書籍・雑誌

なぜか今UFO

さえない日々が続くと、つい超常的な話に心惹かれてしまう…マズイですね。

数年前に買った「謎解き超常現象4」を読み返してました。

このシリーズ大好きで、出るたびに買ってます。
毎度、良い仕事してます、ASIOSさん。

…が、この中で扱われていた
「日航ジャンボ機UFO遭遇事件」で、"また"モヤモヤを感じてしまいました。
(発売当時にも、ちょっとだけ似たようなこと書いてました)

事件の真相を、「誠につまらない結末を迎えた」(引用)と、軽く「機長の見間違い」で片づけてるんですが、いくつか納得できない点があるんです。
(私も懐疑論者でありたいと思っているので、否定論も鵜呑みにしない姿勢を貫いてます・笑)

・ FAAのレーダーに何も映っていなかったことを否定の論拠にしているが、アンカレジの管制センターと米軍基地のレーダーには物体が映っていたとも書いている。「地上のレーダーにも映っていた」のは事実ということになる。
もっとも、「日航機によるレーダーの反射が二重に現れていたものに過ぎなかった」とのことらしいが、そんな簡単に断定できるものなんだろうか? 2つの基地で映ってたのに?

・ 日航機のレーダーにも物体が映っていたが、緑色であったので金属のような硬いものではないだろうと推測している。しかし、何かが存在したことは事実では?  レーダーをカモフラージュする能力を持ったモノだったのかも?

・ 機長が以前にもUFO誤認事件を起こしていたことを、見間違い説の論拠にしている。でも、少し前に見誤りをしたなら、同じ間違いに慎重にならないだろうか?

・ 結論として、機長は「サン・ピラー(気象現象)」をUFOと誤認したのではないかと推測している。でも、機長の目撃談の中に「地上の灯火を背景として巨大な物体がシルエットで浮かび上がった」とある。サンピラーでは説明がつかないのでは?

・ この本では、機長以外の二人の乗員の談話は書かれてないのですが、ネットを検索したところ、当時の新聞記事を掲載しているサイトが見つかり、そこに副操縦士の談話がありました。「ライトは確かに見たし、機内のレーダーにも現れていた」 
機長以外の乗員も、当初は何か不思議なモノを見たと思っていたようです。

…と、そう簡単に一蹴できる話ではないように思うのですが…いかがでしょう。

本当のところを言うと、私も機長が見たモノを「エイリアンクラフト」だとは思ってないです。(というか、この件に限らず、宇宙人が今地球に来ているとは思ってないです…)

でも、あいまいな状況証拠だけで機長を「うっかり者」扱いするのはどうなのかな、と。もっとハッキリした否定根拠が出てきたら、それはそれでスッキリするんですけどね。
(あと、この事件、当時リアルタイムでウォッチしていたこともあって、個人的に思い入れがあるんですよね)


ついでに思い出したUFOネタをもう一本。

大昔、故あって入手した、オーストラリア、ケアンズ1989.12.17 の新聞。
(タブロイド紙ではなかったと思う)
スキャンして取っていたのを思い出しました。

タイトルは「UFO MISTERY」でした。
右側をざっくり切ってたり…紙名も記録してなかったり、スキャンの精度が悪かったりと、資料としてはダメダメなんですが…
(気まぐれで取ってただけでなので、あまり気にしてなかった…)

Ufo19891217

スキャンの精度が悪くて、ところどころ読めないんですが…要約すると…

「ケアンズの北西450kmにあるKowanyamaで、UFOが目撃された」

「パイロットなど、複数の目撃者がいる」

「the object is spherical and silver
その物体は、球形で銀色をしていた」

「it seemed to be defying all the laws of physics.
物理の法則を無視した動きをしていた」

「The Bureau of Meteorology in Cairns said there were no weather balloons in the area at that time.
ケアンズの気象局は、その時該当エリアに気象観測気球はなかったと言っている」

けっこう真面目に調査していて、面白い記事です。
写真が撮影されてないのが残念。

オーストラリアの新聞って、こういう記事はよく載るんですかね? 
まあ、この当時って、日本の新聞でも時々UFOとか怪しい記事が載ってたもんでしたね。
最近、新聞は取ってないけど、メジャーなネットニュースでは、あまりUFOの記事とか見ない気はします。
投稿動画は山ほどありますけどね。ロクでもないものばかりですが。

(2017.4.26)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クリスマス2016

毎年のクリスマス恒例になってしまった「はり札」コレクション。(昨年

ネタが尽きたらやめようと思ってるのですが、毎年いくつか気になるものが見つかるんですよ…。

1.

