_3_17

「棘のある風景」

なかなか壮観な作品。

この作品に解説コメントをつけるなら、いくらでもカッコイイ、アートっぽいものが考えられるじゃないですか。 

ですが、実際のコメントは↓

Nakanjo15_3_19

「ヒョキ ニョキ ヒョキ ニョキ」
「おれは この風景に刺されちまったぜ」

良い! 素晴らしい!
おれもこのコメントに刺されちまったぜ。


そんな感じで、中之条ビエンナーレ2015は見終わりました。

パスポートのスタンプラリーもコンプリート。景品ももらいました。

今年も面白かったです。 個人的な感触では、「大地の芸術祭」より、小粒だが名作は多い気がして、値段(「大地」は3500円)を比べてもコストパフォーマンスは良いんじゃないかという気がしました。(基本、新作ばかりですし)

Nakanjo15_3_18

過去作も、稀にはあります。
大石麻央さんの前回の作品が、違う形でまた展示されてました。カワイイ。

(2015.10.13)


(業務連絡)

しばらく不在となります。
その間は、自動更新になる…はずです。
よろしくおねがいします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)