Hari2016_02

酒、ダメですか?
(イスラム教はともかく、キリスト教は飲酒を禁止してなかった気がするが…というか、キリストさまの血はワインじゃなかったっけ?)

私、さほど酒好きってことでもないし、そもそも弱いんですが、最近徐々に酒量が増えてるんですよね…。ストレスかな…。

2.

Hari2016_01

ちょっと、何言ってるかわかりにくいです…。
「正しくない時代に生きる人々は、神を認めない」ということかな?

今の時代は曲がってますかね? どうでしょう?

「正義」というのは、主観的・相対的なモノであって、定義は不可能…と子供の頃ガンダムを見て悟った気がしてたんですが…

最近、ジョン・ロールズの関連本を読んで、彼が定義を試みた「正義」にちょっと共感を覚えました。

(本当はロールズの「正義論」を読むべきなんだろうけど、あまりに分厚くてデカくて、移動中に読めそうもなかったので…)

要約すれば「自由と平等を重視する」というものですが、自由も平等も無制限ではなくルールを設けてます。

「基本的な諸自由は自由のためにのみ制限されうる」
「不平等は社会的・経済的にもっとも不遇な人たちの権利の向上が見込まれるかぎり許容される」

いわゆる「現代的リベラリズム・社会的自由主義」ってやつらしいです。
(同じリベラルでも、リバタリアニズムではない。こちらはできる限り無制限の自由を求める思想)

おお、確かに、これこそ「正義」の定義といっていいんじゃないか!?
で、上記を妨げようとするものが「悪」ということになります。

例:
世界征服と人類の奴隷化を目論むショッカーは、自由と平等を踏みにじるので悪。
ショッカーを倒す仮面ライダーは、ショッカーの自由を制限するが、「他の人々の自由のため」なので正義。
(↑あくまで、私の独自解釈です)

もちろん、この思想も完璧ではなく、他の哲学者からけっこうツッコミ(反論)を受けたようです。
(それぞれ確かに一理あるんですよね…さすが頭いい人たちだ)

そのツッコミのひとりが「白熱授業」のサンデル教授。

サンデル教授については、以前書きました。
当時も「コミュニタリアニズム」にはイマイチ共感できませんでした(「白熱授業」は面白かったけど)。ロールズの本を読んで、改めてそれを再確認した感じです。

もっとも、最近は世界的にコミュニタリアニズムの方が優勢な気もします。
トランプ次期大統領なんかも、それに近いんじゃないですかね(「アメリカ第一主義」はコミュニタリアニズムに思える)

まあ、最終的に「世界連邦」みたいなものを夢想するロールズに比べると、現実的で実現しやすい正義かもしれないです。

どっちが正しい、と強弁する気もないですが…。

ロールズの思想として、「立場入れ替え可能性の確保」という考え方があるみたいですが、これだけは、あらゆる言動の中で考慮して良いものじゃないかなと思いました。


今年、ドバイに行ってきました。(その件も、いずれ書こうと思ってます)

ドバイ(アラブ首長国連邦)って、敬虔なイスラム教の国なんですが、クリスマスってどうなのかな …と疑問に思ってました。

で、市内観光のガイドさんに聞いた所、「盛大に祝いますよ」と言われて、ちょっとびっくり。

実際に、その光景を目の当たりにしました…

Xmas2016_01

ドバイモールの「ダイソー」にて。まだ11月頭なのに、日本以上のクリスマスグッズの充実度合い。

まあ、ドバイの住人の80%は外国からの移民とのことなので、その人たちが祝うってことなのかな…とは思いましたが。(ガイドさんも、ネパール人だった)

それでも、クリスマスを祝うことを禁じていないのは、リベラルな国だなと思いますね。

(お、ロールズの話につながるな…)

(2016.12.24)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ニセえもん

子供のころよく、こんなニセドラえもんの絵を描いてました(笑)。

Emon


子供のころ何かで見たイラストに影響を受けて描いてたはずなんだけど、それが何だったかずっと思い出せないでいました。

最近、蔵書の整理で昔買った本を見直していたら…ああっ、これだ!

「幻覚の不思議」 博学こだわり倶楽部編 河出書房新社
(現在、絶版のようです)

この本の挿絵に、これによく似たイラストが。
イラストレーターは松永謙一さんという方らしい。

そう、この方のイラストですよ、多分。
ネット画像検索で調べると、イラストが数点出てきました。ニセえもん絵は、ちょっと違うところもありますが(タラコ唇とか)、でも似てる。

ネットで調べても、松永さんのプロフィールはよくわからなかったのですが、子供向けSF小説のイラストを手掛けていたようなので、小学校の図書館で読んだのが記憶にあったのではないかと思います。

独特なタッチで、いい絵ですよねえ(ニセえもんでなく、ご本人の絵が)。
松永さんキャラのゲームとか、あったらいいなあ…。

長年の疑問が氷解しました。

しかし、「幻覚の不思議」は、ずいぶん昔に買った本なのですが、なぜその時にはスルーしてたんだろう…。いや、その時にも気づいていたが、その後忘れたのかな?

(2016.8.31)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

オデッセイ

映画「オデッセイ」を観てきました。

面白かったです。この映画、去年予告ムービーを見て以来、ずっと期待していたのですが…期待通りでした。

ネタバレになるので細かいことは書きませんが…
近未来、マジメなSF/科学考証(ちょっと?な部分もありましたが)、舞台が火星(宇宙)…と、好物ぞろいなので、それだけでもゴハン三杯いける。ストーリーもシンプルでいて飽きさせない展開で良かったです。窮地に立つマット・デイモンは意外と男前に見えたし(失礼)。

映画の冒頭で知ったのですが、原題は「The Martian」というド直球なものなんですね。
「オデッセイ」なんて言葉は劇中全く語られないが、この邦題は「帰れない」というストーリーからオデュッセイアを連想して付けられたんでしょう。なかなかシャレている。もしくは「2001年(2001: A Space Odyssey)」からかな。そういえば2001年も「帰れない」話でした。

この映画、原作があったんでしたね。聞いたことあったのに、忘れてました。

「火星の人」、こちらは原題通りですね。
しかし、さすがに映画でこのタイトルは地味かな。「オデッセイ」で良かったかも。

火星の映画というと、「ミッション・トゥ・マーズ」を思い出しました。

こちらは、最終的にトンデモナイ話になっちゃいますが、中盤の火星に行く宇宙船の事故のくだりとか、(大筋にあまり関係ないのに)やけに凝っていて好きでした。
(DVDを持ってるので、つい見返してしまいました。)
そういえば、ミッション・トゥ・マーズにも「火星で死んだと思ってた人間が、植物栽培したりしてなんとか生きていた」ってエピソードがありましたね。

あと、たまたま今、図書館で

「起動離脱」 ジョン・J・ナンス (2006年)

という本を借りて読み始めたのですが、あらすじが
「宇宙旅行に当選した主人公の乗る宇宙船が軌道上で事故に遭い、ひとり生き残った彼が地球に戻るため、あらゆる方法を試みる…」
と、オデッセイにちょっと似ている。
まだ序盤しか読んでないですが、面白そうです。

あと「宇宙で生還不能のピンチ!」というと、クラークの「渇きの海」も思い出します。

だいぶ前に読んだので、うろ覚えですが…面白かった記憶が。

そういえば、「ゼロ・グラビティ」も、生還不可能に思えるピンチを機転で乗り切る…的な話でしたね。

考えてみると「宇宙で生還不能!」テーマは、SFの定番なのかもしれない。で、私はこのテの話が好きってことか…。

(2016.2.23)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

懐かし本

中之条ビエンナーレこぼれ話。

中之条ビエンナーレの会場には、廃校がしばしば使われているのですが、その図書室で作品ではない、面白いものを発見してしまいました。

Library01

こ…これは懐かしい!

「地底世界ペルシダー」「両棲人間」「宇宙怪人ザロ博士の秘密」…そして「怪奇植物トリフィドの侵略」!

自分が小学生の頃よく読んでた、「少年少女世界SF文学全集」じゃないですか! 

特にトリフィドは好きでしたね…当時、トリフィドの絵とかもよく描いてました。後にハヤカワ版の「トリフィドの日」も読みました。映画もありましたね。

そして、本棚にはこんなのも…

Library02

か…「神」!! 

小学生の時買い与えられて、100回くらい読んだんじゃないかな。私にとって、神本ですよ。懐かしいい!

内山安二さん…神ですね。

ネット見たら、新版が出てるんですね。

ちょっと改訂はあるようですが…。

今から思い返すと、「ムー大陸」の話とかあって(ムー大陸が存在した前提で、その消失理由を「科学的」に解説していた。だがそもそも、ムー大陸自体存在しないので…)、ちょっと時代にそぐわない部分もあるかな。
ともあれマンガとして面白い。科学解説と漫画としての面白さのバランスがちょうど良いんですよね。あさりよしとおさんの「まんがサイエンス」も好きなんだけど、あれがやや説明により過ぎて感じるくらい。

-----

ビエンナーレの別の会場(古民家)で、ふすまに貼られていた新聞が興味深かった。

Newspaper01

古い読売新聞。「昭和34年(1959年)」と読める。

文面が全部読めないが、非核武装に関する協議で、もめていたようだ。

もうひとつ…

Newspaper02

多分、上の新聞の左半面。社説の文言が面白い。

「最近政府の外交政策のはなはだしい停滞が各方面で問題になっている。日米安全保障条約の改訂問題をはじめ日韓交渉や、日中貿易促進など重要外交政策についての政府のやり方で、国民にとって訳のわからない動きが少くないと同時に、こんなことでは国際的信用を保って行けるのかどうか憂慮にたえない点が多い。」(引用)

ずいぶんキビシイ意見ですね…読売新聞。

あと、「少くない」は「すくなくない」と読むと思われるが、分かりにくい…。
今だと、「少なくない」が正しい送り仮名ですよね。当時はこういう書き方もしたのかな?
(時々気になる、日本語の罠…)

-----

ビエンナーレじゃないけど、ついでに。

だいぶ前の話ですが、やはり元小学校だった、安中市資料館で…

展示物とは別に、片隅に無造作に置かれていた本が…

Gundam01

古そうな、ガンダムのプラモ本!? なぜこんなものが?

ここが小学校でなくなったのは、ガンプラの時代よりだいぶ前なので、当時の小学生のものではなさそうだが…。

Gundam02

当然のごとく、1stのMSばかり。
「カッコイイウェザリングの施し方」とか、解説してました。

当時この本を読んだ記憶はないですが、これはこれで懐かしい。

(2015.10.2)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「昔はよかった」病

最近買って読んだ本。

パオロ・マッツァリーノさん(自称イタリア人・笑)好きで、すでに著作もいくつか持ってます。
最初の「反社会学講座」が初期にして究極…というのは、よく言われる所ですが(要出典)、本作はそれに次ぐヒットではないかと、個人的には思いました。

まあ、もともと自分も「昔は良かった」言説が嫌いなもので、バイアス評価な面もあるかもしれませんけどね。

ただ、やはり調べあげたデータを元にした主張には、説得力がありますよ。(単に「俺がそう思うから」みたいなのではなく)

第2章の治安に関する件などは、「反社会学講座」にも通じるところがあり痛快。「振り込め詐欺の被害額は年々増えている」というのはよく報道で聞きますが、件数自体は2004年から2012年の間に、1/4になっている…というのは、これで初めて知りました。だからって良いわけじゃないですが、でも、殆どの人は(自分も含め)件数も増えていると思い込んでたでしょう?そういう、「思い込み常識」を統計データでぶった切ってくれるのが、パオロ著作の好きな所です。

他にも、「美人」に関する話とか(昔の募集広告、笑ってしまうほど酷いですよ)、「安心・安全」の話もなかなか深かった。
(「ハイテンション」の誤用は、まあ、許してよって感じですけどね…。私なんかも、本来の意味はわかっていても、使ってますよ。)

私もよく地方の歴史民俗資料館なんかを巡って、「昔は酷かった」資料を見つけたりしてます。特に江戸時代とかですね。しばしば「江戸時代よかった論」をネットで見かけたりするんですが、決してそんなこたあない。(参照 江戸時代の農民の記事)

まあ、単純に「平均寿命」が年々高くなっていることでも、昔より今が良いことはわかるんですけどね(平均寿命は、単に長生きというだけでなく、殺人や、病死や、自殺なんかも含むわけですから)。

ただ意外なことに、ネット民も思ったより「昔が良かった」病ではなかったようです。まさに今日、知りました。

池上彰「昔の日本は街中ゴミだらけで、国民は不潔で臭くてマナーも悪かった。民度が高かったとか大嘘」 」(2015/8/18 哲学ニュース)

この話題で、たくさんの人が書き込みをしているのですが、その多くが「昔は決して良くない」という意見のようで、逆にちょっと拍子抜けでした。ネットといえば保守が多く、昔が良かった派が多いように思い込んでましたが。まあ、良いことですけどね。(それとも「池上サン」パワーなのか?)

あ、私も何でもかんでも昔より今のほうが良いと思っているわけではないですよ。ただ大概のことは良くなってる、と思ってるだけです。

-----

ところで…
私は、パオロさんのファンを自認してますが、盲目的信者でも全肯定しているわけでもないということをお断りしておきます。

パオロさん、ブログも書いてますが、そっちの方では多少気が緩んでいるのか、私的には首を傾げる論説がたまに見受けられます。

例えば「美味しんぼの鼻血問題」について言及した記事(2014/05/19)では、「そもそもみなさん、『美味しんぼ』の影響力を過大評価してますよ。」(引用)なんて書いてますが、むしろそれは過小評価しすぎです。美味しんぼの影響力は、数字でも明らかではないですか?(累計1億部だそう)。そして「福島には住めないかもしれないぞ」(引用)というウソ(福島旅行の記事参照)に実際苦しんだ人がいるわけで、「そういう意見もあるよね」(引用)と軽く言うような気分には、ちょっとなれませんね、私は。

それから「実名報道」について言及した記事(2015/04/28)で、本題の件はともかく、この中で「防犯カメラの設置や販売をする業者や警備会社は偽善者ではないかと私は疑ってます。」「常時監視されていないカメラに犯罪抑止効果はほとんどなく、気休めにすぎないという」(引用)…と、防犯カメラが防犯に全く役に立たないものであるかのように言い切ってます。
が、果たしてそうでしょうか? ご本人も中で「もちろん、記録された映像は犯人を特定する有力な証拠にはなります。ですからカメラは犯人逮捕には役立ちます。」と書いてます。
実際、最近も防犯カメラの情報が元で事件が早期解決したという話をよく聞きます。「高崎駅の硫酸事件」なんかは、地元ですし記憶に新しい。

で、防犯カメラによる事件解決が多く報道されれば、それは抑止力(防犯)に繋がるものだと容易に想像できますが…。実際、犯罪件数は年々減っているとパオロさん自身も書いていることですし、そこには近年増える防犯カメラの効果もあると考えるのが自然ではないでしょうか?

あと、ごく最近の記事「リベラルな靖国参拝論」(2015/08/17) 。
「毎年この時期、日本の首相や閣僚が靖国参拝するかどうかでもめてるのが、不思議でなりません。」(引用)なんて、トボけたことを言ってます。

主旨としては「参拝するもしないも個人の自由ってことです。」(引用)ということのようですが……。
そりゃ、私人である「隣のオシサン」みたいな人なら、いつどこに参ろうと自由ですけど。
首相は公人であり、日本の代表と見做される人ですからね。当然ながらその行動は、常に国民や海外から注目されています。
参拝しないなら保守派の支持者から、参拝するなら海外(特に中韓)から非難される…という話でしょう。(海外なんて放っておけばいい、ってわけにもいきませんね。海外と取引してる人の損得に影響をあたえますから。これは「気持ちの問題」ではなく「数字の問題」ですよね。)
「なんでもめてるのか不思議」って、社会学を齧ってそうなパオロさんから言われると、むしろ「釣り」なのかな、とすら思っちゃいます。

…なんて、ちょっとディスっちゃいましたが、大筋ではパオロさん好きに変わりないです。
次の新作にも期待してます。(というか「誰も調べなかった日本文化史」も、まだ読んでないんだった。買おうかな)

(2015.8.18)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

妖怪画の系譜

「百鬼解読」という本を読みました。

その序文で、鳥山石燕のことについて書かれていました。

石燕といえば、妖怪絵師として有名ですね。かつて自分も集めていた、海洋堂の妖怪フィギュアも、石燕の絵を原典としていました。

Youkai

妖怪フィギュア、「狂骨」。
これも石燕のデザインによるもの。石燕は、伝承の妖怪画を描いただけでなく、多くのオリジナル妖怪も創りだしました。上記の狂骨もそうですし、けうけげん、えんらえんら、雲外鏡なども石燕の創作のようです。(wikipedia鳥山石燕の妖怪

妖怪絵師といえば、水木しげる大先生ですが…
水木先生の妖怪の絵には、石燕を元にしているものも多い…というのも有名な話ですね。石燕は妖怪画の開祖的な人だったわけです。

と、そこまでは、私も知っていました。

しかし、その石燕の絵にも、さらに原典があったのだそうです。
(「和漢三才図会」「山海経」の中国の妖怪はまた別として)

石燕に先んじて、やはり江戸時代の画家、佐脇嵩之(さわきすうし)が「百怪図鑑」という妖怪画集を描いていて、石燕はその中の妖怪デザインをわりとそのまま使っています。しょうけら、ひょうすべ、ぬらりひょんなど…。

さらに、その佐脇嵩之の絵もオリジナルではなく、狩野派の祖、狩野元信による化物絵の模写なのだそうです。

ということで、現代までの妖怪画の系譜をまとめると…

・ 狩野元信

・ 佐脇嵩之

・ 鳥山石燕

・ 水木しげる

・ レベルファイブ

…ということになりますね。

-----

最後はオチですが…

でも、われわれ世代(?)の妖怪画の源泉が水木先生ということであれば、今のお子様たちのそれが妖怪ウォッチであっても、なんら不思議はないですね。

妖怪ウォッチのことは以前 も書きましたが…私も妖怪ウォッチは好きで、今は(遅ればせながら)「2」をプレイしています。エンデイングはとうに過ぎてプレイ時間も100時間を超えているのですが。

「2」では、「古典妖怪」といって、原典のある妖怪が出てくるようになりました。そのうちいくつかは石燕の妖怪です。けうけげん、えんらえんらなどもいますね。

今の子供達は、例えば「座敷わらし」と聞くと、妖怪ウォッチのあの絵(虫取り網を持った)を想像するんじゃないですかね。

座敷わらしの特徴も、アニメのエピソードのようなものだと思ってるんじゃないでしょうか。(私は最近アニメも見てるんですが…あれ、座敷わらしというより、レプラコーンか屋敷しもべ妖精ですよね…)

でも、まあ、妖怪なんてそんなもんですよね。

(2015.5.22)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

最近買った本

本屋でこんな本を見つけてしまいました。

「GAME&STITCH! クロスステッチで楽しむレトロゲーム」

つまり、編み物の本なわけですが…
そして、自分は編み物なんて全然できないのですが…

ページをめくって、サンプルを見た瞬間、グサッときて衝動買い。

ナムコのレトロゲームのドット絵を、編み物で再現してます。
ひとつの縫目が1ドットになっていて、16*16のドットキャラクターを忠実に表現できるんですね。

この編みサンプルがキレイで…。

Xst01

Xst02

こんな感じ。どーですか?

実際の画面を撮影した写真よりも、色が立ってきれいに見える気がする。
これを見てるだけで、シアワセな気分になれます。
(まあ、そんな人間は多くないだろうケド)

収録ゲームは、パックマン、マッピー、ディグダグ、ゼビウス、ギャラガ、ドルアーガ、ワルキューレの冒険。

残念なのは、ドルアーガなど一部がアーケード版ではなくファミコン版の絵なこと。ドルアーガもアーケードのドット絵で見たかった。

巻末に、Mr.ドットマン氏のインタビューも掲載されてます。
Mr.ドットマン氏といえば、心の師みたいなものですよ…。
氏のドット絵、芸術作品ですよね…。ミニマルアート。
当時(中学生の頃とか)、ディグダグとかゲームのドット絵をコピーして描いたりしてました。
さらには、自分もドット絵の仕事をしてましたし。(さすがに最近はしてないけど)

カミサンが編み物をするので、なにか作ってくれないかなとちょっと期待してます…。

「お前はまだグンマを知らない 3」

群馬県の多くの書籍店では、ワンピースや進撃の巨人やアオイホノオを差し置いて、これがいちばん目立つエリアに平積みされているという…。(ちょっと盛ってるが、かなり本当)

以前もこのマンガのことは書きましたが、その最新巻が最近出ました。

今回も面白かったです。
草津の歴史とか、群馬県人だって知らんですよ。
後半は、時事ネタ的に吉田松陰(と初代群馬県令)の話。これを見て、ちょっと興味出てきた。「花燃ゆ」、見ようかな…。

今回は、ちょっと下ネタっぽいエピソードもあったけど、ギリギリ許せる範囲(私見)に踏みとどまってましたね。ぜひ、中学生でも読める範囲に留めてほしい。

県などのコミュニティを題材にすると、ちょっと「お国自慢」的な内容になりそうですが…。
このマンガの場合そうはならず、かなり自虐的なんですよね。
自虐なんだけど、愛はある。それがいい。

(2015.2.17)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

最近読んだ本、見た映画

マカオが続いて、ちょっと疲れたので、インターバル。

[ 謎解き超常現象4 ]

「超常現象」の新刊は久しぶりっすなあ。

私はこのシリーズが好きで、毎回買っています。
今回も、楽しめました。

今回、特筆すべきところは…

まず、個人的に、長い間、真相を知りたいと思っていた…
「アラスカ日航ジャンボ機UFO遭遇事件」
を扱っていたこと。これは興味深い!
(当時、新聞記事になったのを、興味深々で読んだものです)

ただ、これに関してはちょっと物足りない内容に思いました。
まず「CIAが隠蔽していた」という話にフォーカスしていたのですが、自分にとっては、それはどーでもいい話。
で、事件の真相は「機長の見間違い(思い違い)」って結論にしています。
でも、あの事件では、機長のほかに、副操縦士や機関士も見ているんですよね。
一人の見間違いや幻覚とはちょっと違う。しかし、その二人は、あまり具体的な証言はしていないようで、今回の記事でもほとんど触れられていません。
真相究明という意味では、その二人からの証言がぜひ欲しいところでした。仮に彼らが「はじめから星だと分かってたんですが、機長が気の毒で言い出せなくて…」という証言をしたとしても、私はそれでもよいと思うんですよ。それもひとつの新たな事実という意味で。
ただ、機長が職をかけて(その後、左遷されたそうです)あそこまで具体的にした証言を、新たな根拠も無く「見間違いだろう」って言ってしまうことに物足りなさを感じて…。
「懐疑派」としてはこの「真相」にもちょっと懐疑な立場をとっておきます。

(この件では、肯定派の並木伸一郎氏の「未確認飛行物体UFO大全」という本が詳しく、淡々とした書き口でよかった。最近たまたま図書館で見つけたんですが。)

UFO事件としては(前も書きましたが)、ノウルズ一家事件の真相究明もして欲しいです。あれも、複数人の目撃で物証もありますし、決定的な真相を聞いたことがない事件なので興味深いです。
(これも、やはり当時リアルタイムで新聞記事を読んだ事件というのこともあり)

Ufo1

(スクラップ、再掲)

あと今回、面白いと思ったのは…
超常現象好きには、すでに「真相」が明らかと思われているような
「魂の重さ」「デリーの鉄柱」について、
「その知識、ちょっと待った!」とあらたな解釈を提供しているところですね。
(私も、これを読むまでは、旧真相を信じてました…)
単なる「否定派」だと、一度オカルトでないという答えが出たら、それで満足しちゃったりしますが…
かつての「真相」にも疑義を呈する。これぞ懐疑派ですね。
(まあ、この真相だって、さらに覆る可能性だってありますけどね)

[ ベイマックス ]

今さらですが…(1週間前くらいに)見てきました。

すごく面白かったです。
最近のディズニー(本体)やりますねえ。
ピクサーが続編続きなのに比べ、新作で面白いものを連発している印象です。
(以下ちょっとネタバレもあるかもです)

でも、あえて言うと…惜しい、もったいない!
あれだけの内容、あの時間では食い足りないです。
特に、「仲間たち」の扱いが、もったいない。あれだけのいいキャラたちなのに、活躍する場面があまりないんだもの。敵がボスキャラ一人というのも、よくないところかな。敵にザコキャラロボット軍団でもいたら、彼らの活躍の場も与えられたかと。(ま、それじゃ3時間くらいになっちゃうか。)

ぜひ、続編つくってほしいですね!(言ってることが矛盾…)

(2015.1.20)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

最近のコマゴマ2014.8.5

小学館の図鑑NEOの新版が出ました。(2014年6月発売だったみたいです)

縁があって、ご紹介します。

メインの昆虫標本写真は、前の版とほぼ同じようですが、コラム的な部分がかなり変わっています。

基本的には子供向けの図鑑なのに、扱っている内容がなかなか高度で、私みたいなプチ虫好きにも楽しめる内容も多いです。

例えば、「昆虫の体ができるまで」というコーナーでは、ショウジョウバエの胚発生の顕微鏡写真や、サナギの成虫原基の蛍光写真や、ギンヤンマの孵化過程(前幼虫なども)の写真なんかも掲載されてます。

また、昆虫飼育のコーナーでは、なぜか「ヤマトシリアゲを育てよう」とか「マメハンミョウ※の幼虫を観察しよう」なんていう、マニアックなチョイスになってます(笑)。

※マメハンミョウは有毒昆虫として有名。

でも、虫好きな子供だと、これくらい高度な内容も楽しく読めちゃうんですよね(私も、そうだった気がする)。

あと、時代の流れか、DVDが付属してます。小学館なので、ドラえもんが昆虫を紹介してくれる…みたいですよ(まだ見てないけど)。

もし、昆虫図鑑をご入用な方がいたら、おススメしときます。

(Blog右欄の本リストも、新版に更新しました)

-----

また、イイ感じの、現代芸術家を発見してしまった。

群馬県立近代美術館の企画展、「1974年二生マレテ」で出品していた
小林耕平氏。

立体作品も面白かったが、映像作品が秀逸。

小林さんと、山形君のコンビが、果てしない禅問答(不毛なやりとり)を繰り広げるコントパフォーマンス映像。

これがもう、可笑しくて可笑しくて。

どこまで真面目にやっているのかわからない…が、一応真面目にやっている風に見せているのが、すばらしい。

真面目なパフォーマンスを笑うなんて、けしからん…と思う人もいるかもしれませんが、YouTubeに上がっている2012年のパフォーマンス映像でも、観客?の笑い声が入ってるし、そういうものなんじゃないかと。

現在の作品はさらに完成度が上がっていて面白い。特に、山形君が良い。山形君の鋭いツッコミ問いかけの数々。そしてそれにまったく答えない小林サン(笑)。しかし、パフォーマンスはあくまで真面目に進行していく。

こちらのHPでの紹介文は的確だ。

「その応答はしかし、明瞭な解を迂回して、問いを分析的に増殖させていく。」

本人らの意図はわからないが、一種のメタ芸術と見えます。赤瀬川源平さんが、「トマソン」で現代芸術をナナメから見る視点を与えてくれましたが、それと同じニオイを感じます。

パフォーマンスの種となるテキストは、伊藤亜紗さんという方が書いているようですが、この文章がまたゲイジュツ的で、さらにこれを小林・山形コンビが料理すると、真面目な芸術的行為というものがバカバカしく思えてきます。

コレを見た後、円城塔さんの小説を読むと、大笑いできるんじゃないかな…。

これに比べると、泉太郎さんがすごく真面目に思えてしまう…。

えー、あまりおススメはしませんが、個人的に面白かったので、ご紹介しました。
(まあ、大概の方は、面白いどころか、ポカンとしてしまうかなと…)

(2014.8.5)

| | コメント (0) | トラックバック (0)